- 発売日
- 2020年12月24日
- 出版社
- 有斐閣
- 編著等
- 茶園 成樹
意匠法の基本的な考え方を学ぶテキスト。重要事項をまとめたPOINT欄や、CASE欄など、学習に効果的な工夫が施されている。さらに、条文と関連判例を重要度別に分類した一覧表も収録。初版以降の法改正や判例等を盛り込み、ますますパワーアップ!
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 意匠保護制度
第1節 知的財産法と意匠法
1 総説
2 知的財産法
3 知的財産法の分類
4 意匠法の位置づけ
第2節 意匠法の目的
1 意匠の保護及び利用による意匠の創作の奨励
2 意匠の創作の奨励による産業の発達への寄与
第3節 意匠法の概要
1 保護対象
2 保護要件(登録要件)
3 保護主体
4 意匠登録出願手続
5 審判・審決取消訴訟
6 意匠権・意匠権の侵害
7 意匠権の利用
第4節 他法による意匠の保護
1 著作権法
2 特許法・実用新案法
3 商標法
4 不正競争防止法
5 民法
第5節 意匠に関する国際条約
1 工業所有権の保護に関するパリ条約
2 知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)
3 意匠の国際登録に関するハーグ協定
4 意匠の国際分類を定めるロカルノ協定
5 環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTTP,TPP11)
第2章 意匠
第1節 意匠法における意匠
第2節 物品の意匠
1 序
2 物品性
3 物品の形状等
4 視覚性
5 美感
第3節 建築物の意匠
第4節 画像の意匠
第5節 部分意匠
第3章 保護主体
第1節 意匠登録を受ける権利
1 意匠創作者
2 意匠登録を受ける権利
3 意匠登録を受ける権利の共有
第2節 冒認出願
1 問題の所在
2 救済としての取戻し――意匠権発生前
3 救済としての取戻し――意匠権発生後
第3節 職務創作意匠
1 職務創作意匠制度とは
2 職務創作意匠の要件
3 使用者等に認められる通常実施権
4 使用者等による,職務創作意匠に係る意匠登録を受ける権利の取得等
5 相当の利益
第4節 外国人
1 外国人による意匠権の享有
2 外国人が権利を享有できる場合
3 権利の享有が認められない場合の取扱い
第5節 在外者
1 在外者とは
2 意匠管理人
3 在外者の裁判籍
第4章 意匠登録要件
第1節 総説
第2節 工業上の利用可能性
1 概説
2 趣旨
3 工業上利用することができること
4 意匠法上の意匠であること
5 意匠が具体的なものであること
第3節 新規性
1 概説
2 趣旨
3 時期的基準
4 地域的基準
5 新規性のない意匠とは
第4節 創作非容易性
1 概説
2 趣旨
3 時期的基準
4 地域的基準
5 創作非容易性とは
6 3条1項各号との関係
7 創作容易な意匠の具体例
第5節 新規性喪失の例外
1 概説
2 趣旨
3 適用事由
4 適用を受けるための要件
5 適用を受けるための手続
6 適用による効果
第6節 先願意匠の一部と同一・類似の後願意匠の保護除外
1 概説
2 趣旨
3 規定の内容
4 具体例
5 適用除外のための要件
第7節 先願主義
1 概説
2 趣旨
3 規定の内容
4 先願の地位
5 競合する出願の取扱い
第8節 不登録意匠
1 概説
2 公序良俗に反する意匠
3 他人の業務に係る物品,建築物又は画像と混同を生ずるおそれがある意匠
4 物品の機能を確保するために不可欠な形状・建築物の用途にとって不可欠な形状のみからなる意匠,画像の用途にとって不可欠な表示のみからなる意匠
第5章 意匠の類似
第1節 類似に関する規定
第2節 類似の判断基準
1 学説
2 裁判例
3 各説の検討
第3節 類似の判断手法
1 概説
2 判断主体
3 意匠の要部
第4節 物品の類否
第5節 形態の類似
1 概要
2 物品の性質,用途,使用態様
3 機能的形態
4 周知意匠
5 公知意匠
6 関連意匠
第6節 部分意匠の類否判断
第6章 意匠登録出願手続
第1節 出願
1 総説
2 願書及び図面
3 一意匠一出願の原則
4 意匠登録出願の取下げ・放棄
第2節 審査
1 総説
2 方式審査
3 実体審査
4 査定後の手続
第3節 補正
1 総説
2 願書の記載又は図面の要旨を変更する補正
3 要旨を変更する補正の取扱い
第4節 特殊な出願
1 出願分割による分割出願
2 出願変更による変更出願
3 パリ条約による優先権等の主張を伴う出願
第7章 特別な意匠登録制度
第1節 部分意匠制度
1 概説
2 趣旨
3 部分意匠の成立要件
4 出願手続
5 登録要件
6 意匠権
第2節 関連意匠制度
1 概説
2 趣旨
3 出願手続
4 登録要件
5 登録要件を満たさない場合の取扱い
6 意匠権
第3節 秘密意匠制度
1 概説
2 趣旨
3 請求手続
4 秘密にしておくことを請求することができる期間
5 請求の効果
6 権利行使の制約
7 秘密意匠の閲覧
第4節 画像を含む意匠
1 概説
2 趣旨
3 画像を含む意匠の成立要件
4 出願手続
5 登録要件
6 意匠権
第5節 建築物の意匠
1 概説
2 趣旨
3 建築物の意匠の成立要件
4 出願手続
5 登録要件・意匠権
第6節 組物の意匠
1 概説
2 趣旨
3 組物の意匠として認められるための要件
4 出願手続
5 登録要件
6 意匠権
第7節 内装の意匠
1 概説
2 趣旨
3 内装の意匠として認められるための要件
4 出願手続
5 登録要件・意匠権
第8章 審判制度
第1節 審判
1 総説
2 審判の開始と終了
3 拒絶査定不服審判
4 補正却下決定不服審判
5 無効審判
第2節 再審・判定
1 再審
2 判定
第9章 審決等取消訴訟
第1節 総論
第2節 審決等取消訴訟の対象と管轄
1 対象
2 管轄
第3節 出訴期間
1 送達
2 不変期間
第4節 当事者
1 原告適格と被告適格
2 意匠権・意匠登録を受ける権利が共有の場合の当事者適格
3 意匠登録無効審判の請求人が複数の場合
第5節 審決等取消訴訟における審理期間
1 概説
2 学説
3 判例
4 メリヤス編機事件判決の射程
第6節 判決
1 概説
2 審決等取消事由
3 取消判決の拘束力
第7節 上訴
第10章 意匠権
第1節 意匠権の発生
1 設定登録
2 意匠公報への掲載
第2節 意匠権の効力
1 意匠権の内容
2 意匠権の効力が及ぶ範囲
第3節 意匠権の存続期間
1 存続期間とその変遷
2 関連意匠の意匠権の存続期間
3 登録料の納付と意匠権の存続
4 登録料の追納
第4節 意匠権の消滅
1 総説
2 相続人の不存在
3 放棄
4 登録料の不納
5 無効審決の確定
第11章 意匠権侵害
第1節 直接侵害
1 概説
2 侵害判断の対象
3 利用による侵害
第2節 間接侵害
1 概説
2 行為類型
3 直接侵害の成立の要否
第3節 他の権利との利用・抵触関係
第12章 侵害主張に対する防御手段
第1節 総説
第2節 意匠権の効力の制限
1 試験又は研究のためにする実施
2 単に日本国内を通過するにすぎない交通機関等
3 意匠登録出願時から日本国内にある物
第3節 権利の消尽
1 実施品の再譲渡の場合
2 実施品の修理・改造の場合
3 国際的な取引の場合
第4節 無効の抗弁
第5節 先使用権
1 趣旨
2 成立要件
3 先使用権の範囲
4 先使用権を援用することができる者
5 消滅と移転
第6節 先出願による通常実施権
1 趣旨
2 成立要件
3 先出願による通常実施権の範囲
4 先出願による通常実施権を援用することができる者
5 消滅と移転
第13章 侵害に対する救済
第1節 民事上の救済
1 総説
2 差止請求権
3 侵害組成物等廃棄請求権
4 損害賠償請求権
5 信用回復措置請求権
6 不当利得返還請求権
第2節 関税法による水際措置
1 侵害物品の輸入差止め
2 侵害物品の輸出差止め
第3節 刑事罰
1 概説
2 侵害の罪
3 侵害以外の行為に関する刑事罰規定
第14章 意匠権の利用
第1節 総説
第2節 移転
1 共有の場合
2 関連意匠の意匠権の移転
第3節 実施権
1 専用実施権
2 通常実施権
3 法定実施権
4 裁定実施権
第4節 質権の設定
1 総説
2 意匠権等を目的とした質権者の登録意匠等の実施
3 物上代位
4 質権に関する登録
第15章 ハーグ協定のジュネーブ改正協定に基づく特例
第1節 ハーグ協定のジュネーブ改正協定の概要
1 ハーグ協定とは
2 ジュネーブ改正協定の概要
3 わが国意匠法との関係
第2節 国際登録出願
第3節 国際意匠登録出願に係る特例
1 国際意匠登録出願
2 出願手続・審査手続に関する特例
3 意匠権の設定登録・設定登録後に関する特例
事項索引
判例索引
用語解説
1 対抗要件
2 共有
3 善意
4 準用
5 時効
6 裁判籍
7 無効と取消し
8 条文の読み方
9 公示
10 処分権主義・職権進行主義・自由心証主義
11 裁判管轄
12 三審制
13 送達
14 パブリック・ドメイン
15 抗弁
16 過失
17 罪刑法定主義
18 一般承継・特定承継
19 債権者代位制度
20 質権
21 物上代位
意匠法重要条文・判例一覧
奥付