BUSINESS LAWYERS LIBRARY

近現代日本の警察と国家・地域

発売日
2024年09月02日
出版社
日本評論社
編著等
大日方純夫

近代における誕生から現代までの日本の警察の本質を、国家・地域との関係に重点をおいて明らかにする、日本警察史の決定版。

目次

表紙

序論 警察史の射程と視圏

(1) 自分史としての警察史研究―半世紀を振り返って

(2) 警察史研究の現状―歴史学における警察への注目

(3) 本書の位置と構想・構成

目次

序章 近代日本における警察―その軌跡

はじめに

一 近代警察誕生への道のり

(1) 近世日本「警察」の姿

(2) 紹介されたヨーロッパ警察

(3) 首都ポリスの誕生

二 内務省警察と行政警察

(1) フランス型警察の登場

(2) 東京警視庁と行政警察

(3) 地域警察の確立―プロシア型への傾斜

三 近代日本警察の変化と不変化

(1) 警察力再編の動き

(2) 「陛下の警察官」の登場

(3) 「特高」の社会システム

四 戦時体制と警察の拡大・膨張

(1) 経済警察の誕生と展開

(2) 警察領域の拡大と警察権限の膨張

五 現代警察への転成―戦後の警察改革

(1) 警察の改革とその〝影〟

(2) 〝新しい〟警察の姿

(3) 新しい憲法と警察の権限

第Ⅰ部 近代日本における地域警察

第一章 地域社会のなかの警察―駐在巡査の書類から

はじめに

一 巡査採用の仕組み―小林巡査の成立

二 巡査駐在所の機能―在家塚村駐在所の位置

三 小林巡査の勤務実態―巡回・視察と監視

四 日常のなかの〝非日常〟

五 工女誘拐事件の顛末

おわりに

第二章 東京における警視庁の地域支配―日露戦後を中心に

はじめに

一 日常的地域支配システム

二 司法警察における犯罪捜査システム

三 日露戦後の「不良少年」と「浮浪者」

おわりに

第三章 警察行政と社会運動―鈴木良『水平社創立の研究』を素材に

はじめに

一 社会運動史研究の史料構造

二 地域統治の構造と警察行政の連関

三 社会運動の展開と警察行政の連関

四 水平運動と警察行政の関係

おわりに

第四章 「特高」とは何か ―井形正寿『「特高」経験者として伝えたいこと』を読む

はじめに

一 「特高」とは何か―その歴史

二 誰が「特高」となったか―人と精神

三 「特高」の手口とすそ野

四 大阪府警察局「特高関係資料」と福島警察署

五 「特高」の〝解体〟と〝横滑り〟

おわりに

第Ⅱ部 戦中から戦後へ―警察官の「日記」を読む

第五章 ある警察官の戦中―綱川警部補の「参考簿」(1)

はじめに

一 月島警察署保安主任

二 月島警察署外勤主任

三 月島警察署経済主任

おわりに

第六章 ある警察官の戦後―綱川警部補の「参考簿」(2)

はじめに

一 敗戦直後の激変のなかで―経済主任・保安主任兼務

二 月島警察署経済主任専務

三 深川署への転勤―外勤主任として

おわりに

第七章 警視庁巣鴨警察署巡査の警察手帳

はじめに

一 警視庁改革と警察学校期の成澤巡査

二 四部制勤務とその実際(一九四九年九月~五〇年一月)

三 三部制勤務とその実際(一九五〇年一月~五〇年一〇月)

四 特別捜査班としての勤務(一九五〇年一一月~五一年一月)

おわりに

終章 総括と展望―現代日本の警察へ

一 本書のまとめ

二 戦後日本警察の趨勢

三 二一世紀の日本警察と「治安国家」の構想

あとがき

事項索引

奥付

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