- 発売日
- 2022年10月01日
- 出版社
- 日本加除出版
- 編著等
- 河瀬 季
弁護士が、動画配信や生放送など「YouTube」に関わる相談に応えるための実務書が登場! 「どのような内容のコンテンツを公開すると法的問題が発生するのか」「どのような条件等で契約を行うか」→炎上防止・トラブル回避がこの1冊からはじめられる!
目次
表紙
目次
序章
1 YouTuberという職業
2 YouTubeで収益を得る構造
3 企業案件
第1章 YouTubeのルール
1 利用規約のポイント
1 3つの規約
2 利用規約
3 コミュニティガイドライン(年齢制限のあるコンテンツ)
2 YouTubeでのプライバシー侵害に該当する動画の法的責任
1 YouTubeのプライバシーガイドライン
2 プライバシーに関わる動画の収益化
3 プライバシー侵害動画
3 チャンネル登録者に対するプレゼント企画と法律・YouTube規約
1 景品表示法
2 YouTubeの規約
4 「物申す系」動画の法的注意点とYouTube規約
1 YouTubeの利用規約等
2 権利侵害
3 YouTubeの規約改定と“悪口禁止”
名誉毀損と名誉感情の侵害(侮辱罪)
第2章配信内容の問題
5 「歌ってみた」動画と音楽の利用方法
1 著作権
2 著作隣接権
3 著作権管理団体とは
4 YouTubeと包括契約を結んでいる団体
5 原盤権
6 著作者人格権
著作物と著作者
6 テーマパーク内で撮影した動画の公開で問題になる法律・約款等
1 テーマパーク内での動画撮影と著作権
2 ショーやパレードの動画公開の問題点
3 テーマパークの約款と施設管理権
施設管理権
7 テレビ企画を模倣した動画による権利侵害
1 著作権
2 商標権の問題
キャラクターと著作権
商標制度
商標権として保護される範囲
8 リアクション動画の法的問題点
1 リアクション動画とは
2 リアクション動画内で使用される写真や動画
3 引用
4 リアクション動画が著作権侵害とならない場合
著作権の制限
9 動画に写り込んだものと肖像権
1 肖像権
2 肖像権侵害
3 肖像権侵害への対応
4 肖像権侵害が認められた裁判例
法廷内での撮影
10 YouTubeでのライブ配信中の写り込み
1 著作権法と写り込み
2 2012年の著作権法改正と写り込み
3 2020年の著作権法改正と写り込み
2020年著作権法改正
11 撮影方法が不適切な動画とその問題点
1 イベント会場や観光地での撮影と公開
2 撮影や録画禁止の法的根拠
3 公開などの利用
4 SNSの広がりと広告効果
コラム 〜東京国立近代美術館〜
12 ドローンによるライブ配信への法規制
1 ドローンと法律との関係
ドローン
免許及び登録を要しない無線局
13 建築物の画像利用における注意点
1 建築物と著作権
2 建築物と施設管理権
3 建築物と商標権,意匠権
4 著作権と商標権
意匠登録
14 ゲーム動画とMODの法的問題
1 MOD動画の法的な問題点
2 MODの使用
3 MODの公開
コラム 〜ときめきメモリアル〜
コラム 〜サンドボックスゲーム〜
15 化粧品を紹介する場合に問題となる広告規制
1 薬機法による広告規制
2 化粧品の位置づけ
3 化粧品の広告
4 広告を規制される主体
5 誇大広告
16 サムネイル(サムネ)に関する問題
1 サムネイル(サムネ)
2 YouTubeとサムネ
3 サムネと著作権
4 YouTubeでの画像利用と著作権侵害
5 著作権を侵害せずにYouTubeで画像を使用する方法
コラム 〜任天堂〜
第3章 運営上起こり得る問題
第1 金銭に関する問題
17 YouTubeにおける収益化
1 YouTubeパートナープログラム
2 パートナープログラムの機能
3 パートナープログラムへの参加
4 パートナープログラムの難点
5 パートナープログラムに代わる収益方法
コラム 〜総再生時間4000時間と登録者数1000人という条件〜
18 収益化した後の税金
1 YouTubeにおける税金の仕組み
2 扶養控除制度
3 節税対策
少額減価償却資産
不課税取引
19 配信者死亡による相続の問題点
1 YouTubeチャンネルと相続
2 配信者の相続税
3 配信者が投稿した動画が炎上した場合
死者に対する名誉棄損
20 カップルチャンネルで2人が破局した後の問題点
1 カップルチャンネル
2 カップルYouTuberがやっておくべき「取決め」
契約の成立
第2 誹謗中傷に関する問題
21 YouTube動画によって誹謗中傷を受けた場合の対応
1 誹謗中傷を受けた場合の投稿者特定の基本
2 YouTubeの投稿者特定
3 手続選択を間違ってしまうことによるリスク
22 YouTubeのコメントで誹謗中傷被害を受けた場合の削除方法
1 誹謗中傷コメントの削除
プロバイダ責任制限法
疎明
審尋
23 YouTubeのコメントで誹謗中傷被害を受けた場合の投稿者特定方法
1 発信者特定
2 プロバイダ責任制限法
3 IPアドレス開示請求から始まる方法
4 電話番号開示請求から始まる方法
5 改正プロバイダ責任制限法
6 管轄
プロバイダ責任制限法4条
コラム 〜YouTubeのコメント〜
24 YouTubeで誹謗中傷を行った場合
1 名誉毀損罪(刑法230条)
2 侮辱罪(刑法231条)
3 脅迫罪(刑法222条)
4 信用毀損罪・業務妨害罪(刑法233条)
5 不法行為に基づく損害賠償責任
損害賠償の方法
25 VTuberに対する権利侵害は認められるか
1 VTuberと特定性
2 VTuberと名誉感情の侵害
3 VTuberとプライバシー侵害
プライバシー侵害の要件
コラム 〜VTuber〜
コラム 〜ニコニコ生放送〜
第3 その他の問題
26 アカウントが停止された場合の対策
1 アカウントの停止
2 コミュニティガイドラインや利用規約の違反による停止
3 違反警告
4 アカウント停止の種類
5 著作権侵害による停止
27 著作権侵害詐欺とは
1 著作権侵害詐欺の手口
2 Content IDの仕組み
3 Content IDの利用資格
4 著作権侵害詐欺の実際
5 著作権侵害詐欺への対応策
6 不当利得返還請求等
デジタルミレニアム著作権法(DMCA)
フェアユースの法理
第4章 契約・企業に関する問題
第1 契約に関する問題
28 動画編集を代行依頼するときの重要事項
1 動画の仕様に関する条項について
2 委託料に関する条項について
3 検収に関する条項について
4 秘密保持に関する条項について
5 個人情報の保護に関する条項について
6 権利の帰属に関する条項について
7 損害賠償義務に関する条項について
個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)
損害賠償の根拠
29 事務所との契約での問題点
1 YouTuberが事務所と契約することのメリット
2 YouTuberがマネジメント事務所と契約を締結することのデメリット
3 YouTuberが事務所と締結する契約の法的性質
4 YouTuberの契約書において重要なポイント
事務所側の業務
著作権の譲渡
30 VTuberチャンネルの事業譲渡
1 VTuberと事業譲渡
2 VTuberを構成するモノとは
3 声優との関係
4 VTuberチャンネルの事業譲渡契約書のチェックポイント
適用法と管轄
コラム 〜モーションキャプチャ〜
第2 企業案件に関する問題
31 ステルスマーケティングの問題点
1 ステルスマーケティング(ステマ)
2 景品表示法との関係
3 事実上の問題点
32 企業案件契約で気を付けるべきポイント
1 業務委託契約
2 YouTuberとクライアント企業の業務委託契約
不可抗力
33 広告が炎上したときの対応方法
1 企業炎上の3つの類型
2 企業炎上への備え
3 炎上の実態
4 YouTuberの場合
コラム 〜バイトテロ〜
第3 企業が受ける権利侵害
34 「踊ってみた」動画と著作権
1 振り付けの著作権
2 公衆送信権と複製権
3 著作権侵害に対する損害賠償請求と差止め請求(①と②)
4 ライセンス契約の締結
著作権法上の「利用」と「使用」の違い
複製権
公衆送信権
コラム 〜ライセンス契約〜
35 ゲーム実況動画における「ネタバレ」への対応
1 ゲーム実況動画
2 ゲーム実況動画の特殊性
著作物の例示
コラム 〜FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE〜
36 ファスト映画と法的侵害
1 ファスト映画
2 ファスト映画と著作権
3 ファスト映画と「引用」
4 刑事上の措置
5 民事上の措置
親告罪
差止め請求権と損害賠償請求権
37 著作権侵害行為の損害の推定
1 損害額の推定
2 その他の救済
第5章 契約書・ひな形
1 動画編集を代行依頼するときの重要事項:条項例
2 事務所との契約での問題点:条項例
3 VTuberチャンネルの事業譲渡契約書:条項例
4 企業案件契約で気を付けるべきポイント:条項例
キーワード・事項索引
判例索引
著者紹介
奥付