LNG(液化天然ガス)は、脱炭素の潮流の中でもなお、存在感を増している。我が国は、中国や米国などと並ぶLNG輸入大国であるところ、海外で生産されたLNGの我が国への輸入は、引き続き、一定数量の継続が見込まれる状況である。他方で、昨今のロシアのウクライナ侵攻の問題を受けて、様々な国及び地域において、ロシア産LNG関連の規制や制裁強化の動きが活発化している。たとえばであるが、本年6月に、欧州連合(EU)が、ロシア産のLNGの輸入の禁止の法案を公表した。本稿では本規制(EUによるロシア産LNGの輸入禁止法案)によって、我が国へのLNGの輸入取引に対して、どのような影響が出るか、その法的側面に限定して分析をしてみる。