- 発売日
- 2021年04月16日
- 出版社
- 学陽書房
- 編著等
- 狩倉 博之、杉原 弘康、中野 智仁
残業代紛争は、改正民法の影響で請求額は高額化し、数はますます増加する! 「手待時間・仮眠時間」「管理監督者」など、実務の重要論点は多くの参考判例を分析しながら、Q&Aの形式で詳解! 残業代紛争において中小企業を支援する弁護士のために、訴訟における攻撃防御の構造に沿って、紛争解決と予防の実務を解説する1冊!
目次
表紙
はしがき
もくじ
第1章 中小企業における残業代紛争の実際
1 残業代紛争の現状と今後の展望
2 残業代紛争における中小企業に特有の問題
3 残業代紛争への対応・対策の必要性
第2章 残業代紛争に関する基礎知識
1 残業代に関する労働基準法の規定
2 働き方改革に関する法改正
3 解決までの流れ
4 攻撃・防御方法の構造
5 残業代紛争における実務上の中心的な争点
第3章 労働者が主張すべき事実と使用者の反論
1 労働者が主張すべき事実(請求原因事実)
2 想定される使用者の主な反論
Q1 労基法上の労働者ではない
3 労働時間の否認①(労働時間該当性)
Q2 労働時間の始期と終期
Q3 残業禁止命令と残業承認制
Q4 手待時間・仮眠時間など
4 労働時間の否認②(労働時間の認定方法)
Q5 労働時間の立証資料
Q6 タイムカードと異なる労働時間の認定
Q7 立証資料が不十分な場合
5 残業代の基礎となる賃金単価の否認
Q8 具体的な算出方法(歩合給・複合形態)
Q9 除外されるか否かが問題になる賃金
6 割増率
Q10 法内残業において割増賃金の支払を要する場合
7 遅延損害金
8 付加金
Q11 付加金を課されるか否かの判断基準
第4章 使用者が主張すべき事実
1 想定される使用者の抗弁
2 残業代の発生を障害する抗弁
Q12 管理監督者
Q13 変形労働時間制
Q14 フレックスタイム制
Q15 事業場外みなし労働
Q16 裁量労働制
Q17 休日振替
3 残業代を消滅させる抗弁①(固定残業代による支払)
Q18 固定残業代の有効要件
Q19 年俸制
Q20 歩合給
Q21 深夜割増
Q22 長時間の残業を前提とした固定残業代
4 残業代を消滅させる抗弁②(相殺・放棄・消滅時効)
Q23 相殺の合意
Q24 残業代債権の放棄
Q25 時効の完成猶予と更新
5 遅延損害金の利率に関する抗弁
Q26 退職後の遅延損害金利率への反論
第5章 紛争解決の実際
1 労働者からの内容証明郵便の受信
2 交渉の実際
【合意書の書式例】
3 労働審判手続の実際
【答弁書の書式例】
4 訴訟手続の実際
5 調停条項・和解条項における留意点
【調停条項の書式例】
6 その他の解決手続
7 他の従業員への影響の考慮
8 初回法律相談におけるポイント
第6章 残業代紛争の予防
1 実効性のある対策
2 労働時間管理の徹底
3 固定残業代の見直し
4 証拠の確保
奥付