アフィリエイト広告の仕組みと活用時の留意点
知的財産権・エンタメアフィリエイトについては何に留意すべきですか?
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解説
アフィリエイトプログラムとは、インターネットを用いた広告手法の一つである。広告主が、例えばアフィリエイトブログ等の広告を掲載するウェブサイト(「アフィリエイトサイト」)上に広告を掲載してもらう。そして、アフィリエイトサイトを閲覧した者が広告等をクリックしたり、広告等を通じて広告主のサイトにアクセスして広告主の商品・サービスを購入したり、購入の申込みを行ったりした場合など、あらかじめ定められた条件に従って、アフィリエイトサイトを運営するアフィリエイターに対して、広告主から成功報酬が支払われるものである(インターネット広告留意事項 1 第2・4(1)、広告法務 2 26頁)。
ここで、消費者庁は、インターネット広告留意事項第2・4(2)においてアフィリエイトサイト上の表記(例えば「私がこの商品を食べたところとてもおいしかったです。」)と、アフィリエイトサイト上の広告を区別し、後者は景表法上の「表示」として規制されるが、前者は必ずしも景表法の規制は及ばないとしている。しかし、口コミサイトに関するインターネット広告留意事項第2・2(4)と整合的に考えれば、アフィリエイターに依頼して特定の文言を掲載させる場合等には、バナー広告のみならず、アフィリエイトサイト上の表示も不当表示にならないか、留意が必要であるし、広告出稿先のアフィリエイトサイトに虚偽ないしはミスリーディングな文言がないか等のチェックも必要だろう。

- 参考文献
- 広告法律相談125問
- 著者:松尾剛行
- 定価:本体 2,700円+税
- 出版社:日本加除出版
- 発売年月:2019年7月

桃尾・松尾・難波法律事務所