BUSINESS LAWYERS COMPLIANCE 導入事例
第13回 「漫画だから、読んでもらえる」工場で働く人たちが当事者意識を持てるコンプライアンス研修へPR
法務部
シリーズ一覧全12件
- 第1回 年間ロードマップに組み込んだ「全社を巻き込む」研修とは
- 第2回 「受講率が不明」な手作り研修からの脱却。IPO準備を加速させた「全従業員に届く」コンプライアンス体制の作り方
- 第3回 コンテンツ内製の限界。「半月がかりのパワポ作成」から脱却し、担当者の工数削減と従業員の「満足度」を両立させた研修
- 第4回 動画による研修を通じて、全社員のコンプライアンス知識の底上げを実現
- 第6回 マンネリ化した研修から脱却。「分かりやすさ」で従業員の心を掴み、コンプライアンス意識を底上げした方法
- 第7回 「コンプライアンス浸透」の 課題解決の鍵は“リーダー制度”と“ドラマ研修”にあった
- 第8回 妥協なき講師選定で現場が納得する研修を。形式的運用から脱却し、実務に直結させるまで
- 第9回 「部門任せ」の研修体制から脱却。顧客の信頼を守る、全従業員3,000名へのコンプライアンス浸透の仕組みづくり
- 第10回 「答え合わせができない仕事」に確信を。実務経験豊富な弁護士のロールプレイ研修で磨いた、グループ全体の内部通報対応力
- 第11回 内製のコンプライアンス研修からの脱却。法務イントラへの常設で実現した、"いつでも届く"コンプライアンス教育
- 第12回 「営業表彰の文化を、コンプライアンスにも」。"セゾンらしさ"で進める、全従業員参加型のコンプライアンス推進とBLC活用
- 第13回 「漫画だから、読んでもらえる」工場で働く人たちが当事者意識を持てるコンプライアンス研修へ
目次
企業が従業員に伝えるべきコンプライアンスのテーマは、年々増え続けています。一方で、eラーニングや集合研修を整備しても「現場の従業員が当事者意識を持ってくれない」「研修資料の内製に多くの時間がかかる」という悩みを抱える企業は少なくありません。特に工場を持つメーカーでは、座学中心の研修だけでは学びが定着しにくいという課題があります。
BUSINESS LAWYERS COMPLIANCE(以下、BLC)は、実務経験豊富な弁護士が監修するコンプライアンス教育サービスです。ハラスメント、SNS投稿、インサイダー取引、内部通報、個人情報など約50種類のテーマを扱うドラマ形式の動画コンテンツと、コンプライアンスの基礎を漫画で学べる4種類の教材を提供しています。弁護士監修によって伝える内容の正確性が担保されること、そして研修資料の内製にかかる時間を大幅に減らせることが特長です。
今回は、「漫画でわかるBUSINESS LAWYERS COMPLIANCE」を導入した株式会社日本製鋼所を取材しました。お話を伺ったのは、総務部法務グループマネージャーの黒江孝様、鏑木到様、草野光稀様、小上佑太朗様の4名です。座学では当事者意識を持ってもらえなかった工場の従業員に、漫画を通じて自分のこととして捉えてもらうまでの経緯と工夫を聞きました。
株式会社日本製鋼所
創業:1907年 11月1日
設立:1950年 12月11日
従業員数:5,419名(連結 2026年3月31日現在)
事業内容:樹脂機械事業、成形機事業、産業機械事業、防衛関係事業、素形材・エンジニアリング事業
黒江 孝様
所属部署:総務部 法務グループ
役職:グループマネージャー
担当業務:法務グループの業務の企画・推進・管理や契約案件の割り振りやダブルチェックなどグループのマネジメントに加え、訴訟・クレーム対応、特命事項などを担当。
鏑木 到様
所属部署:総務部 法務グループ
担当業務:契約審査や法務相談のほか、取適法研修・契約研修の運営、漫画教材の配布を担当。
草野 光稀様
所属部署:総務部 法務グループ
担当業務:契約審査を担当。研修資料の改訂や、AIを活用した教材づくりにも取り組む。
小上 佑太朗様
所属部署:総務部 法務グループ
担当業務:契約審査を担当。全社的な法令対応では事務局を務める。
「漫画でわかるBUSINESS LAWYERS COMPLIANCE」とは
「漫画でわかるBUSINESS LAWYERS COMPLIANCE」は、「コンプライアンスとは」「ハラスメントとは」「セクハラとは」「取適法とは」の4つのテーマについて、コンプライアンスの基礎を1冊数ページのフルカラー漫画で解説する教材です。職場を舞台にしたストーリー仕立てになっており、法律に馴染みのない従業員でも、数分で要点をつかむことができます。内容は実務経験豊富な弁護士が監修しているため、法的な裏づけのある正確な内容です。
教材はPDFデータで納品され、印刷して冊子として配布したり、社内のイントラネットに掲載したりと、企業の実情に合わせた展開が可能です。

課題:座学では当事者意識を持ってもらえない
漫画教材を導入する前は、コンプライアンス研修をどのように実施していたのでしょうか。
鏑木様:
法務グループに関わる研修で言いますと、コンプライアンス担当部長が年に1回、各工場を回って集合研修を行っていました。実施後はハラスメントの相談件数が減る傾向も見られました。一方で、座学だけでは十分に理解してもらえなかったり、寝てしまう人がいたりして、「本当に効果が出ているのだろうか」という懸念がありました。

研修を運営する側では、どのような課題を感じていましたか。
鏑木様:
資料作成の負担です。取適法などの研修資料は、当時の担当者が法改正の最新情報などを調べて内製していました。他の業務と並行して少しずつ進めていたので、完成までに約1年かかっていたと思います。

草野様:
私はその資料の改訂を担当したのですが、デザインの経験がないので、「どうすれば見やすくなるのか」というところで手が止まり、さらに時間がかかってしまう点に課題を感じていました。

決め手:「難しい資料では現場に届かない」。漫画なら気軽に読んでもらえる
数ある教材の中から、なぜ漫画を選んだのでしょうか。
黒江様:
最初のきっかけは、役員と話していたときに「難しいことを言っても現場は全然理解してくれない」という話になったことです。「どうやって手に取ってもらうか」を考えた結果、漫画に行き着きました。文字ばかりの資料だと後回しにされてしまいますが、漫画なら身構えずに手に取ってもらえます。印刷したものをその辺に置いておけば、誰かしらが見てくれるだろうと考えました。
BLCの漫画教材を知ったきっかけと、選定の決め手を教えてください。
鏑木様:
BUSINESS LAWYERS LIBRARY(法律書籍や雑誌、教育セミナーが見放題になる弁護士ドットコムのサービス)について問い合わせをした際に、あわせて紹介してもらったのがきっかけです。他社の類似コンテンツとも比べましたが、絵のクオリティが高く、読みやすかったことが決め手になりました。
導入にあたって、社内の意思決定はスムーズに進みましたか。
黒江様:
はい。担当役員に「こんな漫画があります」と見せたところ、「待ってました、こういうのだよ」という反応で、ドンピシャだったようです。社内ではeラーニングが増えすぎているという指摘もありましたが、印刷して配布したり、イントラネットに掲載するだけで受講の負担が増えない教材であることを説明して、導入に至りました。
活用:冊子は役員・管理職に手渡し。PDFデータは毎月イントラ配信
現在、漫画教材をどのように活用していますか。
鏑木様:
漫画のテーマによって配布の仕方を変えています。ハラスメントの漫画は、外部に印刷を依頼して紙の冊子にし、各工場の総務担当から、入社時に就業規則などと一緒に配布してもらっています。他の漫画のPDFデータは、毎月イントラネットの掲示板に掲載し、全社にアナウンスを送っています。新しい情報が出ると掲示が下に流れてしまうので、定期的に上に戻す作業もしています。また、イントラネットは閲覧数が計測できない仕様なので、資料の最後にアンケートを付けて反応を測る工夫をしています。対象は全従業員です。新入社員にも分かりやすい内容なので、全員が基礎を理解できる状態を目指しています。
冊子の配布方法で、工夫している点はありますか。
黒江様:
工場の休憩スペースには常設で置くように手配しています。また、担当役員と各部署の管理職にも配布しました。当時の担当役員にも渡しています。全従業員のうち、3,000人ほどが工場勤務ですが、まずは役員・管理職全員の手元に届くように配布しました。
効果:「まさに自分のことだと思った」。工場に届いた実感
導入後、法務グループの仕事はどう変わりましたか。
鏑木様:
研修資料の作りやすさが劇的に変わりました。漫画は配布するだけでなく、研修で使う資料のベースにもしています。法務が一から資料を作ると、どうしてもお堅い法律の解説書のようになってしまいますが、漫画をベースに作り始めると、「どうすれば分かりやすく伝わるか」という視点に自然と切り替えられます。担当者としては、そこが一番大きなメリットです。
小上様:
私も、漫画からどう研修資料を展開するかを考えられるようになり、資料作成の負担がかなり軽くなりました。私たちが作る従来の資料は、白黒で文字ばかりになりがちでしたから。

黒江様:
研修をする側としては、知ってほしいポイントが分かりやすくまとめられている点が助かっています。難しい理論はあえて省かれているので、「最低限これだけは知っておいてほしい」というラインが明確で、非常に使いやすいです。
現場の従業員からは、どのような反応がありましたか。
鏑木様:
工場勤務の従業員と話した際に、「漫画を読んだ。特にパワハラの事例は、まさに自分のことだと思った」という声を直接もらいました。これまで何度もパワハラ講習を受けているはずですが、漫画を読んではじめて、当事者として捉えることができたのだと思います。
展望:時宜に応じたテーマを追加していきたい
今後は、どのように活用していきたいですか。
黒江様:
研修を実施することでハラスメントなどの事案は減る傾向にありますが、それでも問題は起こってしまいます。だからこそ、常により良い教材を探しています。今後は、個人情報の取り扱いが重要になれば個人情報保護のテーマを導入するなど、時宜に応じたテーマを取り上げていきたいです。テーマに合う漫画コンテンツがあれば、追加で導入したいと考えています。将来的には、受講者の階層に応じた使い分けや、海外赴任からの帰任時研修など、グローバルなコンプライアンス体制の強化に活用する可能性もあると思っています。
最後に、この漫画教材をどのような企業にすすめたいですか。
黒江様:
1人法務のような、研修リソースが限られている企業には特におすすめです。難しい法律をゼロから分かりやすく解説する資料を作るのは大変です。誰でも手軽に読める漫画をベースにすれば、法務の負担を大幅に軽減できます。
鏑木様:
「研修をやっているけれど手応えがない」と感じている企業に良いと思います。何度研修をしても効果が出ないと悩んでいるなら、一度視点を変えて、漫画教材を導入してみる価値があります。
小上様:
法律に興味がない人に何かを伝えるとき、そのきっかけとして漫画は非常に有効です。特に工場などの現場で働く従業員が多いメーカーでは、色鮮やかで読むハードルが低い漫画は、高い効果を発揮すると思います。
座学では当事者意識を持ってもらえなかった工場の現場に、日本製鋼所は漫画を活用したコンプライアンス教育を取り入れました。冊子を役員・管理職に配布し、さらにPDFデータイントラネットで毎月配信するという地道な運用を重ねた結果、「まさに自分のことだと思った」という声が現場から届くようになりました。研修資料の内製に約1年をかけていた法務グループの負担も、BLCの漫画教材をベースにすることで大きく軽減されています。 BLCは、漫画教材のほかにも、弁護士監修による約50種類のドラマ形式の動画コンテンツを提供しています。コンプライアンス研修が現場に届かないと感じている方は、ぜひお問い合わせください。
シリーズ一覧全12件
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