- 発売日
- 2018年02月28日
- 出版社
- 三修社
- 編著等
- 松岡 慶子
クレジットカードや住宅ローンの返済から保証債務、違法取立て対策まで、さまざまな借金問題と法的解決法を解説!「短期消滅時効廃止」「個人保証の制限」などを定めた平成28年民法改正に対応。債務整理の手続きや後悔しない専門家の選び方まで解説。
目次
表紙
はじめに
Contents
第1章 借金の返済をめぐるトラブル
1 返済期以外は約束しないで友人からお金を借りた場合、返済期限を遅れてしまうと、元本以外の金銭を支払う必要があるのでしょうか。
2 金銭消費貸借契約で毎月所定日に返済を行っていますが、貸主が領収書の発行を請求しても渡してくれません。支払いを拒否できるでしょうか。
3 借用書あるいは契約書がないと金銭消費貸借契約は無効なのでしょうか。
4 金銭消費貸借契約において、弁済期に支払わなかったり、約束した金額に満たない額を支払った場合、債務の残額はいくらになるのでしょうか。
5 ある金融業者から借りた100万円について、他の業者に借り換えたいのですが、注意点はありますか。
6 金銭消費貸借契約に基づき、貸金を返済したのですが、貸主がお金を受け取ってくれません。この場合でも遅延損害金等が発生するのでしょうか。
7 500万円の金銭消費貸借契約で貸主が死亡した場合に、借主の返還義務は消滅しますか。相続人等がわからない場合はどのようにすればよいでしょうか。
8 取立てに来た人が借用書を持参していたので、言われるがままに支払いをしました。その後、債権者でなかったことが判明しましたが、私の行った弁済は有効にはなりませんか。
9 友人に頼まれて金銭消費貸借契約の保証人になりました。その友人が死亡した場合、保証人の責任はどうなるのでしょうか。
10 被相続人の相続財産を調査したところ、負債が多いことが判明しました。相続放棄をするにはどのようにすればよいでしょうか。
11 親に借金があるので相続放棄をしたいのですが、先に自宅を売却してもよいのでしょうか。また、自宅に住み続けることも可能でしょうか。
12 弟が事業運営のために借り入れた資金を返済せず音信不通になりました。弟の借金を代わりに支払えと要求された場合、支払う必要はあるのでしょうか。
13 弟に実印や印鑑証明書を預けてくれと頼まれたのですが、どのようなリスクが考えられるでしょうか。
14 金銭消費貸借契約について、代理人に金額欄を空欄にした委任状を作成して渡した場合、どのようなリスクが考えられるでしょうか。
15 自分が経営する会社が破産手続を行うことになった場合、会社の債務を保証している自分はどのような対応をとる必要がありますか。
16 10年以上前に消費者金融から10万円を借りて以来、一度も返済をしていなかったのですが、最近、債権者から督促状が届きました。支払いをしなければならないでしょうか。
17 絵画の代金返済を貸金の返済に変更できるのでしょうか。また、代金債務の保証人は変更後の貸金返済債務も保証しなければなりませんか。
18 売掛債権が譲渡され、債務者が同額の貸付債権と相殺したいと考えているのですが、債権の譲受人に相殺を主張することは可能でしょうか。
19 自分が支払義務を負う債権が複数の人に対して譲渡された場合、債権譲渡の通知を受けた後に誰に支払えばよいのでしょうか。
20 手形貸付による融資を受けたいのですが、注意点はありますか。
21 貸金業者からお金を借りる場合に、借入額に上限はあるのでしょうか。
22 銀行のカードローンも年収の3分の1までしか借りられないのでしょうか。
23 貸金業者に収入の状況がわかる書面の提出を求められたが何に使うのでしょうか。
24 貸金業者に「指定信用情報機関に情報を提供する」ための同意を求められたのですが、必要なのでしょうか。
25 金銭消費貸借において返済額や利息等に不満がある場合、法律相談に行くときには、どんな準備をすればよいのでしょうか。
26 借金を返済したのに、強制執行手続きが進行してしまうことがあるのでしょうか。またその場合、どのように対処すればよいでしょうか。
第2章 クレジット契約をめぐるトラブル
1 商品を分割払いで購入する場合どんな方法があるのでしょうか。
2 クレジットカードを利用して一括払い以外の方法で支払う場合にはどんな方法があるのでしょうか。
3 割賦販売の広告や書面の受取りにあたって注意すべきことは何でしょうか。
4 期限の利益喪失約款があると即日一括払で請求されても仕方ないのでしょうか。
5 購入した家具の所有権が製造業者に留保されていた場合にはどうなるのでしょうか。
6 提携ローンはローン提携販売と違うのでしょうか。
7 クレジットカードで購入した商品をキャンセルするとどうなるのでしょうか。
8 カードの入会審査に通らず納得がいきません。なぜ審査に通らなかったのか、確認する方法はないでしょうか。
9 カードの盗難保険制度について知りたいのですが。
10 クレジットカードを不正に使用された場合はどうしたらよいでしょうか。
11 知人のパソコン購入時にカードを貸しましたがその知人が夜逃げしてしまいました。パソコンの購入代金を支払う必要があるのでしょうか。
12 クレジット契約で商品を購入する際どんなことに気をつければよいのでしょうか。
13 クレジット契約で注文した物と違う商品なので支払を止めたいのですが。
14 契約解除に伴い商品を返還してもクレジット代金を全額払う必要があるのでしょうか。
15 クレジット契約で購入した商品を解約したいのですがどうしたらよいのでしょうか。
16 クレジット契約の分割払いにより購入した契約を取り消したら、支払ったお金を返してもらえるのでしょうか。
17 親の同意がないとクレジット契約を結べないのでしょうか。
18 お得な情報や優待券、商品券などの特典がある百貨店の「友の会」への入会をする際に、注意しておく点はありますか。
第3章 住宅ローン返済や任意売却をめぐるトラブル
1 住宅ローンが支払えない場合にはどうしたらよいのでしょうか。
2 住宅ローンを組むと設定される抵当権とはどのようなものなのでしょうか。
3 夫婦でペアローンを組んで住宅を購入しましたが、離婚することになった場合、ペアローンで支払う物件はどうしたらよいのでしょうか。
4 競売や任意売却はどちらを利用するのが有利なのでしょうか。
5 自宅が競売にかけられそうなのですが、どのような準備をしておくべきでしょうか。
6 住宅ローンを支払えず自宅が差し押さえられ競売にかけられることになりました。即座に出て行かなければなりませんか。
7 任意売却を検討していますが、不動産の共有名義人である元配偶者の同意をもらわないといけないのでしょうか。
8 任意売却ではどんな手続きをするのでしょうか。スケジュールを教えてください。
9 住宅ローンの支払いが困難であるため任意売却を検討しています。住宅ローン債権者との交渉ではどのような点に注意すればよいですか。
10 住宅ローンの支払いが滞納気味で債権者から任意売却を持ちかけられました。応じるか否か検討する際に気をつけるべき点はありますか。
11 住宅ローンの支払いが苦しくなっているので任意売却することも検討しています。債務者として、どのような準備が必要ですか。
12 自宅を資産家の親戚に売却して住み続けたいのですが、可能でしょうか。
13 任意売却によって債務が減れば弁護士ではなく認定司法書士に債務整理を依頼することも可能なのでしょうか。
第4章 保証・連帯保証・根保証をめぐるトラブル
1 保証契約とはどんなしくみになっているのでしょうか。
2 保証にはどんな種類があるのでしょうか。
3 主たる債務者の債務が詐欺によって取消し等の主張ができる場合、保証人は、主たる債務者の抗弁権を主張できますか。
4 友人がマンションを借りる際に保証人になることを依頼されましたが、通常の保証契約と異なる点はあるのでしょうか。
5 個人による貸金の根保証契約で保証限度額・期間の定めは必要でしょうか。
6 金銭消費貸借契約の締結にあたり、成年被後見人を保証人とすることはできますか。保証人の資格や責任に制限等はあるのでしょうか。
7 主たる債務者が履行しない場合、具体的に保証人はどのような責任を負うことになるのでしょうか。
8 債権者から支払を請求されたものの保証人が支払うことができない場合、どのような対応をとることができるのでしょうか。
9 根保証契約を結んで連帯保証人になっているのですが、主たる債務者の資力に不安を感じており、連帯保証人を辞めることはできますか。
10 保証契約締結時から長期間経過し、特に連絡等もないため、保証人をやめたいのですが、そのようなことは可能ですか。
11 民法改正で個人保証が禁止されると聞いたのですが、本当でしょうか。
12 保証人になるよう依頼を受けましたが、実際に契約を締結する際はどのような点に注意する必要があるのでしょうか。
13 融資に際して保証人を立てる上で、注意しなければならないことはどのような点でしょうか。
14 自分が代表取締役を務める会社の借入金について連帯保証人になっている場合、代表取締役を辞めたときは連帯保証人を辞めることはできるのでしょうか。
15 知人の債務の保証人になっていたところ、債権者に返済を請求されました。返済の請求を受けたことを主たる債務者に通知をする必要はありますか。
16 主たる債務者の財産状況や履行状況などの情報について、どのような形で保証人に提供する義務を負っているのでしょうか。
17 子どもが印鑑を無断で持ち出して、親を保証人とする保証契約を結んでしまった場合、無効や取消しを主張できる場合があるのでしょうか。
18 事業者との間で個人保証契約を結びましたが、消費者契約法による保証契約の取消しを主張できる場合があるのでしょうか。
19 他にも保証人がいるとだまされ保証人になりました。この場合、どのような対応が可能でしょうか。
20 債権回収会社から保証債務を履行するよう請求されましたが、応じる必要はあるのでしょうか。
21 保証人は債務者が債権者に対して有する債権でもって相殺を主張して保証債務を免れることはできるのでしょうか。
22 家屋の賃貸借契約の連帯保証人を依頼しようと思っている父は年金生活者であり資力も不十分です。このような場合でも連帯保証人になれますか。
23 家屋の賃貸借契約で、連帯保証人がいるのに保証会社をつけるのはなぜでしょうか。
24 マイホームの購入の際に、夫名義で住宅ローンを組み、妻である私が連帯保証人になりました。離婚した場合に連帯保証人をやめることはできますか。
25 保証人になるのと抵当不動産を提供する物上保証人になるのとではどのような違いがあるのでしょうか。
26 債務者の委託を受けて連帯保証人を引き受けて、実際に債務を支払った場合、債務者に対して支払った金額の返還を求めることができますか。
27 保証人が債務の一部弁済を行った場合、求償関係はどのようになるのでしょうか。
28 複数の保証人がいる場合の求償関係について教えてください。
29 友人の銀行に対する200万円の借金について依頼を受けて連帯保証人になり、返済しない友人の代わりに支払いました。求償は可能でしょうか。
30 主たる債務者が破産手続開始の決定を受けました。この場合、連帯保証人の私は、債権者に保証債務の消滅を主張することはできますか。
第5章 違法な取立て・過払い請求をめぐるトラブル
1 消費者金融への返済が遅れたところ暴力的な取立てをしてきました。対抗手段はないものでしょうか。
2 カードで買った商品を貸金業者が約束の値段で買ってくれませんでした。どうしたらよいでしょうか。
3 多重債務解消のために紹介屋を利用したら債務が増えてしまいました。どうしたらよいでしょうか。
4 ヤミ金融業者から借金をしましたがどうすればよいでしょうか。
5 金融業者が勝手に口座に金を振り込み返済を要求してきました。どうしたらよいでしょうか。
6 過払い金を返還請求することができる場合とはどんな場合でしょうか。
7 過払金の返還を自分で請求することはできるでしょうか。
8 自分で金融業者に過払金返還請求をしましたが応じてもらえません。どうしたらよいのでしょうか。
9 消費者金融業者から身に覚えのない借金の督促状が届きました。どうしたらよいのでしょうか。
10 専門家に債務整理を依頼しようと思っています。広告などで派手に宣伝している事務所もありますが、問題のある事務所を見分けるにはどうしたらよいのでしょうか。
第6章 任意整理・特定調停・個人民事再生をめぐる法律問題
1 債務の返済が困難になったために、債権者との間で特定調停を利用する場合にはどんなことに注意するべきでしょうか。任意整理とはどう違うのでしょうか。
2 特定調停や任意整理で合意した返済ができなくなってしまいました。どうしたらよいでしょうか。
3 個人民事再生とはどんな手続きなのでしょうか。通常の民事再生よりも債権者の関与は少ないのでしょうか。
4 事業経営がうまくいかず、法的整理を検討しています。破産手続開始と個人民事再生のいずれの手続を選択すべきでしょうか。
5 会社員です。自宅を失わずに債務整理をしたいのですが、どのような方法がありますか。
6 個人民事再生は債務総額が5000万円以下でなければ利用できないと聞きましたが、すべての債務が対象になるのでしょうか。
7 小規模個人再生手続きを利用しようと考えている場合に、再生計画が認可されない場合もあるのでしょうか。
8 再生計画の返済が半分になったところで、再生計画の実現が難しくなった場合は、どのようにすればよいでしょうか。
9 会社での地位と生活を守りながら債務整理をしたいのですが、可能でしょうか。
10 給与所得者等再生を利用する場合に、計画弁済総額の基準になる可処分所得とはどのようなものなのでしょうか。
11 住宅ローンを延滞し、保証会社が代位弁済をしてしまうと自宅はどうなるのでしょうか。
12 住宅資金特別条項を盛り込む場合にはどのような内容にしたらよいでしょうか。
13 どんな場合に保証会社の競売中止命令が出されるのでしょうか。
14 住宅ローン特則が利用できない場合とはどのような場合でしょうか。
15 月々の住宅ローンの返済額を軽減する方法にはどんなものがあるのでしょうか。
第7章 自己破産をめぐる法律問題
1 自己破産の申立てをすれば、浪費やギャンブルなどの借金でも支払義務はなくなるのでしょうか。
2 債務額が小さくても自己破産できるのでしょうか。
3 外国人は自己破産できるのでしょうか。
4 破産手続開始決定は破産者にどんな影響を与えるのでしょうか。
5 夫が破産すると妻の財産はどうなるのでしょうか。破産後の家族の財産はどうなるのでしょうか。
6 破産手続開始の申立てをした場合、勤めている会社にその事実を知られてしまうのでしょうか。また知られた場合に、会社を辞める必要はないのでしょうか。
7 破産すると生命保険や学資保険も解約する必要があるのでしょうか。解約返戻金などは差押の対象になるのでしょうか。
8 破産すると、賃借しているアパートから追い出されてしまうのでしょうか。また、連帯保証人が破産した場合には、どのように扱われるでしょうか。
9 自己破産すると手元にお金を残せないのでしょうか。
10 自己破産を申し立てることによって、自家用自動車も差押の対象になり使用できなくなる場合があるのでしょうか。
11 自己破産すると自宅はどうなるのでしょうか。
12 破産すると給料や退職金を差し押さえられることもあるのでしょうか。
13 自己破産して免責決定を受けると税金や社会保険の滞納分はどうなるのでしょうか。
14 不注意による交通事故の賠償債務や離婚の慰謝料、養育費は自己破産で免責されるのでしょうか。
15 クレジットで購入した車を売ったら免責を受けられないのでしょうか。
16 自己破産を申し立てたいと思っているのですが弁護士や司法書士に依頼するための費用がないのですが。
第8章 債務整理の手続き
借金整理法
借金整理の判断と相談先
弁護士や認定司法書士に依頼する場合の費用
引き直し計算で正しい借金額を把握する
各借金整理法を検討する
任意整理や特定調停
個人民事再生
破産(自己破産)
自己破産手続き
破産手続き
同時廃止と管財手続き
同時廃止と管財事件
同時廃止するための基準
管財事件
申立てにかかる費用
自己破産申立て後の手続き
債権者からの取立対策
審尋期日
破産手続開始決定
免責の申立て
免責決定
免責による借金からの解放と免責の不許可
個人民事再生手続
手続開始の申立て
再生計画案の作成と決議・認可
小規模個人再生の場合の計画弁済総額
清算価値保障原則
再生手続の終結
監修者
奥付