- 発売日
- 2020年03月09日
- 出版社
- 有斐閣
- 編著等
- 水町 勇一郎
大きく変容しつつある労働法の理論と動態を描出。法令改正や判例の最新の動きをフォローし内容の充実を図るとともに、細かな記述を整理して、労働法の全体像とエッセンスを明快に提示することに意を用いた。※本書は旧版です。2020年以降に改正された法令に対応する第9版が発売されています。
目次
表紙
はしがき
目次
細目次
凡例
はじめに――労働法の性格を知り,その根底にあるものを考える
1 労働法の「日常性」
2 労働法の「政策性」
3 労働法の「根源性」
4 労働法の根底にあるもの
第1編 労働法の歴史と機能――労働法の背景や基盤を知り,その意味を探る
第1章 労働法の歴史
1 労働法の誕生――「集団」の発明
2 労働法の発展――「黄金の循環」
3 労働法の危機――社会の複雑化とグローバル化
4 労働法の未来――労働法はどこへいくのか?
第2章 労働法の機能
1 労働法の背景にある社会システム
2 社会システムと労働法
第2編 労働法総論――労働法の全体像と枠組みを知る
第1章 労働法の基本構造
1 労働法の全体像
2 労働関係の規律構造
第2章 労働法上の当事者
1 「労働者」
2 「労働組合」
3 「使用者」
第3章 労働法の法源
1 強行法規
2 労働協約
3 就業規則
4 労働契約
第3編 雇用関係法――労働者と使用者の個別の関係を規律する法
第1章 雇用関係の変遷
1 雇用関係の成立
2 雇用関係の展開
3 雇用関係の終了
第2章 雇用関係の内容
1 労働者の人権の保障
2 基本的労働条件
3 労働者の安全・健康の確保
4 年少者・女性の保護
5 労働と私生活の調和
第3章 非正規労働者に関する法
1 総説――非正規労働者の問題状況と学説・裁判例の展開
2 パートタイム労働者をめぐる立法――パートタイム・有期雇用労働法など
3 期間の定めのある労働契約をめぐる立法
4 労働者派遣をめぐる立法
第4編 労使関係法――労働者,使用者と労働組合との集団的な関係を規律する法
第1章 労使関係の基本的枠組み
1 労働組合
2 団体交渉と労働協約
第2章 団体交渉促進のためのルール
1 団体行動権の保障
2 不当労働行為の禁止
第5編 労働市場法――求職者と求人者との取引に関する法
第1章 雇用仲介事業の規制
1 規制の趣旨・経緯
2 職業紹介事業の規制
3 労働者供給事業の規制
第2章 雇用政策法
1 労働市場政策の類型と動向
2 消極的労働市場政策――雇用保険による求職者給付・就職促進給付
3 積極的労働市場政策
第6編 労働紛争解決法――労働紛争を解決するための法
第1章 日本の労働紛争の特徴
第2章 労働紛争解決システム
1 行政による紛争解決システム
2 裁判所による紛争解決システム
むすび――日本の労働法の特徴と課題について,もう一度考える
1 これまでの日本の労働法の特徴
1 法規範の内容からみた特徴
2 法形式からみた特徴
2 考察ーーこれからの労働法のあり方
1 世界の労働法政策の方向性――その柱と手法
2 日本の労働法政策の展開
3 考察――日本の労働法政策の特徴と課題
事項索引
判例索引
奥付