- 発売日
- 2025年08月30日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 木下智史、伊藤建
「総論」「統治」の原理・構造・論点を、司法試験・予備試験の過去問も活用した短い「設問」を使いながら、明快かつ深く解説。
目次
表紙
はしがき
目次
凡例
序章──統治機構の学習のポイント
第1講 憲法総論
総説
Ⅰ 「憲法」の意義と分類
1 憲法の内容に着目した区別
2 憲法の存在の形式に着目した区別
3 憲法制定の主体に着目した区別──民定・欽定・協約
Ⅱ 憲法の基本理念
1 立憲主義の原型とその変容
2 「法の支配」と「法治国家」
3 権力分立
Ⅲ 憲法の特質
1 授権規範性・制限規範性・最高法規性
2 憲法と法律
3 憲法の法源
一問一答
第2講 国民主権と国民代表制
総説
Ⅰ 国民主権
1 国民主権の意味
2 日本国憲法における「国民主権」の意味
3 国民主権に関する応用論点
コラム 国民表決制導入はなぜ許されないのか
Ⅱ 国民代表制
1 議会制と代表
2 日本国憲法における国民代表制
Ⅲ 選挙と代表制
1 多数代表制と少数代表制
2 選挙制度の分類と効果
3 選挙に関する原則
4 現行の選挙制度
Ⅳ 政党
1 政党と代表制
2 政党と日本国憲法
3 政党の公的機能と政党の法的規制
4 政治資金規制と政党助成
5 政党による議員の拘束と代表制
6 政党に関する応用論点──党内秩序の法的規制
一問一答
第3講 国会の地位と権能
総説
Ⅰ 議会制と近代立憲主義
1 議会制の発達と近代立憲主義
2 大日本帝国憲法における議会制
Ⅱ 国権の最高機関
1 統括機関説
2 政治的美称説
3 総合調整機能説
Ⅲ 唯一の立法機関
1 国会中心立法の原則
2 国会単独立法の原則
Ⅳ 国会の構成
1 二院制(両院制)
2 二院の対立の調整──衆議院の優越
Ⅴ 国会の運営
1 会期
2 定足数と議決、議事の公開
3 参議院の緊急集会
Ⅵ 議院の権能
1 国政調査権
2 議院の自律権
Ⅶ 国会議員の特権
1 歳費請求権
2 不逮捕特権
3 免責特権
一問一答
第4講 議院内閣制
総説
Ⅰ 統治体制の類型──議院内閣制と大統領制
1 議院内閣制
2 大統領制
3 議院内閣制と大統領制との比較
Ⅱ 日本国憲法における議院内閣制
1 大日本帝国憲法における議院内閣制
2 議院内閣制の憲法上の根拠
3 日本国憲法の議院内閣制の特質──均衡本質説か責任本質説か
4 国会に対する内閣の責任
5 議院内閣制に関する応用論点──最高裁による法案提出の可否
コラム 最高裁の法案提出権が認められない理由
Ⅲ 衆議院の解散
1 衆議院の解散の意義
2 衆議院の解散は内閣不信任の場合に限定されるか
3 内閣不信任以外の場合の衆議院の解散の憲法上の根拠
4 衆議院の解散が行われる場合と解散権の限界
一問一答
第5講 内閣
総説
Ⅰ 内閣の権限
1 行政権の概念
2 行政権の帰属
3 内閣の権限
4 行政権の行使に対する内閣の責任
5 内閣の権限に関する応用論点
Ⅱ 内閣の組織と運営
1 内閣の構成
2 内閣の成立と総辞職
3 内閣の運営
Ⅲ 内閣と行政各部との関係
1 内閣総理大臣による行政各部に対する指揮監督
2 内閣と行政各部の関係に関する応用論点
一問一答
第6講 財政
総説
Ⅰ 財政民主主義
1 財政に対する憲法的統制の歴史
2 財政民主主義
3 皇室財政
Ⅱ 租税法律主義
1 租税法律主義の意義
2 「租税」の意義
3 租税法律主義の内容
Ⅲ 予算
1 国会における予算の議決
2 予算議決と法律議決との比較
3 予算の法的性質
4 予算の修正権
5 予算修正権と条約修正権との比較
コラム 予算行政説と予算法律説との対立だけにこだわらない
6 予算と法律の不一致
7 予備費
8 予算の不成立
Ⅳ 決算
Ⅴ 公金・公の財産の利用の制限
1 「宗教上の組織若しくは団体」に対する公金支出等の禁止
2 「公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業」に対する公金支出等の禁止
3 私学助成等の合憲性
4 公金支出の禁止に関する応用論点
一問一答
第7講 裁判所の権能と構成
総説
Ⅰ 司法権
1 司法権と「法の支配」
2 司法権の概念
3 司法権の限界
コラム 共産党袴田事件判決の誤解しやすいところ
4 司法権と救済
Ⅱ 司法権の帰属
1 最高裁判所と下級裁判所
2 特別裁判所の禁止・終審としての行政機関の裁判の禁止
Ⅲ 司法権の独立
1 司法権の独立の意義
2 司法部(府)の独立
3 裁判官の職権の独立
4 裁判官の身分保障
5 裁判官の適格性の審査
コラム 国民審査の効力に関する訴え=客観訴訟
Ⅳ 裁判の公開
1 裁判の公開の意義
2 裁判の公開の意味
3 公開されるべき「裁判」
4 公開の停止
5 対審の絶対的公開の対象
6 公開の制限
7 裁判の公開に関する応用論点
Ⅴ 裁判への国民参加
1 陪審制と参審制
2 裁判員制度
一問一答
第8講 違憲審査制
総説
Ⅰ 違憲審査制の意義と類型
1 違憲審査制の意義
2 違憲審査制の類型
3 付随的違憲審査と抽象的違憲審査
4 日本国憲法における違憲審査制
コラム 法律による条約締結権の制約が認められない理由
Ⅱ 違憲審査の対象と限界
1 違憲審査の対象
2 違憲審査の限界──統治行為論
Ⅲ 憲法訴訟の要件
1 原告適格
2 憲法上の争点を提起する適格──第三者の憲法上の権利の主張適格
3 狭義の訴えの利益の喪失と違憲審査
Ⅳ 違憲審査の方法
1 司法積極主義と司法消極主義
2 憲法判断回避の原則
3 憲法判断の手法
コラム 適用違憲についての類型論の意義
コラム 合憲限定解釈か憲法適合解釈か
Ⅴ 違憲審査権の効力と救済
1 違憲判決の効力
2 違憲判決の遡及効
3 「事情判決の法理」と将来効判決
4 立法不作為に対する救済
5 合憲拡張解釈による救済?
6 判例の拘束力と判例変更
一問一答
第9講 地方自治
総説
Ⅰ 地方自治の保障とその意義
1 地方自治の意義
2 地方自治の本質
3 「地方自治の本旨」
Ⅱ 地方公共団体の政治制度
1 「地方公共団体」の意義
2 東京都特別区
3 都道府県と市町村の二層制
4 道州制
Ⅲ 地方公共団体の機関
1 地方公共団体の統治構造
2 住民による直接選挙
Ⅳ 地方公共団体の権能
1 団体自治と地方公共団体の自主運営権
2 自主立法権
コラム 法律の目的と条例の目的との関係についての注意点
3 自主財政権
Ⅴ 住民自治と住民参加
1 長・議員の直接選挙
2 直接請求
3 住民投票
4 地方特別法に関する住民投票
一問一答
第10講 天皇制度
総説
Ⅰ 天皇の地位
1 大日本帝国憲法における天皇
2 「象徴」としての天皇
3 天皇の地位の継承
Ⅱ 天皇の権能
1 国事行為
2 国事行為以外の天皇の行為
3 国事行為の代理
4 天皇の権能に関する応用論点
Ⅲ 皇室
1 皇室と憲法
2 皇室財政
3 国会と皇室
一問一答
第11講 平和主義と国際協調主義
総説
Ⅰ 平和主義
1 憲法による戦争防止の試み
2 日本国憲法の平和主義条項制定の経緯
3 「平和のうちに生存する権利」
4 憲法9条の規範内容
5 憲法9条に関する論点
コラム 政府の9条解釈は「自衛のための戦力」論ではない
6 平和主義をめぐる裁判
7 平和主義に関する応用論点
Ⅱ 国際協調主義
1 国際協調主義の意義
2 憲法と国際法
3 国際法と国内法
一問一答
第12講 憲法の変動と憲法保障
総説
Ⅰ 憲法の変動
1 憲法の変動の種別
2 憲法改正
3 憲法改正の手続
4 憲法の変遷
Ⅱ 憲法の変動としての日本国憲法の制定
1 日本国憲法の制定過程
2 日本国憲法制定過程に関する論点
Ⅲ 憲法保障
1 公務員の憲法尊重擁護義務
2 抵抗権
3 国家緊急権
一問一答
第13講 統治機構の論じ方
総説
Ⅰ 統治機構の学習方法
1 統治機構で問われること
2 覚えることの重要性
3 憲法の条文を読む
Ⅱ 統治機構の論じ方
1 一行問題
2 制度比較問題
3 新制度問題
4 事例形式問題
Ⅲ 本書を読み終えた方へ
1 本書を繰り返し読む
2 「一問一答」を解く
3 条文を素読する
4 本書の【設問】の答案を書く
5 副読本や法律雑誌、ニュースを読む
「一問一答」解答・解説
事項索引
判例索引
執筆者
奥付