- 発売日
- 2025年07月30日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 愛敬浩二、蟻川恒正、阪口正二郎
表現の自由、財産権といった憲法学の基礎理論に多大な貢献を果たしてきた中島徹先生の古稀をお祝いする重厚な論文集。
目次
表紙
口絵
はしがき
目次
第Ⅰ部 基礎理論
法律学「批判」と法解釈
序
一 歴史認識と法解釈
二 「法技術的構成」
跋
憲法学における法・道徳・政治の緊張と融合 ──現代フランス憲法理論の展開の一断面──
はじめに
Ⅰ 現代フランス憲法理論の展開の現況──ナンテール学派と政治法学派
Ⅱ エクス学派
イギリス憲法の変容とロッフリン公法学説の展開 ──立憲主義の「危機/覇権」の下での比較憲法研究の課題を考えるための序論的考察──
Ⅰ 立憲主義の「危機/覇権」と比較憲法研究の課題
Ⅱ ダイシー伝統の対象化からヨーロッパ公法学の発見へ
Ⅲ 「憲法改革」以降のイギリス憲法の変容とロッフリン公法学説の展開
Ⅳ ロッフリン『反立憲主義論』の概要と特徴
結びに代えて
オーストラリアの生ける憲法 ──生ける力・憲法的含意・黙示の憲法原理の連動──
序
Ⅰ 生ける力
Ⅱ Theophanous 判決──ディーン裁判官の実践
Ⅲ 判例動向
後序
彼女ら彼らの戯れが、なぜ憲法になるのか ──シャピロ・社会計画論を読む──
Ⅰ はじめに
Ⅱ ルールとしての憲法──本稿の課題
Ⅲ シャピロの問題提起
Ⅳ シャピロの社会計画論
Ⅴ 若干の考察
Ⅵ 結びに代えて
What Makes Constitutionalism Global? ──A Case Study of Japanʼs Two Transplants of Constitutionalism──
Ⅰ Introduction
Ⅱ The Role of a Global Jurist in Introducing a Bill of Rights
Ⅲ The Constitution of the Empire of Japan as aHarbinger of Global Constitutionalism?
Ⅳ The Constitution of Japan as a recipient ofglobal constitutionalism and the Japanese government as aresistor against the Constitution
Ⅴ Comparison
Ⅵ Conclusion
第Ⅱ部 基本権の保障
討議理論による人権・基本権論 ──R・アレクシー再読──
Ⅰ はじめに
Ⅱ アレクシーの人権の基礎づけ論
Ⅲ 基本的諸自由の理論
Ⅳ 結びに代えて
Gobitis 事件再考 ──「戦争」の中でエホバの証人が問うたものとは?──
Ⅰ はじめに
Ⅱ 下級審
Ⅲ 全米法曹協会人権委員会
Ⅳ フランクファーター法廷意見
Ⅴ ストーン反対意見
Ⅵ 結びにかえて
『宴のあと』事件再訪 ──事実と虚構、政治と私事──
Ⅰ 作品概要と事件経緯
Ⅱ 事実と虚構
Ⅲ プライバシーでも、言論の自由でもなく
Ⅳ 私事と政治
Ⅴ 三島のとっての「宴のあと」
政府言論の法理・再訪
はじめに
Ⅰ 連邦最高裁判決の概観
Ⅱ 若干の検討
おわりに
「破産者マップ」とプライバシー
Ⅰ はじめに
Ⅱ 前提と問題設定
Ⅲ 破産者情報のプライバシー性
Ⅳ 非公知性について
Ⅴ 破産者情報公表の目的の正当性
Ⅵ 結論
死者の「個人情報」についての覚書
Ⅰ はじめに
Ⅱ 問題の所在
Ⅲ 生存する者の「個人情報」としての死者に関する情報
Ⅳ 行政機関等と「個人情報」──仙台市を素材として
Ⅴ おわりに
中絶技術と「中絶の権利」 ──経口中絶薬が法的議論に与える影響──
Ⅰ はじめに
Ⅱ 中絶技術と中絶をめぐる法的議論
Ⅲ 医療的文脈を外れた中絶と「中絶の権利」
Ⅳ 結びにかえて
能力主義をめぐる個人と帰属集団 ──人種を考慮したAA を違憲としたSFFA 判決を素材として──
はじめに
Ⅰ 高等教育入試における人種を考慮したAA
Ⅱ SFFA判決の背景と概要
Ⅲ SFFA判決に関する考察
Ⅳ SFFA判決後のAAの行方
Ⅴ 能力主義に対する懐疑
Ⅵ AAの再定位
おわりに
最低限度の生活保障と「労働する人間」像
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「人間の尊厳に値する最低限度の生活の保障を求める基本権」の成立とその規範的性質
Ⅲ 失業手当減額・停止判決と「労働する人間」像
Ⅳ 給付停止と「人間の尊厳」
Ⅴ おわりに──日本法への示唆
入管収容によらない退去強制のための一試論 ──ドイツを参照しつつ──
Ⅰ はじめに
Ⅱ 退去強制執行のための身柄の拘束
Ⅲ 退去強制に伴う住居侵入
Ⅳ おわりに
憲法24条の領分
序
Ⅰ G・イェリネックの晩年様式と「解釈による憲法変動」論
Ⅱ 清宮四郎の晩年様式と「解釈による憲法変遷」論
Ⅲ 法制度保障と憲法24条
結
第Ⅲ部 政治過程と司法的救済
代表の危機
Ⅰ はじめに
Ⅱ 代表の多義性
Ⅲ 3つの意味の交錯
Ⅳ 意義の喪失
Ⅴ 代表の勝利
Ⅵ 民主政の危機
Ⅶ むすび
議会審議の質とその整序 ──フランスの2023年年金改革をめぐって──
はじめに──年金改革と議会審議
Ⅰ 2023年補正財政法律と手続をめぐる憲法規範
Ⅱ 議会手続・審議の質と規正的規範
Ⅲ 憲法上の実力行使・議場の騒乱化と黙示のルール
むすび──年金改革以降のフランス議会
衆議院の解散決定権限 ──憲法解釈の原理的再考──
Ⅰ はじめに──問題提起
Ⅱ 重大な権力行為たる議会解散
Ⅲ 「議会優位型」の日本国憲法──国会と内閣の在るべき関係
Ⅳ 「国権の最高機関」性──「親」たる国会と「子」たる内閣
Ⅴ 7条説──通説的立場
Ⅵ 7条説(通説的立場)の問題点
Ⅶ 内閣決定権限69条限定説
Ⅷ 通説的立場の変容・条件付け
Ⅸ 憲法解釈の原理的再考と法制定を
なぜボリス・ジョンソンは首相を辞めなければならなかったか
はじめに
Ⅰ ジョンソンと嘘
Ⅱ イギリス憲法における大臣の個別責任
Ⅲ ジョンソン政権の崩壊過程
Ⅳ 検討‥ジョンソン政権崩壊と憲法原理
おわりに──ジョンソンの国会からの退場
日米情報公開資料から見る放送法「番組準則」の成り立ち
Ⅰ 問題の設定──残された謎
Ⅱ GHQの対日放送政策と管理
Ⅲ 第1次放送法案と番組準則──第1の謎
Ⅳ 第2次放送法案と番組準則──第2の謎
「事前の権利」についての覚書
はじめに
Ⅰ 違憲な法律の執行前の事前差止を求める憲法上の権利
Ⅱ 日本における「憲法上の権利の裁判所による事前救済」に関わる議論
Ⅲ 「事前の権利」の意義
いわゆる継続的妥当命令について ──ドイツにおける違憲確認判決(憲法不適合宣言)の効果論の現在──
序
Ⅰ 不適合宣言の3つの原則的な法効果
Ⅱ 適用禁止の例外としての継続的妥当命令
結
天皇代替わり諸儀式の憲法問題
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「立憲的意味の憲法」である日本国憲法
Ⅲ 憲法典上の天皇の権限──国事行為への量的・質的な限定
Ⅳ 「立憲的意味の憲法」と世襲制
Ⅴ 2つの政教分離原則──本体領域型と「ほんの少し」領域型
Ⅵ 即位の礼・大嘗祭の実施に関する憲法的考察
Ⅶ 大嘗祭への知事参列行為の憲法適合性
Ⅷ おわりに
中島徹先生 略歴と研究業績
執筆者一覧
奥付