- 発売日
- 2025年09月30日
- 出版社
- 晃洋書房
- 編著等
- 田中裕明
M&A、MBO、ITビジネス等多様化の様相を示すビジネスと法はどのような関わりを示しているのか。具体的事例を通じてその実相に迫り、ビジネスと法の関わりを分析・解明する。
目次
表紙
はしがき
目次
第1講 ビジネスと法の関わり
Ⅰ ビジネスと法
Ⅱ 企業の活動と法
Ⅲ 近年の日本企業をめぐる状況
Ⅳ 「コンプライアンス」とは?
Ⅴ 企業の社会的責任
第2講 優越的地位の濫用(1)
Ⅰ 優越的地位の濫用
Ⅱ 巨大IT規制の状況
Ⅲ 巨大IT規制への日本政府の動き
Ⅳ 諸外国の動き
第3講 優越的地位の濫用(2)
Ⅰ 新法の登場
Ⅱ データ寡占の防止と中小企業との取引の適正化
おわりに
第4講 優越的地位の濫用(3)
Ⅰ 日本,EUおよびドイツの事例
Ⅱ アメリカの状況
第5講 私的独占─近時の事例から─
Ⅰ 「私的独占」とは?
Ⅱ 競争入札における施主代行者による支配型私的独占
第6講 カルテルの禁止─国際カルテル─
Ⅰ 不当な取引制限(カルテル)とは
Ⅱ 国際カルテルとは
Ⅲ 独占禁止法の域外適用
Ⅳ 事例「マリンホース国際カルテル事件」(平成20年2月20日排除措置命令・課徴金納付命令審決集54巻512頁,623頁)──市場分割カルテル
Ⅴ 本件の分析
おわりに
第7講 企業買収(1) ─総論─
はじめに
Ⅰ 企業をめぐるわが国の近況
Ⅱ 企業買収とは?
Ⅲ 企業買収の種類
Ⅳ 企業買収の方法
Ⅴ 企業買収のメリット,デメリット
第8講 企業買収(2) ─「株式公開買付(TOB)」─
はじめに
Ⅰ 若干の復習
Ⅱ 株式公開買付(TOB)とは
Ⅲ 近年にみるわが国のTOB ─敵対的買収の成功例の増加
Ⅳ コロワイドによる大戸屋へのTOB
Ⅴ TOBその後
第9講 企業買収(3) ─防衛方法─
Ⅰ 敵対的買収への防衛手段
Ⅱ 事前の防衛策
Ⅲ 事後の防衛策
Ⅳ ポイズン・ピルが功を奏した事例
Ⅴ マジョリティ・オブ・マイノリティ(MoM)
第10講 企業買収(4) ─MBOとEBO ─
Ⅰ MBOとEBO
Ⅱ MBOとは
Ⅲ MBOに関する取締役の善管注意義務
Ⅳ EBOとは
Ⅴ ユニゾホールディングスの場合
おわりに
第11講 濫用的会社分割事例(債権者詐害行為)
Ⅰ 会社分割
Ⅱ 詐害的会社分割とは─その問題点
Ⅲ 事例─濫用的会社分割の是非をめぐる最高裁判決
Ⅳ 会社分割の詐害性
第12講 インサイダー取引
Ⅰ インサイダー(内部者)取引とは?─規制の意義
Ⅱ 内部情報に関するインサイダー取引
Ⅲ 外部情報に関するインサイダー取引
Ⅳ 主なインサイダー取引の判例・事例
第13講 情報開示規制
Ⅰ 資本市場の機能と規制
Ⅱ 企業開示制度(開示規制)の必要性
Ⅲ 有価証券を発行する際の開示─発行開示制度
第14講 相場操縦規制
Ⅰ 不正な金融商品取引としての相場操縦
Ⅱ 相場操縦の行為類型
Ⅲ 相場操縦に対する制裁
Ⅳ 相場操縦に関する判例・事例
第15講 コンプライアンスの振り返りとビジネスの主体
Ⅰ 最終講に当たり
Ⅱ ビジネスの主体としての株主
Ⅲ ビジネスの主体としての消費者
Ⅳ 消費者の権利
参考文献
事項索引
奥付