- 発売日
- 2020年06月19日
- 出版社
- 日本法令
- 編著等
- 中野公義
パワハラ・セクハラ・マタハラ・イクハラ等のハラスメントを原因とする裁判例で、どのような行為がハラスメントと認定され、損害賠償責任を負うかについて、法律上のポイントを解説します。また、職場でハラスメントの疑いが生じ、加害者と被害者の言い分が相対立する場合に、実際にそのような行為があったかの調査・判断をするときに備えて、裁判所が行った事実認定のポイントを示しました。社長や労務担当者にとって、ハラスメントに関する裁判所の判断を効率よく押さえ、労務トラブル防止や問題が起きたときの対処法に役立てることのできる一冊。
目次
表紙
目次
第1章 はじめに
1 パワーハラスメント
(1) 法令
(2) 指針
2 セクシュアルハラスメント
(1) 法令
(2) 指針
3 マタニティーハラスメント
(1) 法令
(2) ガイドライン
4 育介法10条等の禁止する不利益な取扱い
5 損害賠償義務
(1) 根拠法令
(2) 各賠償責任の関係
(3) 重要判例
6 事実認定(ハラスメント行為の存否の判断)
(1) 対象となる事実の特定
(2) 証拠
(3) 供述の信用性
第2章 パワーハラスメント
1 職場
2 優越的な関係
3 業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
(1) 身体的な攻撃 〜暴行・傷害〜
(2) 精神的な攻撃 〜脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言〜
(3) 人間関係からの切り離し 〜隔離・仲間外し・無視〜
(4) 過大な要求 〜業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害〜
(5) 過少な要求 〜業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと〜
(6) 個の侵害 〜私的なことに過度に立ち入ること〜
(7) その他の言動
4 パワハラ該当性(違法性)を否定した裁判所の判断等
(1) 身体的な攻撃 〜暴行・傷害〜
(2) 精神的な攻撃 〜脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言〜
(3) 人間関係からの切り離し 〜隔離・仲間外し・無視〜
(4) 過大な要求 〜業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害〜
(5) 過少な要求 〜業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと〜
(6) 個の侵害 〜私的なことに過度に立ち入ること〜
(7) 休暇取得の場面での言動
第3章 セクハラ・マタハラその他のハラスメント
1 セクハラ
(1) 内容
(2) セクシュアルハラスメントを否定したもの
(3) 相当な処分の程度
2 マタハラ
(1) 内容
(2) 妊娠等を契機とする退職扱い
(3) 妊娠を理由とする解雇
3 育児・介護
第4章 安全配慮義務等
1 長時間労働
2 パワハラ
(1) パワハラ行為自体の直接的な防止義務
(2) 間接的な防止義務
(3) 予見可能性
3 セクハラ
4 マタハラ
5 その他
(1) ハラスメント後の対応
(2) 同僚からパワハラで訴えられた労働者への配慮
(3) パワハラ差止め請求の可否
(4) 懲戒処分に伴う措置
(5) 会社役員個人の責任
(6) 共同不法行為
第5章 事実認定
1 主張立証責任
column ツンツン、モミモミ?
2 加害者とされる者の態度
(1) ハラスメントについての自認がある場合
(2) 自認が否定される場合
3 供述の信用性判断
(1) 客観的事実との符合
(2) 供述内容の不自然性・不合理性
(3) 供述の変遷
(4) 動機・利害関係
(5) その他
4 証拠に関連する判断等
(1) 私的録音
(2) 労働者の作成したメモ・手帳等の記載
(3) 第三者の作成した文書等
(4) 証拠の提出状況
5 その他
〈巻末資料〉
労働契約法(抄)
労働基準法(抄)
労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律(抄)
雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(抄)
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(抄)
民法(抄)
刑法(抄)
民事訴訟法(抄)
刑事訴訟法(抄)
会社法(抄)
事業主が職場における優越的な関係を背景とした言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針
事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針
事業主が職場における妊娠、出産等に関する言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針
子の養育又は家族の介護を行い、又は行うこととなる労働者の職業生活と家庭生活との両立が図られるようにするために事業主が講ずべき措置等に関する指針
参考裁判例一覧
奥付