BUSINESS LAWYERS LIBRARY

エンターテインメント法務Q&A〔第2版〕

発売日
2019年06月15日
出版社
民事法研究会
編著等
エンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワーク

権利の保護対象・契約等利用形態、事故・トラブル対応から関係法律の知識、海外取引の留意点まで、平易に解説した手引書! エンターテインメントにかかわる事件の最前線で活躍し、日頃から研鑽を重ねている弁護士による丁寧な解説! 弁護士等法律実務家、エンタメ業界関係者の必読書!

目次

表紙

目次

第1章 著作権

Q1 テレビ番組の企画

1. テレビ番組の企画

2. アイデアの保護

3. 企画の盗用

4. 「フォーマット権」の保護

Q2 テレビ番組表

1. 番組内容の解説の著作物性

2. 編集著作物としての著作物性

3. 不法行為の成否

Q3 ゆるキャラ

1. キャラクターに関する法律関係

2. キャラクターの保護

Q4 ゲームのキャラクター

1. アニメ・漫画コンテンツのソーシャルゲーム化

2. ソーシャルゲーム化に関連する契約

3. 誰を当事者とすべきか

4. 歴史上の人物のソーシャルゲーム化

5. 海外展開時の留意事項

Q5 登場人物の衣装

1. キャラクターの著作権法上の位置づけ

2. 漫画等の登場人物の図柄の著作物性と著作権侵害

3. 漫画等の登場人物の衣装の著作物性

Q6 テレビ番組と映り込み

1. 視聴者投稿映像をめぐる権利関係

2. 「映り込み」と肖像権

3. 「映り込み」と著作権

4. 「映り込み」と商標権等

Q7 写真と写り込み

1. 付随対象著作物(著作権法30条の2)

2. 公開の美術の著作物等の利用

3. 著作物にあたらない場合

Q8 観客参加型作品

1. 映画や演劇の著作者・著作権

2. 映画の上映と名誉声望保持権

3. 演劇の上演と著作者人格権

Q9 映画の場面の商品化

1. 問題の所在

2. 著作権侵害の成否

3. 著作隣接権・パブリシティ権侵害

Q10 プロジェクション・マッピング

1. はじめに

2. 投影場所をめぐる法律関係

3. 投影に係る映像の著作権関係

4. プロジェクション・マッピングの映像の利用

Q11 体操

1. 体操の著作物性

2. 実演とは

3. 二次的著作物

4. 商品化のための権利処理および契約関係

Q12 対談

1. はじめに

2. 共同著作物

3. 共同著作物の利用

4. 共同著作物の利用のためには

Q13 コミケ

1. コミケ作品と著作権法の関係

2. 実務の状況

3. 著作権侵害の非親告罪化の動き

Q14 漫画

1. 著作権で保護される対象

2. 文章に関する判例

3. イラストに関する判例

4. パロディ

Q15 ゲーム実況

1. ゲーム実況とは

2. ゲーム画面の権利と著作権侵害

3. ゲーム実況が許容される場面

4. ゲーム内の音声・音楽

5. その他の留意事項

Q16 オンラインゲームとチート・裏技

1. オンラインゲームの契約

2. 裏技とチート

3. 実際の事例

Q17 盗作

1. 表現とアイデア

2. 判例による検討

Q18 書籍掲載の写真や絵画等の接写

1. 本問の趣旨

2. 著作権の存続期間

3. 絵図の権利関係

4. 仏像の権利関係

5. 権利者不明の場合の措置

Q19 サンプリング楽曲

1. サンプリングとは

2. 著作権との関係

3. レコード製作者の権利との関係

4. 実演家の権利との関係

Q20 AI、動物による創作物

1. AIによる創作

2. AIによる創作への関与の態様

3. 著作権法の保護

4. 「AIを道具として利用した創作」といえるためには

5. 「AIによる創作」の保護は不要か

6. 動物による創作

Q21 ネタバレ

1. ネタバレとは何か

2. ネタバレと著作権

3. ネタバレの違法性

4. 否定的評価(ネガキャン)

Q22 スポーツ中継の視聴

1. スポーツ中継の映像は著作物か

2. テレビ視聴という行為は著作権法の規制対象か

3. 広報用のブログでの紹介

4. オリンピック関連

Q23 伝統芸能

1. 流派に帰属する知的財産権と破門の効果

2. 破門を裁判所で争える場合

3. 破門が無効とされる場合

Q24 SNS画像の報道利用

1. 写真の著作権

2. 風景等の写真

3. 顔写真等

4. 写真の著作権者(被写体)が死亡した場合

Q25 著作者人格権

1. 著作者人格権

2. 著作者人格権の放棄・不行使特約

3. 著作者人格権の侵害に対してとりうる措置

Q26 戦時加算

1. 現行法上の映画の保護期間

2. 旧法下で創作・公表された映画の保護期間

3. 戦時加算

4. その他の権利の存在

5. 非営利目的の上映

第2章 パブリシティ権・人格権

Q27 アーティストの芸名/バンド名

1. アーティストの芸名

2. バンド名

Q28 死後の肖像権・パブリシティ権

1. 肖像権、パブリシティ権とは

2. 本人の死後の扱い

3. 実務上の留意点

Q29 やってみた動画

1. 振り付け等の著作物性

2. パブリシティ権

3. パロディ

Q30 応援風景の利用

1. スポンサー契約とパブリシティ権

2. 応援風景の撮影(他の観戦者の肖像権)

3. 試合の中継(放送権との関係)

Q31 物のパブリシティ権

1. 物のパブリシティ権の歴史

2. 人のパブリシティ権

3. ピンク・レディー事件最高裁判決後の物のパブリシティ権

Q32 建築物の番組利用

1. 建築の著作物の利用

2. 物のパブリシティ権との関係

3. 実務上の処理

4. 廃墟の場合

Q33 建築物の広告利用

1. 建築物の著作権

2. 建築物の写真撮影

3. 物のパブリシティ権との関係

4. コラージュの法的問題

5. 第三者の写真の加工

Q34 事実の利用

1. 考えられる問題

2. 事実の保護

3. Life Story Rights

4. 犯罪を映画化等することによって犯罪者が得る利益の扱い

Q35 芸能人とプライバシー権、人格権

1. プライバシー権

2. プライバシー権侵害の判断基準

3. 芸能人のプライバシー権、人格権侵害事例

Q36 データ利用

1. 肖像権侵害

2. 個人情報保護法上の個人情報

Q37 位置情報

1. 住民の生活とスマートフォンゲーム

2. 位置情報等を利用したターゲッティング広告と個人情報

第3章 契約

Q38 映画制作契約

1. 映画の著作者・映画の著作権

2. 映画の制作請負

3. 請負代金が支払われなかった場合

4. 著作権者の認定

Q39 広告制作契約

1. 広告制作過程

2. 広告に係る著作権の帰属

3. 広告主と広告代理店との契約関係

4. 広告代理店と制作会社との契約関係

5. その他契約関係

Q40 コンテンツ制作契約

1. 著作権法の「特掲」条項

2. 受注者と制作者との間の契約

3. 実際の事例

Q41 商品化契約

1. 商品化権の法的根拠

2. 選手の氏名、肖像等の商品化権の帰属

3. 商品化契約の留意事項

Q42 映画投資契約

1. 映画における投資家の役割

2. 映画の著作権

3. 映画製作者が投資家を募る場合、どのような点に注意すべきか

4. 映画に投資をする際に気をつけるべき点

5. クラウドファンディングにおける注意点

Q43 テレビドラマ・舞台の出演契約

1. はじめに

2. 俳優の出演をめぐる法律関係

3. 主役級俳優の出演拒絶に伴う法的責任

4. 紛争の予防および解決の方法

Q44 CM出演契約

1. CM出演契約の性質

2. 広告制作の現場

3. タレント・タレント所属事務所の対応

4. CM出演契約の締結

5. CM出演がなくなった場合の法律関係

6. 紛争解決

Q45 Vチューバーのプロモーション活用

1. バーチャル・ユーチューバー(Vチューバー)とは

2. Vチューバーの特徴

3. 運営会社と演者の関係

4. Vチューバーの演者をめぐるトラブル

5. 外部Vチューバー起用時の留意事項

Q46 スポンサー契約

1. スポンサー契約の目的

2. スポンサー契約における対価(スポンサー料)の対象――パブリシティ権

3. 多様なスポンサー契約

4. スポンサー契約等を締結する際の留意点

Q47 出版依頼契約

1. 他人が文章を書く場合の著作権の帰属

2. 出版(許諾)契約の留意点

Q48 電子書籍

1. 作家とのトラブル発生への対応

2. 読み放題サービス

Q49 JASRAC規定

1. 音楽著作権管理の方法

2. JASRACの著作権信託契約約款

3. 著作権の譲渡

4. 音楽著作の依頼者が当該作品を使用するときに使用料が免除となる場合、その他関連事項

Q50 パブリックライセンス

1. パブリックライセンスとは

2. CCライセンスとは

3. CCライセンスの種類

4. CCライセンスの利用方法

5. CCライセンス付与上の注意点

6. 音楽作品の利用に関する他の手法

Q51 恋愛禁止条項

1. 恋愛禁止条項

2. 恋愛禁止条項の有効性

第4章 トラブル対応

Q52 スポーツ中継の無断使用

1. スポーツ中継の著作権

2. スポーツ中継の放送権

3. スポーツ映像の無断使用

Q53 違法配信対策

1. インターネットと著作権

2. P2Pによるファイル共有と著作権

3. 動画投稿等のサイト運営者の責任

4. インターネット上での違法配信を発見した場合の対処

Q54 スポーツ仲裁

1. スポーツ仲裁制度

2. スポーツ仲裁規則による仲裁

Q55 映画著作権と倒産

1. ライセンサーの破産

2. ライセンシーの破産

3. 映画製作委員会の法的性質

4. 組合員の破産

5. 再生型倒産手続の場合

Q56 リーチサイト

1. リーチサイトとは

2. 違法コンテンツのアップロードおよび受信行為の違法性

3. リーチサイトの違法性

4. 差止請求

5. 欧州における近時の動き

6. まとめ

Q57 SNS上の権利侵害

1. はじめに

2. 投稿者の著作権法上の責任

3. 拡散した者の著作権法上の責任

4. 不法行為責任

5. 権利救済の手続

Q58 コンサート開催中の事故

1. コンサート主催者の義務

2. 損害賠償の根拠

3. コンサートの事故に関する判例

4. 賠償責任保険

5. コンサート開催における注意点

第5章 関係法律

Q59 コンテンツ制作と下請法

1. コンテンツ制作委託と下請法

2. コンテンツ制作委託における下請法上の義務

Q60 労働基準法

1. エンターテインメント業界の勤務態様

2. 労働基準法の規制

3. 「残業代込み」は適法か

4. 勤務体系の見直し

5. その他の問題

Q61 プラットフォーマー

1. プラットフォーマーとの法律関係

2. プラットフォーマーとの手数料等をめぐる取引上の問題

3. プラットフォーマーによる取引妨害

Q62 コンプガチャ

1. 景品表示法とは

2. 過大な景品類の提供の禁止

3. コンプガチャ規制

Q63 資金決済法

1. 資金決済法の概要

2. 前払式支払手段

3. 資金決済法の規制内容

4. 二次通貨の問題

Q64 映り込みと商標

1. 問題の所在

2. 商標権侵害の成否

3. 不正競争防止法2条1項1号(周知表示混同惹起行為)・2号(著名表示冒用行為)の成否

4. 不正競争防止法2条1項15号(信用毀損行為)の成否

5. プロダクトプレイスメント

Q65 他社商標の掲載

1. 商標権の保護範囲

2. 商標権侵害と商標的使用

3. 不正競争防止法

4. 著作権との関係

5. 実務的な処理

Q66 eスポーツ

1. eスポーツイベント賞金の高額化

2. 刑法(賭博罪)との関係

3. 懸賞規制(景品表示法)との関係

4. 風営法との関係

Q67 チケット転売

1. コンサート・チケットのインターネット上での転売

2. ダフ屋行為の禁止

3. その他の不正売買

4. 中古チケット販売と古物営業法

5. 物価統制令違反

6. 業界側の自主的な対策

7. チケット不正転売禁止法の成立

Q68 営業秘密

1. タレント登録情報の著作物性

2. 営業秘密保護の要件

3. タレントに対する責任

Q69 スポーツバー

1. 特定遊興飲食店営業の新設

2. 「客に遊興をさせ」の解釈

3. 「営業」該当性

4. 特定遊興飲食店営業に該当する場合の許可要件

第6章 海外取引

Q70 海外プロダクションとの映画の共同制作

1. 映画の共同制作

2. 共同製作契約(Co-Production Agreement)

3. 映画制作の方式

4. 著作権の帰属

5. 紛争の解決

Q71 外国の放送の利用

1. 外国の放送番組の保護

2. 条約関係にない国の放送番組

3. 権利処理の実際

4. 放送局におけるアーカイブ

Q72 番組海外提供

1. 放送番組提供の方法

2. 解決するべき課題と解決方法(完成パッケージ販売と国際共同制作)

事項索引

執筆者一覧

特定非営利活動法人エンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワーク 役員名簿

奥付

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