- 発売日
- 2023年06月27日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- 井川智洋、児玉高直、杉渕均
海外投資家が求めている情報を的確に判断し、英文開示を実践できる。自社の開示状況に応じて進みたい次のステップを示す。IR資料、決算短信、有報などに記載したい項目がわかる。
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 英文開示のニーズと投資家が真に求める情報
1 英文開示が日本企業に求められる背景
⑴コーポレートガバナンス・コードにおける英文開示の規定
⑵サステナブルファイナンスにおける英文開示の意義
コラム:日本企業のESG評価
2 日本企業に求められる英文開示とは
⑴日本企業の英文開示の現状
⑵外国人投資家による日本企業の英文開示に関する評価
⑶外国人投資家から見た英文開示のニーズ
⑷日本企業に求められる英文開示
3 英文開示が中長期の企業価値の向上につながる
⑴外国人投資家からの多様な示唆
⑵株主総会での賛成率向上
⑶株主資本コストの低下
コラム:資本コスト
4 最後に
第2章 英文開示の実践〜受動態から能動態の英文開示へ〜
1 上場企業と英文開示
⑴はじめに
⑵上場企業の英文開示の現状
⑶東証市場再編から現在(2022年11月時点)
⑷上場企業の英文開示に対する“態”の違い
2 上場企業の実態に合わせた多様な英文開示の設計
⑴上場企業の多様性に合わせた英文開示
⑵時価総額×外国人持ち株比率で考える英文開示
⑶英文開示を検討するための上場企業セグメンテーション
⑷各グループにおける英文開示の課題
⑸グループ別の英文開示〜書類別推奨度〜
⑹主な英文開示書類の書式や体裁
3 英文開示必須の情報を決める国際的な動き〜ISSBとグローバル・ベースライン〜
⑴サステナビリティ関連財務情報開示とグローバル・ベースラインの本章での定義
⑵ISSBとグローバル・ベースライン
⑶わが国におけるサステナビリティ関連財務情報開示の動き〜有価証券報告書〜
⑷財務情報とサステナビリティ関連財務情報開示をベースとした英文開示
4 英文開示の実践
⑴自社の時価総額×外国人持ち株比率にふさわしい英文開示のゴールを把握
⑵現状で開示している英文書類と今後取り組む必要がある英文開示書類を特定
⑶グローバル・ベースラインを意識した情報の組み合わせで対応の優先順位を決定
⑷具体的なスケジュール,予算,内部・外部のリソースプランニング
5 能動態の英文開示を実現するための組織・人材・技術
⑴経営・マネジメント
⑵担当部門・担当者
⑶ナレッジ・技術
6 むすびにかえて
第3章 英文開示における海外機関投資家等とのコミュニケーションの取り方
1 海外投資家のフラストレーション
⑴「調和」か「明瞭さ」か
⑵業界データの取得
⑶定型文章が多すぎる
⑷自社のストーリーをつくる
⑸開示情報の一貫性
⑹情報の整理
⑺単四半期決算の数字
2 情報開示のケーススタディ
⑴定性情報
⑵定量情報
3 投資家が保有銘柄と新規銘柄に求めるもの
4 効率的な英文資料作成のために
5 コロナ禍で変わったコーポレートアクセス
⑴二局化する人気度
6 MiFID Ⅱのその後
コラム:主要国におけるMiFID Ⅱ対応
7 ミーティングにおける留意点
⑴議論を深める
⑵委細な数字にこだわるより会話のテンポを大事にする
⑶ESG情報は収益計画と絡めて話す
コラム:非財務情報の開示と進む評価技術
8 IRと英文開示のミッション
コラム:株主資本コストを意識したIRの事件簿
9 最後に
索引
著者紹介
奥付