BUSINESS LAWYERS LIBRARY

環境法の考えかたⅠ

発売日
2017年03月30日
出版社
慶應義塾大学出版会
編著等
六車 明

「あなたの大切な人」にとってのよい環境とは何だろうか? 環境法はもっと面白く、その裾野は広い。公害や環境保全といった問題だけでなく、「認知症」や「躁鬱」といった“ 個々の人”の環境の問題までを考える。社会問題の書籍として読めるだけではなく、弁護士、企業法務担当者、CSR担当者にも必携の1冊。

目次

表紙

はしがき

目次

序章 環境法の考えかた

Ⅰ 環境問題のとらえかた

Ⅱ 環境問題と法の対応

Ⅲ ある個人にとっての法という新たな視点から

第1章 ユニバーサルデザインの環境法

Ⅰ ユニバーサルデザインの法

1 ユニバーサルデザイン

2 ユニバーサルデザインの条約と法律

3 アクセシビリティの条約と法律

Ⅱ ユニバーサルデザインの環境法

1 緊急時における環境情報の提供

2 環境白書・環境影響評価書類

3 環境教育・広報活動・NGO

第2章 そううつ・うつと環境法の問題

Ⅰ そううつ・うつ

1 そううつ・うつの症状

2 うつになりやすい世代

3 うつ病の治療目標

4 そううつ・うつの治療法

Ⅱ そううつ・うつの人の感じかた

1 美しいながめ

2 聞こえてくる音

3 においの感じかた

Ⅲ そううつ・うつの人のための法の関わりかた

1 どのような状況が問題なのか

2 裁判所はどのように考えているのか

3 どのような立法がされているか

Ⅳ 環境法は何ができるのか

1 そううつ・うつの人たちのおかれている環境

2 環境法はそううつ・うつの人たちに何ができるのか

第3章 認知症の人に向ける環境法の目

Ⅰ 認知症の人クリスティーン

1 認知症の人の発信

2 高い精神活動

Ⅱ 認知症の人に向ける政府の目線

1 従来の目線

2 新しい目線

3 政府が説明する認知症の症状

Ⅲ ある特定の認知症の人と向き合う環境法

1 佐藤雅彦のメッセージ

2 音に対する敏感さ

3 認知症の人の環境権

第4章 ハンセン病と環境法

Ⅰ ハンセン病

1 ハンセン病とは何か

2 熊本地裁判決が認定した被害

3 熊本地裁判決とその後

4 ハンセン病問題の解決の促進に関する法律

Ⅱ ハンセン病であった人々をとりまくもの

1 物理的制限

2 園内の趣味

3 「元患者」という差別

Ⅲ 犠牲となった人たちと私たち

1 私たちの社会

2 医学・医療界

3 マスコミと学会

4 司法

Ⅳ より根源的なこと

1 断種・堕胎の強制のため家族がいない

2 知覚麻痺で失明することがある

3 人権の森

Ⅴ 環境法のあり方

第5章 基本法を創るもの 基本法が創るもの

Ⅰ 公害対策基本法

1 公害対策基本法制定に至る経緯

2 公害対策基本法の立法作業

3 経済調和条項

Ⅱ 公害対策基本法の改正

1 公害対策基本法の改正作業

2 公害対策基本法の改正

3 経済調和条項削除が及ぼすもの

Ⅲ 環境基本法

1 環境基本法制定に至る経緯

2 環境基本法の目的と理念

3 環境基本法が創るもの

第6章 生活環境から環境一般へ

Ⅰ 生活環境に関する法の規定

1 公害の定義のなかの生活環境

2 生活環境の外延

3 人の生活との密接性

Ⅱ 生活環境の範囲の拡大

1 動植物の生息と生育を保護するための化学物質規制立法

2 水生生物を保全するための環境基準・規制基準

3 都市景観を生活環境として法律上保護に値すると解した裁判例

Ⅲ 生活環境から環境一般へ

1 生活環境における保護対象を広げようとする学説

2 一般にされている環境の定義

3 環境の定義の構成要素

4 環境の定義の試み

第7章 環境の保全―基本理念における環境と経済

Ⅰ 環境の保全についての基本理念

1 基本理念に至る経緯

2 基本理念と14条の施策策定の指針

3 下位の基本法の基本原則

4 実施法の位置づけ

Ⅱ 基本理念⑴における環境の類型

1 環境基本法3条の構造

2 恵み豊かな環境─基本理念⑴における環境の第1 類型

3 人類の存続の基盤としての環境─基本理念⑴における環境の第2類型

4 復元力を失わないこと

Ⅲ 基本理念⑵における環境と経済の関係の展開

1 環境基本法4条の構造

2 環境と経済の「統合」

3 経済発展と経済成長

4 環境の2類型からの考察

第8章 アマミノクロウサギ訴訟―開発者と反対者との対話

Ⅰ アマミノクロウサギ訴訟に対する基礎的視点

1 事案の概要

2 奄美の小史

3 日本経済の状況

4 動物を原告として表示する訴状

Ⅱ 環境NGO・住民などの原告適格

1 原告・控訴人らの主張

2 鹿児島地裁の判断(平成13年1月22日)

3 福岡高裁宮崎支部の判断(平成14年3月19日)

4 私の見解

Ⅲ 自然との対話

1 原告・控訴人らのいう自然との対話

2 対話の現実

3 私の見解

第9章 農業と環境を考える視点

Ⅰ 農業が環境に与える影響

1 農薬と肥料の使用

2 遺伝子組換え生物の使用

Ⅱ 環境が農業に与える影響

1 農業就労者への影響

2 土壌への影響

Ⅲ 農業と環境を考える4つの視点

1 自然の復元力の限界

2 生物の多様性

3 ゼロにできないリスクの和を最小にするという考え方

4 農業のもつ正の外部性

あとがき

索引

初出一覧

奥付

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