- 発売日
- 2024年04月20日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 徳川信治、西村智朗
高校の既習事項から時事問題まで幅広い素材で導入を図りつつ、国際社会と法のかかわりを考察する好評書の改訂版。前回改訂以降に生じた、COVID-19のパンデミック、SDGs、「ビジネスと人権」、ロシアによるウクライナ侵攻等、昨今の情勢を踏まえ大幅に加筆。
目次
表紙
第3版はしがき
目次
執筆者紹介
序章 国際関係法の扉をたたく
1 日本の国際社会への仲間入り―鎖国から開国へ
2 現代の国際社会と法
3 国際社会と法―国際社会と私たちの生活とのかかわりについて考えてみよう
4 この本で学ぶこと―本書で学ぶことについて全体像をつかもう
第1部 国際社会における法の基本的枠組
第1章 国際社会を動かすのは誰か?―国家の役割
1 国際社会の構成と法
2 国際社会の構成員は「誰」だろうか?―国家とは?
3 国家はどのような権利・義務を有しているか?
第2章 国際社会の利害をどのように調整するか?―国際関係法と国際機構の役割
1 国家間の利害をどのように調整するか(1) ―国際関係法とは?
2 国家間の利害をどのように調整するか(2) ―国際機構の設立
3 国際社会で活躍する新たなものたち―個人・NGO・多国籍企業
第3章 国際紛争を解決する方法―紛争の平和的解決と国際司法裁判所
1 紛争の平和的解決
2 裁判による紛争の解決
3 紛争の政治的解決手段
4 実力による紛争の解決
第4章 国はどこまで権限を行使することができるか?―管轄権
1 主権を有する国
2 国際法は管轄権を配分する
3 管轄権行使の限界とその克服
4 自国領域内における管轄権行使の例外
第5章 日本の国境はどこにある?―国境と空間秩序
1 空間秩序の基礎
2 領土
3 海洋
4 領空・宇宙空間
5 その他特別の区域
第2部 国境を越える活動と法
第6章 日本人と外国人,何がどう違う?―国籍・外国人の権利
1 国籍と法
2 日本に滞在する外国人
3 日本国憲法と外国人
第7章 外国人と結婚したら?―国際結婚・家族生活と法
1 国際結婚の実態―日本における「国際結婚」
2 国際私法
3 国際結婚
4 離婚に関連する重要問題
5 国際社会から見た家族法
第8章 国際社会で個人はどのように保護されるのか?―基本的人権の保障
1 国際人権保障の意義と展開
2 国際人権保障の理念と特徴
3 国連の人権保護活動
4 普遍的人権条約の実施措置
5 人権の地域的保障
6 日本における国際人権法の実施
第9章 経済活動は国境を越える―国際的な経済活動と法
1 国際的な経済活動に関する国際法がなぜ必要なのか
2 通貨と貿易に関する国際経済秩序
3 国際経済秩序における地域主義
第10章 法は地球を守れるか?―環境を保全するための国際法
1 国際環境法の歴史的展開
2 国際環境法の基本原則
3 国際環境法の実施
4 国際環境法の課題
第3部 国際社会における平和秩序の構築
第11章 国家は自由に戦争できるのか?―戦争の違法化
1 正戦論から無差別戦争観へ
2 戦争の違法化
3 武力行使禁止原則
4 武力行使禁止原則の例外
5 集団的自衛権
第12章 戦争が起きた時の国際社会の対応―国際連合の集団安全保障
1 勢力均衡から集団安全保障へ
2 国際連合の集団安全保障の仕組み
3 国際連合の集団安全保障の実際―事態の認定と非軍事的措置
4 国際連合の集団安全保障の実際―軍事的措置
5 国際連合の集団安全保障の問題点
第13章 平和を実現するための取り組み―平和維持活動と軍縮
1 国際連合の平和維持活動
2 軍縮
第14章 戦争にもルールがある?―国際人道法と国際刑事裁判所
1 国際人道法の成立
2 戦争犯罪,人道に対する罪,ジェノサイド罪
3 国際刑事裁判所の設立
4 ICCへの日本の加盟とその課題
終章 さらなる国際法の世界に向けて
1 国際法の主体
2 国際法の成立形式
3 国際法の適用と執行―国家責任と紛争処理
4 日本と国際法
参考文献リスト
索引
奥付