- 発売日
- 2018年03月19日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- 久保田 隆
仮想通貨等の中核技術であるブロックチェーンを鍵に、関連する分野の専門家が現在の状況と将来像を展望する。本テーマについて、最新かつ信頼度の高い知識を提供する入門書。
目次
表紙
はしがき
執筆者紹介
目次
第1部 ブロックチェーン総論
序章 ブロックチェーン理解の落とし穴と本書の構成 久保田 隆
1 フィンテックとブロックチェーン
2 本書の構成
3 よくある理解の落とし穴
第1章 ブロックチェーンは経済社会をどう変えるか―経済学的展望 佐々木 宏夫
1 市場メカニズムのメリットとデメリット
2 ブロックチェーンと誘因問題
3 貨幣と金融政策
4 効率と公平をめぐって
第2部 実務と政策の視座
第2章 ブロックチェーンの法と経済学 木下 信行
はじめに
1 技術面からみたブロックチェーン
2 事業面からみたブロックチェーン
3 オープンイノベーションと環境整備
4 ブロックチェーンの法制度上の課題
第3章 フィンテックをめぐる課題と対応の方向性について 福本 拓也
はじめに
1 何が起きているのか
2 目指すべきフィンテック社会の姿
3 政策の方向性
今後に向けて
第4章 金融機関の戦略 渡邊 隆彦
1 ブロックチェーン活用ビジネスの三つの方向性とメガバンクの戦略
2 地域金融機関の取組み
3 日本の金融機関を突き動かすもの―「土管化」への危機感
4 デジタル通貨ビジネスの課題
5 オールジャパンでのブロックチェーン活用への取組み
第5章 「信頼」を確立するための規制上の課題 田澤 元章
1 はじめに
2 技術と規制と信頼
3 規制アプローチとしてのレギュラトリー・サンドボックス
4 仮想通貨に対する規制上の課題
5 各分野における対応状況
第6章 現金の仮想通貨化と銀行の未来像等―国際的視座 久保田 隆
はじめに
1 ブロックチェーンと仮想通貨の特徴
2 BCBSのフィンテック市中協議書
3 若干の法的課題の検討
第7章 暗号技術と量子コンピュータ開発―「現状と課題」を考える 寳木 和夫 ウォルゲムト スベン
課題の所在
1 ブロックチェーンで用いる暗号
2 ビットコインの構成
3 ゼロ知識証明
4 スマートコントラクト
5 量子コンピュータ開発
第3部 日本の法制度の詳解
第8章 ブロックチェーンと仮想通貨をめぐる法律上の基本論点 片岡 義広
1 ブロックチェーンの意義と態様
2 BLC上の仮想通貨
3 残されたBLC/DLTに関する他の論点
第9章 日本における仮想通貨の業法上の取扱いと課題 堀 天子
1 仮想通貨交換業
2 資金決済法上の資金移動業との関係
3 資金決済法上の前払式支払手段発行業との関係
4 金融商品取引法との関係
5 貸金業法との関係
6 出資法との関係
第10章 仮想通貨に係るマネーロンダリング規制とコンプライアンス上の課題 中崎 隆
1 仮想通貨交換業とコンプライアンス
2 マネロン規制とは
3 犯収法
4 外為法・国外送金調書法
5 テロ資金凍結法
6 海外法に基づく規制
第11章 ブロックチェーンと個人情報保護―越境移転規制を中心にして 渡辺 翔太
1 はじめに―ブロックチェーンの用途・類型
2 わが国における個人情報保護法の概要と越境移転規制
3 広がる越境移転規制
4 終わりに
第12章 仮想通貨に関する会計上の課題 秋葉 賢一
1 企業会計の仕組み
2 仮想通貨について
3 IASBにおける仮想通貨の会計処理の検討
4 わが国における仮想通貨の会計処理の検討
第13章 仮想通貨に関する税務上の問題―現状と課題 安河内 誠
はじめに
1 仮想通貨の実態と法的性質
2 仮想通貨に係る課税の現状
3 仮想通貨に係る課税の考察
4 仮想通貨に係る課税手続の考察
結びに代えて
索引
奥付