飯島 歩弁護士の執筆した記事一覧

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第5回 バンドスコア事件 − 著作権法が保護しない表現の模倣と不法行為 バンドスコア損害賠償請求控訴事件東京高裁判決

 2024年(令和6年)6月19日、東京高裁は、他人が制作し、販売したバンドスコアを模倣し、ネット上で無料公開する行為について、民法709条の不法行為に該当するとし、損害賠償を命じる判決をしました。  バンドスコアとは、バンドが演奏した楽曲の録音音源などをもとに、ギター、キーボード、ベース、ド...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第2回 音楽教室対JASRAC事件 – 生徒の演奏に著作権使用料を払わなければならないのか? 音楽教室債務不存在確認請求事件最高裁判決

 2022年(令和4年)10月24日、最高裁判所で著作権侵害をめぐる1件の判決がありました。「音楽教室事件」と呼ばれ、知財関係者の関心を集めたこの訴訟は、全国で音楽教室を営む個人や法人249名が原告となり、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)を訴えた事件でした。  訴訟ではさまざまな争点...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第1回 2ちゃんねる「乗っ取り」事件裁判 − 何が東京地裁と知財高裁の結論を分けたのか 2ちゃんねる商標権侵害・不正競争事件知財高裁判決

 2023年1月26日、知的財産高等裁判所で、「2ちゃんねる」などの表示をめぐり、商標権侵害・不正競争行為の成否が争われた事件の控訴審判決がありました。本件の事実関係はかなり複雑で、しかも、通常の企業間取引をめぐる紛争とは異なり、契約書などの証拠が少ない中で間接事実が積み重ねられた結果、第一審(東京...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第5回 知財調停を活用するポイントと知財経営を実践するヒント

 連載第3回「特許・意匠・不正競争防止法を中心とした改正の影響」では意匠法、特許法、不正競争防止法の改正の概要と実務への影響を解説しました。今回は2019年から運用が開始された知財仲裁の概要と活用のポイント、近年注目を集める知財経営を実践するためのヒントを解説します。 知財調停の運用開始  20...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第3回 著作権法およびその他の知財法制に関する裁判例4選

 「イノベンティア・リーガル・アップデート」で紹介した平成30年の知財関連裁判例を紹介するシリーズの最終回です。今回は、著作権法およびその他の知財法制に関する裁判例4件の要点を解説します。 レコード製作者の複製権の範囲(「ジャコ・パストリアス」事件・大阪地裁平成30年4月19日判決)  「ジャコ...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第2回 商標法・不正競争防止法に関する裁判例6選

 前回に引き続き、「イノベンティア・リーガル・アップデート」で紹介した平成30年の知財関連裁判例から、実務的に参考になりそうなものの要点を紹介します。今回は、商標法・不正競争防止法に関するもの6件を取り上げます。 商標登録取消審決に対する審決取消訴訟の当事者適格(「緑健青汁」事件・知財高裁平成30...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第1回 特許法に関する裁判例5選

平成もいよいよ最後の年となりました。平成年間は、小泉政権以来のプロパテント政策で、知的財産に関する法令の整備が急ピッチで進められるとともに、知的財産高等裁判所が創設されるなど、長い知的財産法の歴史の中でも激動の時代でした。昨年も、その最後を飾るように、様々な判決が現れています。  筆者が所属する弁...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第3回 技術情報漏えいが生じたときの対応メニュー

 連載の「第1回 技術情報にはどのような権利や法律関係が成立するのか」と「第2回 技術情報を権利化するか秘匿するかはどのように選択するのか」では、技術情報の保護手段の選択について、基本的な考え方を説明してきました。今回は、情報漏えいが発覚したときに採り得る具体的な法的手段のメニューを示します。 漏...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第2回 技術情報を権利化するか秘匿するかはどのように選択するのか

 「第1回 技術情報にはどのような権利や法律関係が成立するのか」では、技術情報の法的性質と保護手段の関係を理解するために、盗まれた場合のインパクトという観点から見たときの情報と媒体の関係に触れ、情報の非排他性という特質から、保護の手段としては、権利化または秘匿から選択すべきこととなることを説明しまし...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ

第1回 技術情報にはどのような権利や法律関係が成立するのか

 東芝事件や新日鐵住金事件など、著名な情報漏えい事件をきっかけに、営業秘密保護制度が注目を浴びました。今後、日本企業がさらに海外展開を進め、また、オープン・イノベーションといった言葉に象徴されるように、開発における企業連携が増加する中で、適切な技術情報の保護は重要性を増すばかりです。  そのような中...

飯島 歩弁護士
弁護士法人イノベンティア 東京事務所

知的財産権・エンタメ
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