重要裁判例を読み解く
第3回 退職金の全額不支給を認めた最高裁判決からみるコンプライアンスの引き締め方 最高裁令和5年6月27日判決、最高裁令和7年4月17日判決
最高裁では、近年、公務員事案ですが、問題行為を起こした職員に対する退職金(退職手当)の全額不支給を認める判断が続いています。最高裁(三小)令和5年6月27日判決・労判1297号78頁(以下「飲酒運転事件」といいます)では飲酒運転による物損事故を起こした教員について、最高裁(一小)令和7年4月17日...
人に関するトラブルは企業活動を行ううえで必ず起こる問題です。最近では、マイナンバー、ストレスチェック、派遣法の改正など、対応しなければいけない法改正が多いうえに、女性の活用なども強く求められています。労働時間の管理、時間外・休日労働における賃金の管理、退職・解雇、就業規則の整備、労働・社会保険料の支払いなど、古くから問題となっているテーマでも問題は尽きません。労使双方が納得して働ける環境を作るために、BUSINESS LAWYERSではQ&A、特集、弁護士検索をご用意しています。
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最高裁では、近年、公務員事案ですが、問題行為を起こした職員に対する退職金(退職手当)の全額不支給を認める判断が続いています。最高裁(三小)令和5年6月27日判決・労判1297号78頁(以下「飲酒運転事件」といいます)では飲酒運転による物損事故を起こした教員について、最高裁(一小)令和7年4月17日...
フリーランス法のインパクト フリーランス法の概要 特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(令和5年法律25号)(以下「フリーランス法」あるいは「法」といいます)は、その下位法令である政省令、指針、ガイドラインとともに、一括して2024年11月1日に施行されました(法附則1項、施行期日政...
2025年6月4日に、カスハラ対策を雇用主に義務付ける法律 1 が国会にて可決・成立しました。 同法は、労働施策総合推進法 2 を改正して、カスハラ対策を事業主の「雇用管理上の措置義務」とすることを主な内容とするものです。労働者が1人でもいれば、事業主に該当すると考えられます。この義務に違反し...
現状、フリーランス(個人事業主)と労働者の違いを分ける基準は、明確ではありません。本稿では、可能な限りわかりやすく理解していただくため、労働者に該当するしないのチェックリストの参考例を示します。 フリーランスとの取引で問題となる法律 - フリーランス法?労働法? 2024年11月1日から、特...
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名古屋高裁令和3年9月16日判決は、上司からのパワハラを受けていた労働者が精神障害(うつ病)となり自殺に至ったところ、業務と精神疾患・自殺との相当因果関係(業務起因性)が問題となった事案です。 第一審では、上司からのパワハラ等の心理的負荷が一般に精神障害を発病させるほどの心理的負荷であったとま...
業務資料の印刷・持ち出しがもたらす法的リスク 営業秘密について、不正競争防止法2条6項は秘密管理性・有用性・非公知性の3要件を求めています。このうち秘密管理性は、裁判実務上最も争点となることが多い要件です。最近では、経済産業省「営業秘密管理指針」(令和7年3月31日改訂)において、テレワーク環境...
死亡退職金とは 死亡退職金とは、従業員が死亡した場合に支払われる退職金のことです。退職金の制度がある企業が、従業員が死亡した場合の退職金の受取人について特にルールを定めている場合、死亡退職金の規定がある、といわれます。 死亡退職金の規定は、就業規則や退職金規程、弔慰金規程等に記載されているこ...
36協定とは 36協定とは、法定労働時間を超える労働や法定休日における労働を労働者にさせる際に必要となる労使協定のことで、労働基準法36条に規定されています。 法定労働時間・法定休日とその例外 法定労働時間とは、労働基準法32条1項、2項で定められた労働時間の上限のことです。使用者は、労働...
トランスジェンダーとは トランスジェンダーとは、LGBTQ+のTにあたり、生物学的な性別と性自認が一致していない人のことをいいます。似た言葉として、性同一性障害という用語がありますが、これは、トランスジェンダーのうち、自身の生物学的な性別およびその特徴に対する強い違和感が一定期間以上継続する人で...
労働時間とは 労働基準法上の定義と罰則 「労働時間」とは、休憩時間を除いた実際に労働させる時間で、労働者が使用者の指揮命令下にある時間のことです。労働基準法32条で、労働時間は原則として1日8時間、週40時間以内と定められています。 違反した場合には、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金...