- 発売日
- 2026年09月20日
- 出版社
- BUSINESS LAWYERS
- 編著等
- 藤⽥知美
製造物責任は、消費者向けの事業に限られた問題ではありません。BtoBの取引でも、また、⾃ら製造していない輸⼊業者やファブレス企業、プライベートブランド商品を扱う⼩売業者でも、責任を負う可能性があります。本書は、製品の不具合が⽣じたときに企業が負う責任のうち、製造物責任を中⼼に、その基礎的な考え⽅と、平時・有事の実務対応を整理したものです。
目次
表紙
目次
第1章 製品の不具合による企業の責任
1-1. 製品の不具合が起きたときに問題となる責任
(1) 三つの場⾯ ― ドライヤー・サプリメント・カット野菜
(2) 契約責任・不法⾏為責任・製造物責任・社会的道義的責任
1-2. ⼀般的な請求と製造物責任の位置づけ
第2章 製造物責任の考え⽅
2-1. 製造物責任法とは
(1) 製造物責任法の構造と同法3条
(2) 製造物責任の三つの特徴
(3) BtoBビジネスへの適⽤
2-2. 「製造物」
2-3. 「⽋陥」
(1) 「⽋陥」の定義 ― 通常有すべき安全性
(2) ⽋陥の三分類 ― 設計・製造・表⽰
(3) 引渡時の⽋陥と経年劣化
(4) ⽋陥の推認と⽴証の程度
(5) 購⼊後早期に壊れた場合
(6) 使⽤者が誤った使い⽅をしていた場合
(7) 少数の⼈にだけアレルギーが⽣じる化粧品
2-4. 「製造業者等」
(1) 責任主体の三類型
(2) 「実質的な製造業者と認めることができる⽒名等の表⽰」の具体例
2-5. 拡⼤損害
2-6. 免責事由
2-7. 損害の範囲
(1) 相当因果関係
(2) ⽣命・⾝体・物損の損害項⽬
2-8. 請求期間(消滅時効)
(1) 製造物責任の請求期間
(2) 契約責任・不法⾏為責任の請求期間
2-9. (参考)近時の製造物責任事件
(1) ベッドガード事件
(2) 網⼾昇降操作コード事件
第3章 他の請求権との関係
3-1. それぞれの請求権が成⽴し得る
3-2. 契約責任 ― 売主の契約不適合責任
3-3. 不法⾏為責任
第4章 外国での製造物責任
4-1. 主要国の制度と海外PL保険
(1) ⽶国
(2) 欧州
(3) 中国
(4) 海外PL保険と現地リスクの把握
第5章 製造物責任に関する平時の実務対応
5-1. ⽋陥の防⽌
(1) 設計上・製造上の⽋陥の防⽌
(2) 表⽰の⽋陥の防⽌
(3) ⽋陥品発⾒後に迅速に対応できる体制
5-2. 契約実務 ― 他の関係者への求償権の確保
5-3. 免責条項の限界
(1) 事業者間契約で製造物責任を負わないと規定した場合
(2) 消費者との契約・規約で免責する場合
第6章 製造物責任に関する有事の実務対応
6-1. 交渉段階の基本姿勢
(1) 法的責任の検討
(2) ⽣じている損害の重⼤性と初動対応
(3) 社会的・道義的責任
(4) 毅然とした対応が必要な場合
6-2. 製品安全法令に基づく報告・リコール
6-3. 訴訟になった場合の対応
第7章 質疑応答
7-1. 製造物責任法は強⾏法規か ― 合意による軽減・免除と加重
7-2. 外国での製造物責任も拡⼤損害がある場合に限られるか
7-3. 販売者からOEM先への製造物責任の追及と契約不適合の期間制限
7-4. ⽇本から輸出した製品について輸出先国で責任を問われるか
7-5. ⼩売・買主も不法⾏為責任を問われ得るのはなぜか
7-6. 取扱説明書の不備をウェブサイトへの掲載で補えるか
7-7. 事業者間契約に製造物責任規定を⼊れない場合のリスク
著者紹介
奥付