- 発売日
- 2020年09月28日
- 出版社
- 有斐閣
- 編著等
- 大塚 英明
企業をかたちづくる会社法を、身近な事件をひもといたり、素朴な疑問に答えたりしながら解説する。コンパクトな中に会社法の面白さを詰め込んだ入門書。リズミカルな語り口も魅力。初版以降の動向を織り込むとともに、わかりやすさに磨きをかけた最新版。
目次
表紙
はじめに
もくじ
Part 1 はじめの一歩
Unit 1「企業」ってなに?
Unit 2 もとでを集める――株式会社のファイナンス
1 出発点は資金の集積
2 株式会社のもとで形成
3 ノルちゃんばっかり
Unit 3 所有と経営の分離――株式会社のガバナンス
1 いろいろなガバナンス
2 株式会社の特殊性
Unit 4 もとでを出すことの意味――株式と株主
1 ヒトかモノか
2 持ち主のメリットは?
Unit 5 株式会社の「頭」と「手足」――株式会社の機関
1 法人のアタマ
2 株式会社のアタマ
3 株式会社のテアシ
Unit 6 すわ,一大事!
1 会社財産の譲渡は「一大事」?
2 事業譲渡とは
Unit 7 株式会社の理想と現実
1 株主総会の実際
2 株式会社を牛耳っているのは誰?
Unit 8 ノルちゃんの責任――事業と有限責任
1 無限責任と有限責任
2 困った実態
Unit 9 理論的王道からの逸脱?――閉鎖型の株式会社
1 ひいじいちゃんの創業だよ
2 株式譲渡自由だって言ったじゃない!
Part 2 お金を集める――ファイナンス
Unit 10 新たなもとで集め――新株発行
1 活動開始後のもとで集め
2 新株はいくら?
Unit 11 新株発行に応じるのは誰?――授権資本
1 株主の株式引受け
2 取締役会による本気の「資金調達」
Unit 12 出したり引っ込めたり――自己株式
1 もうけの評価――ROEとEPS
2 自己株式の買取り
Unit 13 株式の均一的性質――株主平等原則
1 「1口ノル」ということ
2 株主(式)平等原則
Unit 14 必要な不平等?――種類株式
1 資金集めのためのおいしいエサ
2 平等原則と株主「群」ごとの利害の違い
3 株式会社制度の融通性――実質的な利害調整
Unit 15 ばくち型株式取引?――新株予約権
1 「株式」投資と「約束」投資
2 新株予約権の本当の「うまみ」
3 市場の活性化
Part 3 会社の健康管理――ガバナンス
Unit 16 経営のチェック――監査とは?
1 アタマは誰のために……
2 業務監査と監査役
3 取締役「会」
Unit 17 取締役会の活性化
1 社内取締役の光と影
2 救世主登場――社外取締役
Unit 18 儲けるにもルールあり――経営判断と善管注意義務
1 経営を「引き受ける」ということ
2 「儲ける」路線からの逸脱
3 ビジネス・ジャッジメント・ルール(経営判断の原則)
Unit 19 一途にけなげに会社のために――忠実義務
1 ヨコシマ取締役の「陰謀」
2 会社法が想定する忠実義務違反のパターン
3 禁止しちゃえば?
Unit 20 株式会社の「全身健康管理」――内部統制
1 末端のテアシの不始末
2 誰の責任か?
3 内部統制システムの構築
Part 4 さあ,総仕上げ!――会社をめぐるバトルの展開
Unit 21 出会いと別れ――株式会社のリコンストラクション
1 合併と会社支配
2 会社の分割
3 非情でしょうか?
Unit 22 会社法の大スペクタクル――敵対的企業買収
1 敵対的企業買収って?
2 負け組は抵抗しちゃダメだよ!――理屈版ストーリー
3 まあ,理屈の上ではね。でも……――現実版ストーリー
Epilogue
さくいん
奥付