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製薬業界において競争法と知的財産法の交錯が問題となる顕著な事例である、医薬品発明に係る特許侵害訴訟における特許権者による支払いを伴う和解合意(いわゆる「リバースペイメント」)の背景を為す事情を競争法、特許法、医薬品承認に係る法規制の観点から概説し、さらに、欧州において競争法と知的財産法の交錯が問題となった直近の事例(欧州委員会の2024年10月31日付け決定(AT.40588–TevaCopaxone))を解説する。その他、2025年9月以降に執筆した独占禁止法に関する主な論文・書籍を紹介する。
令和8年度税制改正の大綱において、少額免税制度の改正およびその徴収手段としてのプラットフォーム課税の導入が決定した。また、関税分科会のWGでも、関税に係る輸入貨物に係る少額免税制度の改正を視野に入れた議論がなされてきた。今般、令和8年度税制改正大綱に先駆けて、WGの中間とりまとめが関税分科会において報告され、WG中間とりまとめを前提に令和8年度における関税率および関税制度の改正等についての答申が公表されていることから、これらの内容についても併せて概観する。
我が国の空は、今後どのような活用が広がり、どのような制度が整備されていくのか─こうした問題意識を基に、多様な視点から空の今後について、航空法や空港関連の法制度を中心に解説する。初回は、最新の情報を提供する観点から、電波利用に関する本会議での議論を2回に分けて紹介する。本稿ではまず、空の活用に関する議論の全体像を整理した上、情報通信に関する動向について見ていくこととする。
2025年1月の米国トランプ政権の誕生により、脱炭素重視の考え方と化石燃料重視の考え方が再び交錯している。国内では改正GX推進法による脱炭素投融資の促進や、高市政権による太陽光発電の規制適正化が進む中、GX実行会議では、「エネルギー安定供給・経済成長・脱炭素の同時実現を目指す取組」としてGXの重要性を再確認。短期的には化石燃料経済が維持されるが、今後は脱炭素経済(グリーン経済)の拡大が予想される。本稿では、国内外の気候変動・カーボン・クレジット関連規制を概観しつつ、日本企業にとっての留意点を概説する。
豊胸用の皮下組織増加促進用組成物の発明及びその使用行為について、特許法29条1項(産業上利用することができる発明)及び特許法69条3項(調剤行為の例外)への該当性を判断した知的財産高等裁判所判決(知財高裁令和7年3月19日判決(令和5年(ネ)第10040号損害賠償請求控訴事件))について解説する。
日本のパテントリンケージ制度について、2025年における司法的・行政的展開を概観します。
政府は2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2030年度の46%削減をはじめとする野心的な目標を掲げている。この達成には、再エネ電源の更なる導入と蓄電池の活用が期待されている。実際に、補助金による系統用蓄電池の導入支援や、長期脱炭素電源オークションにおいても応札対象とすることで、その導入促進を図っている。本稿では、蓄電池事業に係る法律上の論点について議論するとともに、近年事業の進行の障害となることが多い、系統連系のプロセスを改めて整理し、最新の議論状況と今後の展望について検討する。
LNG(液化天然ガス)は、脱炭素の潮流の中でもなお、存在感を増している。我が国は、中国や米国などと並ぶLNG輸入大国であるところ、海外で生産されたLNGの我が国への輸入は、引き続き、一定数量の継続が見込まれる状況である。他方で、昨今のロシアのウクライナ侵攻の問題を受けて、様々な国及び地域において、ロシア産LNG関連の規制や制裁強化の動きが活発化している。たとえばであるが、本年6月に、欧州連合(EU)が、ロシア産のLNGの輸入の禁止の法案を公表した。本稿では本規制(EUによるロシア産LNGの輸入禁止法案)によって、我が国へのLNGの輸入取引に対して、どのような影響が出るか、その法的側面に限定して分析をしてみる。
国立大学医学部附属病院における汚職事件や改正医療法及び薬機法の一部施行、供給確保医薬品等の安定的な供給の確保を図るための指針の策定など、ライフサイエンス分野の直近の動きについて解説します。
独占禁止法・競争法の最新の動きについて、本稿では公正取引委員会による企業結合に関する情報提供フォームの設置、そして2025年8月以降に執筆した独占禁止法に関する主な論文・書籍を紹介する。
新薬の開発には10年以上の期間と数十億円の投資が必要となります。そのため、特許権などの知的財産権を活用し、新薬をできる限り長く独占的に供給する体制を構築しようと試みてきました。特に、後発薬の登場で収益が急落する「パテントクリフ」の回避は死活問題ですが、そのための権利行使が競争法(独占禁止法)に抵触する事例が問題視されています。本稿ではまず、いわゆるリバースペイメント和解の背景にある状況を、競争法、特許法、医薬品規制の観点から概説します。
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