- 発売日
- 2026年09月30日
- 出版社
- BUSINESS LAWYERS
- 編著等
- 渡邉 雅之
本書は、令和8年8月5日に閣議決定された「「給付付き税額控除」の制度導入の基本方針」を、暮らしと企業実務の両面から読み解くものです。「月1万円多く働いたら、手取りは増えるのか」という問いを出発点に、税・社会保険・給付という三つの制度が重なり合って手取りを決めている構造から説明していきます。
目次
表紙
目次
第1章 ⼿取りはなぜ増えないのか
1-1. 働く時間を増やしたのに、家計が苦しくなった
1-2. 政府の答えは「⽀援の形」を変えることだった
1-3. 家計を動かす3つの箱̶̶税・社会保険・給付
1-4. ⼿取りは給与明細の「⽀給額」だけでは決まらない
第2章 「壁」の正体̶̶税の境⽬と社会保険の壁
2-1. 税の境⽬は119・136・169・178・207万円
(1) 5つの境⽬が意味するもの
(2) 多くは「崖」ではなく「坂」である
2-2. 106万円は勤務先の社会保険へ、130万円は扶養から外れる
(1) 106万円の壁
(2) 130万円の壁
(3) 共通点̶̶どちらも税ではなく社会保険の壁
第3章 閣議決定が描いた道筋と、つなぎ期間
3-1. 2029年までの道筋を⼀本につないだ閣議決定
3-2. 本格導⼊とつなぎは、⽬的も仕組みも違う
3-3. つなぎは、減税だけでも給付だけでもない
3-4. 「実質ゼロ」はパッケージ全体の表現
3-5. 1%は、ゼロ税率ではない
3-6. 先⾏給付は「今ある情報」で⾛り始める
3-7. 制度の境⽬で⽣じる3つの論点
(1) 働けない⼈
(2) 農業・漁業従事者
(3) 外⾷産業
第4章 なぜ「給付付き税額控除」なのか
4-1. 2027年と2029年を混ぜない
4-2. 減税だけでは、税をほとんど払っていない⼈に届かない
4-3. ⼀律給付だけでは、必要度と働き⽅の違いを拾えない
4-4. ⾒るべきは税率ではなく、家計から出ていく「純負担」
4-5. 専⾨⽤語としての「給付付き税額控除」
4-6. ⽇本版の初期形は「給付⼀本」
第5章 制度の設計̶̶給付はどう動き、誰が対象になるのか
5-1. 給付額は⼀律ではなく5段階で動く
(1) 定額(⾮課税ライン以下)
(2) 逓増
(3) 定額
(4) 逓減
(5) 消失
5-2. 給付曲線の狙いは「崖」を「坂」に変えること
5-3. 逓増̶̶働くほど⽀援も増える区間をつくる
5-4. 定額から逓減へ̶̶⽀援は急に切らず、ゆっくり終える
5-5. 106万円・130万円の壁への加算
5-6. 判定の軸は個⼈。ただし家族情報は無視できない
5-7. 18歳以下の⼦どもの⼈数に応じた加算
5-8. 対象は会社員だけではない
(1) 給与所得
(2) 事業所得
(3) 業務に係る雑所得等
(4) 働く⾼齢者
5-9. 本格導⼊が2029年度なのは、給付額より「データ」が難しいから
5-10. デジタル基盤は「速く、正確に、⾃治体を疲弊させない」
5-11. これは給付⾦ではなく、制度の再配線
第6章 企業実務への影響と、社内への伝え⽅
6-1. ⼩売・EC・経理̶̶1%は取引の端から端まで通る
6-2. ⼈事・社内説明̶̶「⾻格」「未定」「更新時期」で伝える
(1) 決まった⾻格
(2) まだ未定の核⼼
(3) 従業員に受取額を約束しない
6-3. 企業が2026年秋から確認すべき10項⽬
6-4. 最後に覚える3点
著者紹介
奥付