- 発売日
- 2022年12月30日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 梶田幸雄
国際商事仲裁、国際商事調停、国際投資仲裁等を内容とした、主に中国の事例を対象とする国際私法の法理論と実務に関する研究。
目次
表紙
まえがき
目次
第1部 国際商事仲裁
第1章 臨時仲裁の課題──中国自由貿易区における臨時仲裁
Ⅰ はじめに
Ⅱ 制度導入の背景──中国における特殊事情
Ⅲ 制度の概要──横琴自由貿易試験区臨時仲裁規則を中心に
Ⅳ 現行制度の課題
Ⅴ まとめ
第2章 第三者参加型の多数当事者仲裁の論点──中国南通明徳重工業v.Crescendo事件を中心に
Ⅰ はじめに
Ⅱ 事件の概要
Ⅲ 多数当事者仲裁に関する実務の動向
Ⅳ 多数当事者仲裁と当該仲裁判断の承認・執行──仲裁範囲との関係
Ⅴ まとめ
追補:交通銀行の対外保証に関連する問題
第3章 国際仲裁における上訴制度
Ⅰ はじめに
Ⅱ 国際仲裁の特徴・優位性
Ⅲ 仲裁判断の終局性に対する異議申立方式
Ⅳ 各国・地域及び仲裁機関における上訴仲裁制度
Ⅴ 中国における上訴制度と事例研究
Ⅵ 上訴仲裁に対する評価と展望
Ⅶ まとめ
第4章 中国仲裁における渉外的要素の概念──中国法人間の紛争を中国国外で仲裁により解決する可能性
Ⅰ はじめに
Ⅱ 渉外的要素の概念
Ⅲ 渉外的要素に関わる従来の実務の動向
Ⅳ 事案の分析と検討
Ⅴ まとめに代えて──今後の動き
第5章 外国仲裁機関による中国国内における仲裁判断の効力──国際化に向けた司法解釈の変更と仲裁法改正案
Ⅰ はじめに
Ⅱ ブレントウッド事件
Ⅲ 分析と検討
Ⅳ 仲裁法の改正──中国国内仲裁業務の開放と国際化
Ⅴ まとめ
第2部 国際商事調停
第6章 シンガポール国際調停条約と今後の課題
Ⅰ はじめに
Ⅱ 国際商事調停の概要と利用状況
Ⅲ 調停を利用する理由
Ⅳ 調停和解合意書に執行力を付与するシンガポール条約
Ⅴ 調停に存在する課題と日本の対応
Ⅵ まとめ
第7章 中国国際商事調停の動向
Ⅰ はじめに
Ⅱ 中国における国際商事調停の概説
Ⅲ 調停センターの手続概要
Ⅳ 実務の動向
Ⅴ 国際商事調停の法的効力
Ⅵ 実務上存在する課題と対策
Ⅶ まとめに代えて──今後の展望
第3部 国際投資仲裁
第8章 腐敗問題が関わる国際投資仲裁──受理要件と腐敗の認定基準
Ⅰ はじめに
Ⅱ 国際投資における腐敗問題の実情
Ⅲ 典型事例の概要
Ⅳ 仲裁可能性(受理要件)
Ⅴ 腐敗行為の認定基準
Ⅵ 腐敗行為の仲裁手続への影響
Ⅶ まとめ
第9章 環境保護問題と国際投資仲裁の課題
Ⅰ はじめに
Ⅱ 国際投資の効用と現実
Ⅲ 国際投資協定と投資家保護
Ⅳ ICSID仲裁に見られる変化
Ⅴ まとめ
第4部 外国判決,外国仲裁判断の承認・執行
第10章 中国の外国仲裁に対する司法審査
Ⅰ はじめに
Ⅱ 外国仲裁判断に対する司法審査
Ⅲ 外国仲裁判断に対する司法審査事例
Ⅳ 中国法院の外国仲裁に対する司法審査の問題
Ⅴ まとめに代えて──今後の展望
第11章 外国判決の承認・執行と相互主義──中国のケースを参考にして
Ⅰ はじめに
Ⅱ 相互の保証における問題の所在
Ⅲ 中国関連の外国判決の承認・執行に関わる相互の保証
Ⅳ 相互の保証に存在する課題について
Ⅴ まとめ
追補 外国判決の承認・執行に関するその他の事件
第5部 国際商取引の重要論点
第12章 新型コロナウイルス感染症と中国における不可抗力の適用問題
Ⅰ はじめに
Ⅱ 最高人民法院の指導意見の法的性質
Ⅲ 不可抗力の概念
Ⅳ COVID-19への不可抗力の適用
Ⅴ 不可抗力と事情変更の原則の適用
Ⅵ 事情変更の原則と商業リスク
Ⅶ その他の注意点──政府の政策(規制)による不可抗力又は事情変更事由の発生
Ⅷ まとめ
第13章 域外適用的経済制裁と国際取引契約における制裁条項の効力──AlDakkakTrading v.福建鼎豊機電事件などを参考にして
Ⅰ はじめに
Ⅱ 国際法における経済制裁の概念と最近の米中相互制裁
Ⅲ 国際取引契約における制裁条項の効力
Ⅳ まとめ
事案索引
法令・国際文書索引
奥付