- 発売日
- 2024年09月25日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 金井高志
法律の整理・理解のために強力なツールとなるロジカルシンキングの使い方を徹底解説。レベル別ガイドラインでさらに使いやすく!(※本書は、旧版[第2版]の掲載があります。)
目次
表紙
[第3版]はしがき
[初版]はしがき
目次
参考文献について
序章 なぜ法律をロジカルシンキングの視点からみるのか ─法律学におけるロジカルシンキング
第1章 論理的思考方法と説明方法 ─ロジカルシンキング総論
1 ロジカルシンキングの意味
⑴ ロジカルシンキングの実質的意味
⑵ ロジカルシンキングの必要性
⑶ ロジカルシンキングの基本的視点(目的・手段と原因・結果)
2 狭義のロジカルシンキング
⑴ 狭義のロジカルシンキング総論
⑵ 法律学習の例でロジカルシンキング ─「善意の第三者」(民法94条2項)の学説の整理・自説の確定
3 ロジカルプレゼンテーション
⑴ ロジカルプレゼンテーションの意義
⑵ 法律学習でのロジカルプレゼンテーションの例
4 まとめ
第2章 論理的思考と図表作成の方法 ─狭義のロジカルシンキング
1 狭義のロジカルシンキングの思考方法
⑴ ゼロベース思考
⑵ フレームワーク思考
⑶ オプション思考
2 狭義のロジカルシンキングの図表作成手法
⑴ ロジックツリー手法
⑵ マトリックス手法
⑶ プロセス手法
⑷ 図表作成の留意点
第3章 法律学におけるロジカルシンキング ─MECE・法的三段論法・リーガルマインド
1 法律学におけるMECEのフレームワークとなる基礎概念・用語
⑴ 公法・私法および公法・私法・社会法
⑵ 強行法(強行規定・強行法規)・任意法(任意規定・任意法規)
⑶ 実体法・手続法(形式法)
⑷ 行為規範・裁判規範
⑸ 原則法・例外法(原則・例外)
⑹ 一般法(普通法)・特別法
⑺ 形式・実質(外形・内容)
⑻ 客観(的)・主観(的)
⑼ 多数説・少数説と通説・有力説
⑽ 法律学におけるMECEのフレームワークのまとめ
2 法律学におけるロジカルシンキング・プレゼンテーションの基本 ―法的三段論法
⑴ 三段論法の意義
⑵ 法的三段論法の意義
⑶ 法的三段論法の具体的作業
⑷ 法的三段論法の大前提を確定する作業
3 法律学全体をカバーする基本理念 ―リーガルマインド
⑴ リーガルマインドの内容
⑵ 狭義のリーガルマインドと法的三段論法
⑶ リーガルマインドの精神的な姿勢の側面
⑷ 最広義のリーガルマインド
4 法律学におけるロジカルシンキングの重要性
第4章 民法・私法の基本原則と民法典の体系 ─民法の全体構造
1 民法の基本原理 ―民法の三大原則とその変容
⑴ その1 ―権利能力平等の原則(近代社会における法的主体についての原則)
⑵ その2 ―所有権絶対の原則(近代社会における客体に関する原則)
⑶ その3 ―契約自由の原則(近代社会における取引に関する原則)
⑷ 過失責任の原則
2 信義誠実の原則(信義則)と権利濫用禁止の原則
3 民法典の構造 ―パンデクテン構造
⑴ 民法典の編別
⑵ 物権・債権の峻別
⑶ 民法典の条文の具体的配列
4 民法におけるMECEのフレームワーク
⑴ 主体・客体・取引 ―民法の三大原則
⑵ 物権と債権
⑶ 意思表示に基づく法律関係と意思表示に基づかない法律関係
⑷ 静的安全の保護と動的安全(取引の安全)の保護
⑸ 財産権と非財産権
⑹ 故意と過失
⑺ 善意と悪意
第5章 時系列に基づく民法の体系 ─民法各論
1 はじめに ─民法における成立要件から対抗要件
2 契約の成立要件
⑴ 一般的成立要件 ―申込みと承諾
⑵ 特別成立要件
3 契約の有効要件
⑴ 契約の成否と有効要件の区別
⑵ 契約の有効性
4 契約の効果帰属要件
5 契約の効力発生要件
6 対抗要件
⑴ 民法上の意思主義と対抗要件主義
⑵ 物権変動における意思主義と公示の原則・対抗要件主義
⑶ 債権変動における意思主義と公示の原則・対抗要件主義
7 まとめ
COLUMN① 教科書の読み方
第6章 法律の構造と条文の読み方 ─条文の形式的な意味
1 法令・条文の形式的意味の理解の必要性
⑴ 日常生活での文章理解との差異
⑵ 条文解釈の二面性 ―形式的意味の確定と実質的意味の確定
2 条文の形式的意味の理解のために必要な知識
⑴ 法律の構造
⑵ 条の構成とそれらの名称
⑶ 条文の構造を把握するために必要な法令用語
⑷ 条文の構造にかかわらないが重要な法令用語
3 条文の形式的意味の確定から実質的意味・適用範囲の確定へ
第7章 条文解釈の方法 ─規範の実質的内容の検討
1 法解釈と条文解釈の意義
2 法的三段論法と条文解釈
3 法律要件と法律効果
4 条文解釈の身近な具体例
⑴ 「犬」以外の動物を連れて入れるか ―反対解釈と類推解釈
⑵ なぜ公園に「犬」を連れて入ってはいけないのか ―条文の趣旨・制度趣旨
5 条文解釈の一般理論
⑴ 条文解釈の全体構造
⑵ ステップ1 ―テキストの文理解釈(文言解釈)と論理解釈
⑶ ステップ2 ―条文の立法趣旨
⑷ ステップ3 ―解釈の技法
⑸ 条文解釈のステップのまとめ
⑹ 典型論点での具体的な検討
COLUMN② 民法の歴史と民法を作った人々
第8章 法的文章の作成方法 ─ロジカルプレゼンテーション
1 ロジカルプレゼンテーション総論
2 ロジカルプレゼンテーションの内容に関する必要条件
⑴ 課題(テーマ)を確認する
⑵ 説明をする相手に期待する反応が明らかになっていること
⑶ 課題に対して必要な答えの要素を満たしていること
3 ロジカルプレゼンテーションの方法に関する必要条件
⑴ 共通する基本論理
⑵ 演繹型論理と帰納型論理
⑶ 答案での論証構成
第9章 ロジカルシンキングに基づく答案作成 ─事例の図式化と答案構成・作成の手法
1 事例を図式化する方法
⑴ 基本的な図式化の方法
⑵ 具体的な図式化の方法
2 答案構成の方法
⑴ 大枠の確定とナンバリング
⑵ CD間の法律関係
⑶ CのAに対する請求
⑷ CのBに対する請求
3 答案構成に従った答案の作成
COLUMN③ 答案作成に関するポイント
あとがき ─法律学習のポイント
事項索引
奥付