- 発売日
- 2023年04月05日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 上田道明
町内会から地方財政まで、地域を幅広い視点で捉えた入門テキスト。初版(2018年)以降の動き、自治体DX等を盛り込み、自治体の可能性を考える。「まちづくりの担い手」「変わる地域社会」「地方自治の仕組み」の3部18章編成。
目次
表紙
改訂版の刊行にあたり
はじめに
目次
第Ⅰ部 暮らしよいまちをつくる担い手たち
第1章 市民発の組織,その実力は?―地域にある問題とNPO―
1 課題を解決する自転車―コミュニティサイクル HUBchari(ハブチャリ)―
2 NPOってなんだ?
3 3つの「セクター」と協働
第2章 ”ご近所の底力”ってどういうこと?―地縁型組織の強みと課題―
1 みんなが集まる「食堂」
2 地縁型組織と「つながりの力」
3 ソーシャル・キャピタルの宝庫
4 地域の課題解決力アップをめざして
第3章 地域の繁栄は自社の繁栄?―中小企業・地域経済団体による「自治」の姿―
1 中小企業と地域経済団体
2 地域経済団体ってどんな組織?
3 中小企業と地域経済団体の可能性と展望
第4章 社会課題がビジネス・チャンス?―ソーシャル・ビジネスの台頭―
1 長野県飯田市「おひさま進歩エネルギー株式会社」
2 ソーシャル・ビジネスとは?
3 連携による地域社会の経営
第Ⅱ部 変わる地域社会
第5章 隣人は外国人?―多文化共生と地方自治―
1 移民社会化する日本―事実を確認しよう―
2 5人に1人が外国人―外国籍住民比率全国一の大阪市生野区―
3 事例から考える多文化共生のまちづくり
4 地域で共に生きるパートナーへ
第6章 ほんとうに「地方消滅」してしまうの?―人口減少社会の到来と地域づくり―
1 「東京一極集中」と人口減少社会
2 過疎・高齢化地域における人口減少への対応
3 内発的な地域づくりに向けて
第7章 その先はユートピア,それとも?―DXによって変わる社会―
1 社会を変えるアプリ―「シビックテック」の挑戦―
2 はじまった「自治体DX」
3 DXは民主政治の敵か,味方か?
第8章 地域経済はどう変わったのか?―新しい地域経済モデル構築を考える―
1 30年間(1990~2020年)における地域経済の変化
2 地域経済の歴史
3 新しい地域経済モデルの構築の方向性を考える
第9章 格差社会はしょうがない?―社会保障の型と自治体の取り組み―
1 働く世代の格差社会
2 追いつかない社会保障制度
3 自治体政府の取り組み
第Ⅲ部 地方自治のしくみ
第10章 決められた政策を「こなす」だけ?―行政組織からの政策形成―
1 誰が政策を作っている?
2 豊中市の「若者支援」政策ができるまで
3 行政組織による政策づくりの可能性
第11章 政治家なんて誰がやっても同じ?―首長のリーダーシップ―
1 地方自治体のなかの首長
2 リーダーシップを発揮する存在としての首長
3 責任をとる存在としての首長
4 リーダーとの向き合い方
第12章 議会って,ほんとうに要るんですかね?―議会の役割を考える―
1 地方議会の存在意義
2 二元代表制のなかの議会
3 国レベルとは違う地方議会の役割
4 始まった議会改革
第13章 市民にできることがあるの?―市民による直接参加―
1 あとは任せれば大丈夫?
2 望まない政策を止めるために―住民投票―
3 望む政策を実現させるために―「市民立法」―
第14章 どうして投票率が低いのか?―地方選挙の現実と課題―
1 選挙と地方自治
2 地方選挙の課題
3 なぜ,地方選挙の投票率は低いのか
4 投票率が向上するには?
第15章 自治体のお金は国から回ってくる?―知っておきたい地方財政の役割としくみ―
1 自治体のしごとにかかるお金はどこから回ってくるのか
2 地方財政のしくみをみる
3 日本の自治体の多様性と地方財政の役割
第16章 住民が望む政策にお金を回すには?―自治体財政を知る―
1 自治体のしごととお金の読み方
2 自治体のしごとと「サイフ」
3 自治体の「サイフ」の大きさと中身はどう決める?
第17章 国と自治体が対等になった?―地方分権改革の意味―
1 集権から分権へ
2 「決められる範囲」はどのくらいか
3 「決められる範囲」をどのように決めるか
第18章 「自治の単位」はどうなる?―社会の変化と地方自治制度―
1 「自治の単位」のゆらぎ
2 広域連携としての自治体間連携
3 地域自治
4 大都市制度
5 「公共サービス」を供給する”単位”とは?
おわりに
参考文献一覧
索引
編者・執筆者紹介
奥付