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売買契約の「所有権留保」特約に基づいて破産した取引先から商品を返却してもらうには

所有権留保とは  所有権留保とは、売買代金全額の支払前に売買目的物を買主に引き渡す場合に、代金支払の担保のため、完済まで売主が目的物の所有権を自己に留保することをいいます。売主は、買主が代金の支払を遅滞した場合には、留保している所有権に基づき目的物を引き揚げて、第三者に売却処分したうえで換価代金を...

北野 知広弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

倒産手続中の企業をスポンサー企業が買収する際の留意点

倒産手続とM&A  窮境に陥り、ついには倒産手続に至った企業であっても、事業内容には見るべきものがあって窮境原因を除去し、事業の立て直しを図れば再建可能な場合が多くあります。  一般に、倒産手続に至った企業がそのまま自主再建を目指す場合には、倒産手続によって毀損された会社の信用を回復するま...

大島 義孝弁護士
東京ベイ法律事務所

事業再生・倒産

請求書を発行していない場合における破産者への請求方法

破産債権の届出と、債権調査の流れについて 債権届出とは  破産法は、支払不能または債務超過にある債務者(破産者)の財産等の清算に関する手続を定めること等によって、破産者の財産等の適正かつ公平な清算を図ることを目的の一つとしています(破産法1条)。そのため、破産者の負債を調査・確定し、また、破産者...

大江 祥雅弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

破産手続開始決定前に発注していた商品は納品してもらえるのか

はじめに  買主が破産手続開始決定前に発注していた商品に係る法律関係は、破産手続開始決定前に目的物の売買代金が支払われているかどうかで異なります。以下、売買代金の全部または一部の支払が未了である場合と、売買代金の支払が完了している場合とに分けて解説します。   売買代金の全部または一部の支払が未...

佐藤 俊弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

連鎖倒産防止制度のポイント

連鎖倒産とは  連鎖倒産とは、取引先が倒産(破産等)してしまったために当該取引先に対する債権の回収ができなくなり、自社もまた資金繰りが行き詰って連鎖的に倒産するといった一連の事象を指します。法律上の概念ではありませんが、一般的に使われている用語です。  このような連鎖倒産を防止するため、手元資金...

北野 知広弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

破産者に対する支払債務を税務署に差し押えられた場合の対応

問題の所在 国税滞納処分とは  国が課す税のうち、関税等を除いた税(これを「国税」(国税徴収法2条1号)という)について納税者に滞納があった場合には、国は裁判所による強制執行手続を介さず直接、滞納者が有する資産を差し押え、国税の回収を図ることができます。また、国税以外の地方税や社会保険料等につい...

宮本 聡弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

破産会社に賃貸していた不動産の明渡しについて

賃借人について破産手続が開始した場合の契約解除 賃貸人からの解除  賃貸借契約では、「賃貸人は、賃借人について破産その他の倒産手続の申立てがあった場合には契約を解除することができる」旨の特約(倒産解除条項)が定められていることがありますが、賃貸人が当該条項を根拠に賃貸借契約を解除できるか、という...

松永 崇弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

破産会社に支払う代金がある場合の支払い方法

破産手続開始後の破産会社に対する弁済 概要  破産会社の破産財団に属する財産の管理処分権は、破産手続開始決定によって破産管財人に専属し(破産法78条1項)、破産管財人が破産会社の財産を換価、回収等することになります。その反面、破産会社は、破産財団に属する財産の管理処分権を喪失するため、破産会社が...

渡邊 一誠弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

代金未払の商品の返還の可否と動産売買先取特権について

はじめに  商品の返還を求めることができるかどうかは、その商品に関してどのような契約が締結されているかによって結論が変わります。本稿では商品が売買された場合が問題となっていますので、売買以外の契約(たとえば販売委託契約など)については、「破産会社に預けている商品・材料を返してもらうことはできるか」...

大江 祥雅弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産

破産会社に預けている商品・材料を返してもらうことはできるか

はじめに  「物を預ける」といっても、物の保管それ自体を目的とする寄託契約、預け先に商品を販売してもらうことを目的とする販売委託契約など、様々なものが考えられます。したがって、破産会社に預けた商品・材料について取戻権が成立するかどうかは、預け先との契約内容を個別に検討・分析する必要があります。...

佐藤 俊弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

事業再生・倒産