「村上水軍 その真実の歴史と経営哲学」出版記念オンラインセミナー開催PR

コーポレート・M&A

目次

  1. 「牽制と連携」が育んだ身の丈に合った経営
  2. コロナ禍の今、村上水軍の精神は日本企業の経営を支える全ての方にとってヒントとなる
  3. 中小零細企業の経営哲学に関心のある方に向けたセミナー
    1. セミナーのカリキュラム

戦国時代、日本最大の海運業者として瀬戸内の海を守った「村上水軍」をご存知でしょうか。村上水軍の経営哲学は「牽制と連携」というキーワードにあり、現代の企業経営にも参考になる面が多分にあります。金融財政事情研究会は12月8日、「村上水軍 その真実の歴史と経営哲学」を出版した園尾 隆司弁護士(西村あさひ法律事務所オブカウンセル)を招き、オンラインセミナーを開催します。著書の園尾先生にセミナーのエッセンスや見所について伺いました。

「牽制と連携」が育んだ身の丈に合った経営

村上水軍の経営の特徴はどこにあったのでしょうか。

村上水軍の末裔の経営者の方々に最初に言われたのが、「自分たちは『牽制と連携』によって運営している」という言葉でした。瀬戸内で嫡流能島村上家の方々が海運業を営んでいる伯方島には、現在も20以上の海運会社があり、それぞれが共存しています。西洋風の考えでは、吸収合併して強者が弱者を配下に入れるのですが、そこでは、そういうことは全く考えていないのです。

「牽制と連携」とはどういうことですか。

日本には創業から長い歴史のあるいわゆる老舗が多いです。100年、150年続いてきた老舗の営業形態を見ると、決して規模が大きいわけでなく、自分の身の丈にあった経営をしています。身の丈の営業でありながら、周りにたくさん関係者を持ち、連携しているから長続きします。これが「連携」です。

業容拡大の際には、暖簾分けという仕組みを使うこともあります。暖簾分けの仕組みは、西欧型経営から見ると、理解できないものだと思います。ノウハウを伝授して、そのノウハウを使って営業することを認めるのですが、フランチャイズフィーを上納させるということがなく、緩やかに繋がって共存するのです。支配するのでなく、連携して業容を大きくしていくことになります。

世界の他の国々では、「連携」の逆をいっています。西欧型の経営によれば、周りを淘汰して、10年、20年で零細企業が世界のトップクラスの企業になることがあります。しかし、競争に敗れると一挙に淘汰されます。そのために企業の継続期間は長くないという現象が起こります。

一方、「牽制」とはどういうことかというと、いい加減なことをしていると「何やっているんだ」と非難を受けます。伯方島では、どの海運会社の社長も外車には乗らず、国産車に乗っています。牽制から「足るを知る」という道徳観が生まれます。お互いに牽制し合い、自らを律し、相手も律して、互いに努力する姿勢を持つ、それが「牽制」です。

「連携」にはお互いの助け合いも含まれるのでしょうか。

浮き沈みのペースがそれぞれの業者ごとに異なるわけで、連携している関係の中では、「自分はそうでもないが、あちらは業績が悪化している」という時に、「何か手を差し伸べなくては」という発想になります。

身売りや清算するのではなく何とか生き残る道がないか考える。再建支援した企業も、もっと吸収して大きくなろうとはしません。

実際、村上家の歴史を辿ると、滅亡の危機が頻繁に起こっているのです。なんとか工夫して乗り越え、ある島で追放されても別な島で力を蓄えて、またそこに戻ってくる。そういうことを、千年も続けている村上水軍を知ると、日本の素晴らしさを感じるし、元気が出るのではないかと思います。

コロナ禍の今、村上水軍の精神は日本企業の経営を支える全ての方にとってヒントとなる

コロナ禍の今、他に役立つ経営哲学はありますでしょうか。

村上家には「常に浮き沈みに備えよ」という哲学もあります。「沈んでも必ず浮き上がることを信じ、浮き上がったときは次に沈むときに備えよ」という教えです。

浮き沈みにかかわらず、身の丈に合った経営を続ける。その村上水軍の精神は、元寇、戦国時代、関ヶ原の戦いなど、幾度となく襲った危機を乗り越えてきました。コロナ時代のいま、日本企業の経営を支える全ての方にとってヒントとなると思います。

経営に携わる方から、本書に対してどのような反響がありましたか。

経営者の方からは、「本を読んでさっぱりした」という感想を多くいただきました。それが、自然な読み方だなという感じがしています。「牽制と連携」に興味を持ち、自分たちの考えにぴったりだと思ったという声も多く、経営哲学に対して高い関心を持っていることがわかりました。

私が一番述べたいのは、日本という国や経済を支えている中小企業は、野心を持っているのではなく、自分たちの技術、ノウハウをどのように活かしていくかを、日々真面目に考えている人たちだということです。規模が小さい企業が、日本を支えているという意識を持つことが大事だと思います。

中小零細企業の経営哲学に関心のある方に向けたセミナー

セミナーはどんな内容になりますか。

何かの課題を解決するというハウツーものではなく、基礎的な内容ではあります。「経営にダイレクトに役に立つ」とまではいかなくても、中小零細企業の経営哲学に少しでも関心のある人に聞いてもらって、面白いと思ってもらえることが狙いです。

どの話が参加者にとってのヒントになるかはわかりませんが、色々なところに色々なことを感じてくれる人がいる。しかし、何かヒントになったという気持ちを持ってもらえるものにしたいと思います。

村上水軍
  • セミナー案内
  • 「村上水軍 その真実の歴史と経営哲学」 出版記念オンラインセミナー
  • 日時:2020年12月8日(火)17:00~19:00
  • 参加料:5,500円/1人(参加者には書籍『村上水軍 その真実の歴史と経営哲学』を特別価格(2,670円・税込み・送料サービス)で販売)
  • *ライブの講演をオンラインで配信します。
  • 参加人数:100人
  • 対象:ガバナンス・リスク管理に携わる担当者、法曹関係者など
  • 申込期間:11月30日(月)まで

セミナーのカリキュラム

    Ⅰ 村上水軍の成立
  1. 武装した海運業者としての村上水軍の成立
  2. 海賊・倭寇との関係
    Ⅱ 村上水軍の歴史に果たした使命とサバイバルスピリッツ
  1. 大陸からの侵攻と武装した海運業者の役割
  2. 連座による当主の配流
  3. 秀吉の海賊禁止令と瀬戸内からの追放
  4. 関ヶ原の戦いにおける敗退
    Ⅲ 村上水軍の経営哲学
  1. 牽制と連携
  2. 常に浮き沈みに備えよ
  3. 自らの依って立つ地を活力の源とせよ
【お問い合わせ先】
一般社団法人金融財政事情研究会 金融法務編集部
TEL: 03-3355-1721/FAX: 03-3355-3763
E-mail: houmu-onlineseminar@kinzai.or.jp

関連する特集

無料会員登録で
リサーチ業務を効率化

90秒で登録完了

無料で会員登録する