- 発売日
- 2023年06月28日
- 出版社
- BUSINESS LAWYERS
- 編著等
- 吉田 桂公、川西 風人
スタートアップの新市場創出の推進が重要課題となっている昨今、スタートアップの戦略と法的な留意点等について知ることは、スタートアップ経営者にとってはもちろんのこと、スタートアップとの提携等を検討している⼤企業等にとっても重要です。本稿では、「シード期」「アーリー期」「ミドル期」「レイター期」の各段階におけるスタートアップの戦略、および、留意すべき法務・コンプライアンスの概要・ポイントについて解説します。
目次
表紙
第1回 「シード期」「アーリー期」におけるスタートアップの戦略
1 スタートアップの新市場創出は日本の重要課題
2 「シード期」「アーリー期」におけるスタートアップの戦略
2-1 4つの環境分析手法
2-2 アイディアを磨く − ビジネスモデルキャンバス(BMC)の活用
2-3 MVP(Minimum Viable Product。実用最小限の製品)
第2回 「シード期」「アーリー期」における法務・コンプライアンスのポイント
1 ポイント① 事業の適法性確保
1-1 早い段階から事業の適法性確保に向けた取組みをすべき
1-2 グレーゾーン解消制度
1-3 規制のサンドボックス制度
1-4 新事業特例制度
2 ポイント② 資金調達
2-1 資金調達の方法は「融資」と「出資」の2つに分けられる
2-2 融資
2-3 出資
3 ポイント③ 知的財産権関連
3-1 他社の権利を侵害しない 商標や特許に関する事前調査が必要
3-2 自社の権利を保護する商標や特許の登録
4 ポイント④ 共同研究開発
第3回 「ミドル期」におけるスタートアップの戦略と法務
1 「ミドル期」におけるスタートアップの戦略
1-1 STP分析
1-2 マーケティングミックス
1-3 プロモーション活動における留意点
第4回 「ミドル期」における法務コンプライアンスのポイント(契約書作成および人事・労務に関する留意点)
1 契約書作成に関する留意点
1-1 ミドル期における契約締結機会の増大
1-2 ひな型作成時の留意点
2 人事・労務に関する留意点
2-1 規程類・雇用契約書等
2-2 時間外労働・未払残業代
2-3 解雇
第5回 「ミドル期」における法務コンプライアンスのポイント(投資契約等に係る留意点)
1 資金調達時に締結する3つの主な契約
1-1 投資契約等が締結される理由
1-2 投資契約等の概要と契約当事者
2 投資契約に関する留意点
2-1 投資契約とは何か
2-2 表明保証
2-3 投資実行の条件
2-4 種類株式
3 株主間契約に関する留意点
3-1 株主間契約とは何か
3-2 会社経営に関する取決め
3-3 株式譲渡に関する取決め
4 財産分配契約に関する留意点
4-1 財産分配契約とは何か
4-2 みなし清算条項
4-3 同時売却請求権(ドラッグ・アロング・ライト)
第6回 「レイター期」における法務コンプライアンスのポイント
1 組織体制のあり方
1-1 「組織は戦略に従う」(戦略を明確に定めてから組織体制を整備する)
1-2 内部管理体制・態勢整備の必要性と基本的な考え方
2 IPOを見据えた内部管理体制・態勢の整備のポイント
2-1 スタートアップにおける機関設計
2-2 IPO申請までの内部管理体制・態勢構築の具体的ステップ
3 EXIT(エグジット)として何を目指すのか
3-1 IPOとM&Aという2つの選択肢
3-2 IPOのメリット・デメリット
3-3 M&Aのメリット・デメリット
4 おわりに
著者紹介