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7月号の特集は刑法です。学説と判例の関係を考察するに適した6テーマを揃えました。第1論文は総論として、刑法学説と判例の関係について、山口厚先生よりご論稿をお寄せいただきました。山口先生が小誌にご寄稿くださるのはおよそ14年ぶり。最高裁判事を経た先生の書かれる「学説と判例」論は、見た目の文字量を遙かに凌ぐ重みがあるように感じました。そのほかの5論文とあわせ、必読です。いわゆるドワンゴ事件最高裁判決を取り扱った「判例クローズアップ」と、インサイダー取引の未然防止についてご解説いただいた「時の問題」も収録しています。
特集1は、民法分野について、判例を軸として学説の意義と役割を考えます。学説と判例の相互連関、作用しあうその過程における学説の諸相を感じ取り、学問の意味を一緒に考えていただけると幸いです。特集2は「〈座談会〉民法の定期試験とどう向き合う?」。演習書『民法演習 はじめて解いてみる16問』の著者4名にお集まりいただき定期試験への向き合い方を聞きました。学生時代からの友人同士であるという先生方のご関係性あってこその、愛とツッコミ溢れる楽しく有意義な座談会となりました。他法の試験にも直接/間接的に役立つ情報が満載。
今月号より基本7法の特集です。今年度の特集共通テーマは「学説の役割と判例・実務との関係」。法科大学院制度開始から20年が過ぎ、学説と判例・実務との関係に変化が見られるのではないか。そのことは、法学部や法科大学院における学修のあり方にも影響を及ぼしているのではないか。そして、学説は、判例の説明や正当化に力を割くようになってはいないか――そんな刑事法分野からの問題提起(本誌525号・529号巻頭言)も受け、改めて学説の役割を考えてゆきたいと思いました。今月は憲法。学説と判例の相関の理解に好適な5テーマを揃えました。