- 発売日
- 2019年09月20日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- マーサージャパン
第2版から全面改訂! 準備から具体的な進め方、買収契約締結以降に必要となるタスク、セラーズデューデリジェンスまで解説した決定版。ポイントが分かるチェックリスト付。
目次
表紙
第3版の刊行によせて
(初版)まえがき
CONTENTS
序章 第2段階を迎えた日本のM&A
1 日本企業のM&Aの課題
2 買収・売却・再編という事業ライフサイクルの視点
第1章 人事デューデリジェンスとは何か
1 なぜ人事デューデリジェンスが必要なのか
2 人事デューデリジェンスをなぜ,どのような場合に実施するのか
3 M&Aにおける人事の課題と役割は何か
第2章 組織・人事デューデリジェンスの進め方
1 M&Aのプロセス
2 M&Aのプレイヤー
(1) 売り手,買い手
(2) 外部専門アドバイザー
3 M&Aにおける組織・人事タスク
(1) 統合初期診断(プレディール)
(2) 基本的タスク(デューデリジェンス~ポストクロージング)
(3) HRコミュニケーション(サイニング後~ポストクロージング)
(4) ガバナンスおよびマネジメント新体制の確立
(5) M&Aシナジー創出施策
4 組織・人事デューデリジェンスのプロセス
(1) 初期データリクエスト
(2) 開示データのレビューと報告書作成
(3) QA・HRエキスパートセッション
(4) 問題の特定とインパクトの検証
第3章 人事デューデリジェンスの準備(事前の準備が人事DDの成否を分ける)
1 デューデリジェンス開始以前にすべきこと
2 ディールロジックの確立
3 買収後の統合モデルの整理
(1) インベストメント・モデル(投資型)
(2) アシミレーション・モデル(片寄せ・染め上げ型)
(3) インテグレーション・モデル(対等統合型)
4 買収形態の整理・課題点の抽出
(1) 株式譲渡
(2) 資産譲渡
(3) 合弁企業の設立
5 相手サイド(交渉相手)の把握
(1) プライベートエクイティ企業からの買収
(2) 事業会社からの買収
6 デューデリジェンスの目的・見立て
(1) 目的を持ったデューデリジェンス
第4章 人事デューデリジェンス
1 人事デューデリジェンスで検証する人事関連事項の全体像
(1) 組織と人員の状況
(2) 一般従業員の報酬
(3) デスクトップデューデリジェンスによる情報収集
(4) 退職給付制度
(5) 福利厚生
(6) 雇用に関するポリシーと運用
(7) 労務リスク
(8) 人事機能・組織
(9) 人事制度
(10) 人事デューデリジェンス発見事項の買収契約への反映
2 経営者デューデリジェンス
(1) 雇用契約内容・報酬水準のレビュー
(2) 経営者インタビュー
3 カルチャーデューデリジェンス
(1) カルチャーとは?
(2) M&Aにおけるカルチャーの影響
(3) クロスボーダーM&A
(4) デューデリジェンス段階での検証方法とその対応
(5) M&A現場の実態
4 年金デューデリジェンス
(1) 年金の分類とM&Aにおける課題の種類
(2) 一般的な年金デューデリジェンスの検討ステップ
(3) 年金デューデリジェンスにおいて特に留意すべき論点
(4) 年金デューデリジェンスにおいて大切なこと
第5章 経営者リテンション
1 経営者リテンション方針
(1) 経営者リテンションは必要か
(2) 経営者に残ってもらう必要があるのか
2 経営者リテンション施策検討の切り口
(1) 買収時に多額の現金支給があるとき
(2) Good Reason条項があるとき
(3) 報酬水準・構成に著しい市場との乖離があるとき
(4) その他
3 リテンション交渉
(1) 推奨される合意タイミング
(2) 交渉のポイント
(3) 事前の社内調整と予算枠取りのすすめ
(4) 買い手の報酬ポリシーの明確化
4 ポスト・リテンション期間の対応
第6章 経営者オンボーディング
1 経営者オンボーディングとは?
(1) オンボーディングの考え方
(2) 目的
(3) M&A現場での実際
2 クロスボーダーM&Aでのオンボーディングの難しさ
(1) 仕組みの違い
(2) 環境の違い
(3) カルチャーの違い
3 仮説の構築
(1) カルチャーの問題
(2) ビジネスに関する問題
4 アラインメントの強化・目的意識の共有
(1) リーダーシップ融合ワークショップ
(2) カルチャーワークショップ
第7章 Do by Close (サイニング以降必要なタスク)
1 クロージングで何が起きるのか?
(1) サイニング以降の時間軸
2 従業員コミュニケーション
(1) M&Aにおける従業員に対するコミュニケーション
(2) 従業員転籍のコミュニケーション
(3) その他の従業員コミュニケーション
3 スタンドアロンイシューへの対応
(1) 福利厚生制度
(2) 人事機能
(3) IT/給与計算システム等
4 クロージングまでに必要な経営者報酬の対応
(1) 移行期間における経営者報酬の対応
(2) クロージング以降の経営者報酬の対応
5 ガバナンス体制の検証・構築
(1) 現状分析
(2) 新ガバナンス体制の構築
第8章 セラーズデューデリジェンス
1 会社・事業売却のためのデューデリジェンスとは
(1) 高く売る努力(その1) 企業・事業の価値を高める
(2) 高く売る努力(その2) 高めた価値を適切に伝える=セラーズデューデリジェンス
2 会社・事業売却のためのデューデリジェンスとは
(1) 一般的な対応と留意点
(2) セラーズデューデリジェンスのメリット(その1) 高く早く楽に売る→情報開示のイニシアティブを売り手側が取る
(3) セラーズデューデリジェンスのメリット(その2) 売り買いの両極の視点の獲得
(4) セラーズデューデリジェンスのメリット(その3) 現状の可視化・管理体制の構築
第9章 日本企業のグループ・事業再編の課題
1 日本企業によるM&Aの変遷と直面する課題
(1) 日本企業によるM&Aの振り返り
(2) 日本型MNCS(マルチナショナルカンパニー)はどうあるべきか
(3)国内事業再編型M&Aの特徴
2 M&Aによる国内事業再編の目的別分類
3 ディールスキームの俯瞰
(1) 一部株式譲渡と中長期供給契約のセット
(2) 会社分割法・労働契約承継法のもとでの社員同意転籍スキーム
4 これからの事業再編に求められる組織能力
(1) 新しい組織能力の必要性
(2) 経営者の意思決定能力,リーダーシップ
(3) 国内の組織改革と運用
(4) M&Aとマトリックス組織
付録 人事デューデリジェンスチェックリスト
執筆者紹介
奥付