BUSINESS LAWYERS LIBRARY

アクティブラーニング国際人権法

発売日
2025年09月20日
出版社
法律文化社
編著等
小坂田裕子、齋藤民徒、谷口洋幸、棟居徳子

概説型・知識伝達型ではなく、現状を考えるきっかけや、さらなる問いを発見する素材を提供する新しいタイプのテキスト。ディスカッションテーマから導入し、当該テーマを考える上で不可欠の委員会意見、判例、学説等を紹介した上で、発展的な学習課題を提示。

目次

表紙

はしがき

目次

略語一覧

序章 国際人権法の基礎知識

国際人権法の誕生

世界人権宣言

国際人権規約

実施措置

条約機関による規約解釈の意義

国際人権文書の多層性

国連憲章に基づく機関

地域的人権条約

私たちと国際人権法

リンク集

【コラム1】 個人通報制度

【コラム2】 国内人権機関

第1章 子どもの権利

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 子どもに対するあらゆる形態の暴力を撤廃し、暴力から子どもを保護するための課題は何だろう

「子どもの保護」概念の転換

子どもに対する「暴力」の禁止

暴力からの子どもの保護

日本―体罰の法的禁止へ

【ディスカッション・テーマ2】 子どもの権利条約で規定されている子どもの意見表明権の意義と実施の課題は何だろう

子どもの意見表明権とその意義

子どもの意見形成力・成熟度

意見を聴かれる権利の実施

日本の課題

【コラム3】若者の権利

第2章 高齢者の権利

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 高齢者とは誰だろう

高齢者の定義と年齢の考え方

エイジズム(年齢差別)

国際人権法と高齢者の権利

【ディスカッション・テーマ2】 定年制は高齢者の権利の侵害なのか

日本企業の定年制と高齢者雇用

国際人権法と定年制

EUにおける定年制と年齢差別の考え方

日本の定年制と年齢差別

【ディスカッション・テーマ3】 緊急時において高齢者の権利は守られてきただろうか

緊急時における高齢者への被害の集中

高齢者の抱える脆弱性・多様性・複合性

高齢者の意味のある参加の確保

第3章 障害者の権利

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】障害者のためのアファーマティブ・アクションをしなくても障害者への差別とならないのに対し、障害者に合理的配慮をしないと障害者への差別となるのは、なぜだろうか

差別の概念

直接差別と間接差別

合理的配慮

アファーマティブ・アクション

差別禁止の論理とアファーマティブ・アクションの論理

【ディスカッション・テーマ2】強制入院制度は国際人権法のもとで禁止されるのか

日本の強制入院制度

障害者権利委員会と日本政府

自由権規約委員会と欧州人権裁判所

第4章 ジェンダーに基づく暴力とハラスメント

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 ジェンダーに基づく暴力(GBV)とは何だろう。これに対して、どのように法的に対処することができるのか

ジェンダーとは

女性の不可視化・周縁化

ジェンダーの主流化

女性に対するジェンダーに基づく暴力

ジェンダーに基づく暴力の射程

武力紛争下におけるジェンダーに基づく暴力

国際刑事法の発展

女性・平和・安全保障

【ディスカッション・テーマ2】 仕事の世界におけるジェンダーに基づくハラスメントは、どのようにすればなくせるのだろう。日本の現行法制の何が問題なのか

職場におけるセクシュアル・ハラスメント

職場におけるマタニティ/パタニティ・ハラスメント、ケアハラスメント

国、事業主および労働者の責務

ILO190号条約の採択

【コラム4】強制不妊手術と「性と生殖に関する健康と権利」

第5章「慰安婦」問題

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 「慰安婦」問題とは何だろう。「慰安婦」問題をめぐる論争と葛藤にいかに向き合うべきなのか

「慰安婦」という用語

慰安所と「慰安婦」の実態

事実認定と両国政府の対応

【ディスカッション・テーマ2】 国際人権法において「慰安婦」問題はどのように認識され、取り扱われているだろう

武力紛争と女性の保護

「慰安婦」問題に対する国際人権法からの要請

【ディスカッション・テーマ3】「慰安婦」問題の「解決」に求められているものは何だろう

「慰安婦」問題という人権侵害と救済

問題解決と責任

裁判所の判断

問題の解決に求められるもの

【コラム5】 強制失踪条約

第6章 性的マイノリティ/LGBTQの権利

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 なぜ性的マイノリティに特化した差別撤廃条約は存在しないのか。そのような条約を作成するべきだろうか

直接的な文言の不在

決議案の頓挫と打開策の模索

ジョグジャカルタ原則の試み

SOGI決議の採択

SOGI決議以降の展開

【ディスカッション・テーマ2】 同性同士の婚姻を認めることは国際人権法上の義務といえるだろうか

同性間パートナー関係の法的保障

自由権規約委員会の解釈

欧州人権条約の解釈

米州人権条約の解釈

日本に対する勧告

第7章 部落差別問題

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 部落差別問題は国際人権法上、どのような差別だろう

国際人権規約上の部落差別

人種差別撤廃条約と部落差別

日本政府の見解

人種差別撤廃委員会の解釈

【ディスカッション・テーマ2】 被差別部落地名リストの公開はなぜ問題なのか

部落差別の文脈での戸籍制度とプライバシー

被差別身分・部落出身者の把握の方法としての戸籍と、閲覧・交付の規制

部落地名総鑑事件と所在地情報

被差別部落所在地情報の公表に対する法的評価

【ディスカッション・テーマ3】 アファーマティブ・アクション(暫定的特別措置)の実施要件と「終わり方」はどのようなものだろう

暫定的特別措置の正当化

暫定的特別措置の終了要件

第8章 先住民族の権利

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 先住民族の集団の権利を認める意義と課題とは何だろう

先住民族の権利の特徴

集団の権利と集団内部の個人の権利

先住民族女性の権利

日本の先住民族アイヌの地位

【ディスカッション・テーマ2】 先住民族の定義は必要なのか。ある集団が先住民族かを決めるのは誰だろう

先住民族の定義に関する国連での議論の歴史

アジア・アフリカの先住民族運動と定義問題

日本における先住民族の自己認識論争

第9章 外国人の権利

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 人権の中には、外国人には保障されないものがあるのはなぜだろう。また、外国人に保障されない権利とは、どのようなものなのか

国際法上の外国人の法的地位

外国人に対する人権保障と国家の義務

日本における外国人の人権保障

【ディスカッション・テーマ2】 外国人の再入国は、人権として認められているのだろうか

外国人の入国

外国人の再入国

外国人の出国

外国人の追放とその制約

【ディスカッション・テーマ3】 外国人労働者の権利を保護する意義とは何だろう

移住労働者の権利の保護

日本における移住労働者の権利

第10章 難民と庇護希望者の権利

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 どのような人が難民として認められるべきか。難民と庇護希望者には、どのような保護が必要だろう

難民の定義

迫害の解釈

迫害の主体

終止条項

除外条項

立証責任

灰色の利益原則

補完的保護

ウクライナ避難民

ノン・ルフルマン原則

入管法における送還停止効

【ディスカッション・テーマ2】恣意的収容とは何か。収容されている難民と庇護希望者に必要な権利とは何だろう

入管収容

合理性・必要性・比例性

収容の必要性の判断

仮放免・監理措置

入管収容中の医療アクセス

【コラム6】包括的差別禁止法・差別の定義

第11章 ヘイトスピーチ・ヘイトクライム問題

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 ヘイトスピーチとは、どのような問題をはらんでいるのだろう。国際的動向に照らし、日本の法規制にはどのような課題があるのだろうか

ヘイトスピーチの定義

ヘイトスピーチの問題性

日本におけるヘイトスピーチ規制

ヘイトスピーチ解消法の課題

自治体におけるヘイトスピーチ規制

日本におけるヘイトスピーチの司法的救済

【ディスカッション・テーマ2】 ヘイトクライムとは何だろう。国際的動向に照らし、日本のヘイトクライム規制にはどのような課題があるのか

ヘイトクライムとは

ヘイトクライムの歴史と現実

ヘイトクライムと国際人権法

ヘイトクライムと日本の法的課題:国内法規制の現状と近年の裁判例

ヘイトクライムへの包括的対策に向けて:差別構造を解消するための課題と展望

【コラム7】 ヘイトのピラミッド

第12章 刑事手続と人権

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 死刑制度には、人権保障の観点から、どのような問題点があるのだろう

国際人権法と死刑

日本と死刑制度

【ディスカッション・テーマ2】 刑事手続において保障されるべき人権とは何だろう

刑事司法へのアクセス

自由権規約上の被疑者・被告人の権利

被拘禁者の処遇に関する国際準則

日本における刑事手続保障

人質司法と代用監獄

拷問等の禁止

刑事手続保障と引渡し

第13章 ビジネスと人権

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 「ビジネスと人権」がいま注目される理由は何だろう。国際社会は「ビジネスと人権」という問題にどのように対応しているのか

「ビジネスと人権」という問題

「ビジネスと人権」に固有の問題

ソフトローによる規制

国連指導原則

【ディスカッション・テーマ2】 人権DDは法律で義務づけるべきだろうか。それとも、ソフトローを用いて企業の自発的な行動を促すべきか

国連指導原則の実施

ビジネスと人権をめぐるハードロー化の動向

ビジネスと人権をめぐるグローバル・ガバナンス

【ディスカッション・テーマ3】 ビジネスにおける人権侵害をなくすために、私たちにできることは何だろう

日本の取組み

私たちの取組み

第14章 感染症と人権

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 パンデミックの際にはどのような人権問題が発生しうるか。健康と人権の関係を踏まえて、COVID-19を例に考えてみよう

健康と人権の関係

COVID-19のパンデミックで発生した人権問題

【ディスカッション・テーマ2】 感染症対策において、公衆衛生上の要請と人権保障上の要請を両立させるためにはどうしたらよいだろうか

WHOの国際保健規則(International Health Regulations:IHR)

関連する国際人権基準

【コラム8】 災害と人権

第15章 環境と人権

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 国際人権法による環境権の保障はどのように発展してきたのか。その意義と課題とは何だろう

環境権保障の世界的な発展

環境権の曖昧さ

実体的環境権と手続的環境権の区別

【ディスカッション・テーマ2】 安定した気候を享受する権利は環境権に含まれるだろうか

地球環境問題と環境権

気候変動の悪影響から人権を保護する義務

緩和義務をめぐる争点

日本の気候変動訴訟の動向

第16章 平和と人権

【本章の狙い】

【ディスカッション・テーマ1】 安全保障に関する国際法と国際人権法はどのような関係にあるのか

多様化する平和の概念と人権

非軍事的強制措置と人権

軍事的強制措置と人権

緊急事態と武力紛争

【ディスカッション・テーマ2】 平和への権利は国際人権法においてどのように発展してきたのだろう。同権利は日本国憲法とどのような関係にあるのか

国際人権法における平和への権利

平和への権利の主体と内容の多面性

平和への権利と日本国憲法の平和的生存権

平和的生存権を享受する主体と内容の多面性

【コラム9】 在沖米軍基地の土地収用問題

参考文献

執筆者紹介

奥付

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