- 発売日
- 2016年04月15日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 松本博
現代のサイバー社会の状況をふまえた、初学者のためのネットワーク法学のガイドブック。基礎編で基本的な法律の枠組みを理解し、応用編では電子商取引、知的財産法や不正競争防止法について実務的な視野から検討、問題解決力を修得する。
目次
表紙
はしがき
目次
基礎編
1 サイバー社会の法構造
1 法とは何か
2 法の目的
3 法源
4 法の分類
5 産業社会と法
2 私的財産を守るために―法規制と被害者の救済
1 契約上の責任:債務不履行責任
2 損害賠償
3 損害賠償責任の性質
4 不法行為
3 取引のルール―契約の考え方
1 契約の成立
2 発信主義と到達主義
3 意思表示の有効性
4 契約の効果
5 損害賠償と解除
4 企業のスタイルと法―企業規模による法規制
1 個人事業者
2 会社
5 株式市場と法規制―ファイナンスとガバナンス
1 株式―株式会社のレゾンデートル
2 株式市場における企業と投資家のマッチング
3 支配権市場としての株式市場
6 商品流通をスムーズに―独占・寡占の法規制
1 独占禁止法とは
2 独占禁止法の規制内容
3 規制内容の実現手段
応用編
7 電子商取引入門―これからの取引
1 電子商取引の種類と法の適用
2 電子契約法による契約理論の修正
3 電子商取引と本人確認
4 電子商取引に関する未成年者保護
8 電子商取引における責任のあり方
1 一般的な民事責任
2 電子商取引の場合の民事責任
3 当事者間の責任関係
4 「なりすまし」問題への対応
5 直接の当事者以外への責任―オンライン・ショッピングの場合
6 電子商取引における免責条項
7 インターネット・オークションにおける責任問題
9 電子商取引の支払い方法―電子決済の未来
1 多様な決済方法
2 電子決済
3 電子マネー
4 おサイフケータイ
5 ビットコイン
10 電子商取引と消費者の保護―消費者契約法を中心に
1 消費者契約法とは
2 消費者契約法の取消権
3 消費者の利益を不当に害する一定の条項の無効
4 消費者団体訴訟制度
5 特定商取引法
11 サイバー犯罪―新たな犯罪類型と刑事規制
1 コンピューターウイルスを作成,提供したら→不正指令電磁的記録作成罪・提供罪
2 コンピューターウイルスが勝手に実行される状態にしたら→不正指令電磁的記録供用罪
3 コンピューターウイルスを取得,保管したら→不正指令電磁的記録等取得罪・保管罪
4 罪数および他罪との関係
5 わいせつ物頒布等の罪の処罰対象の拡充
6 サイバー犯罪に対する今後の捜査手法
12 会社法の未来―電子化の進展と会社制度
1 定款と電子認証
2 登記簿謄本と履歴事項証明書に相当するもの
3 株式の振替制度と株式の譲渡に関して
4 電子投票による議決権の行使等
13 パテント―発明とその権利保護
1 特許制度
2 ソフトウエアにおける問題
14 Web上の著作権ー著作権の多様化
1 著作権法の全体像―「アイデアを形にしたもの」を保護する法律
2 Webの発達・デジタル化と著作権
15 知財保護のスキル―サイバー社会と不正競争防止法の機能
1 不正競争防止法
2 インターネットにおける問題
3 拡大するサイバー社会への対応―不正競争防止法の一部改正
索引
執筆者紹介
底本奥付
電子版奥付