- 発売日
- 2025年11月10日
- 出版社
- 立花書房
- 編著等
- 警察大学校
警察幹部や企業経営者が「コンピューター・システムの脆弱性」を理解し、セキュリティ強化を主導できるよう、基本原理から教育の要点までを具体的に解説する論稿を巻頭に掲載。加えて、フィリピンを事例とした国際捜査協力実務を通じ、制度や運用面の課題や現場で意識すべき点を示し、国際捜査の現状と今後の展望を論じる。さらに、令和6年の犯罪情勢の概要や、大規模災害発生時のトリアージ対応とその法的課題についても取り上げ、警察幹部や関係者が現場対応力・国際連携・災害時対策など多角的に知識を深めることができる内容となっている。
目次
表紙
目次
サイバーの脆弱性の原理とそれを知り防ぐためのより具体的な教育
Ⅰ はじめに~本稿で留意した点
Ⅱ 本稿の目的
Ⅲ 架空の未来の設例からおおまかなイメージをつかむ
Ⅳ クロスサイト・スクリプティング、クロスサイト・リクエスト・フォージェリ
Ⅴ SQLインジェクション
Ⅵ OSコマンドインジェクション
Ⅶ ファイル・インクルージョン
Ⅷ ファイルアップロード
Ⅸ バッファオーバーフロー
Ⅹ 認証バイパス
Ⅺ 認可の不備
Ⅻ ワーム
ⅩⅢ 「入力」に着眼
ⅩⅣ 悪意ある入力内容が命令として読み込まれてしまうことが危険
ⅩⅤ 脆弱性対策
ⅩⅥ 警察の幹部への教育(教養)の方向性
<外国警察との関係強化と国際捜査協力の推進>フィリピンとの国際捜査協力に関する実務的考察
Ⅰ はじめに
Ⅱ 日本からの捜査共助要請とフィリピン法制度の運用実態
Ⅲ フィリピンの捜査機関と腐敗リスク
Ⅳ フィリピンが「犯罪者の逃避地」となる理由─制度・社会・腐敗の構造分析
Ⅴ 更なる国際捜査強化に向けて─制度運用と関係深化の視座から
Ⅵ おわりに─越境型犯罪時代の国際捜査とその進化
令和6年の犯罪情勢の概要について
Ⅰ はじめに
Ⅱ 令和6年の犯罪情勢
Ⅲ おわりに
大規模災害時の現場のトリアージに関する考察(作為義務と義務衝突)
はじめに
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 作為義務の存否(不真正不作為犯)
Ⅲ 義務衝突(作為義務違反の違法性阻却)
Ⅳ 国家賠償責任
Ⅴ 留意点
終わりに
編集後記
奥付