- 発売日
- 2021年07月15日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 日本評論社法律編集部
日本が終戦を迎えたあの日。法学者・法律家たちは何を思ったのか。戦時下の学者と学問の有り様を記録したエッセイ集。
目次
表紙
はしがき
目次
編集にあたって
私の八月十五日 第一集
三〇年目の八月一五日―戦争体験と法律家
八月一五日
政治と法
法学と法律家
三十年前の八月十五日と私
敗戦を喜ぶ
裁判官として
一弁護士が遭遇した民族の大時刻
下呂の陸軍病院にて
ウェーバーとの出会い
敗戦の日の前後
みどり児を抱えて
見届けた悪魔の正体
京城の八月十五日
重圧感からの解放
赤軍に投降して
欧露の収容所にて
見込みのない愚かな戦争
私の八月十五日 第二集
二〇年後への待望
〝 自由のもたらす恵沢〟
安堵と不安の長い一日
神州から人間の国へ
まさしく再生の出発点
敗戦直後の司法修習
崩壊した大学の再建
生涯の重要な分岐点
待望と焦燥の三週間
八月十五日のあと
終戦詔書を評して
総帥権のこと
終戦時の天皇観
科学する心をなくしていた頃
八月十五日の日記から
私の八月十五日
私にとって敗戦は虚脱からの 解放であったが、独立回復後の日本の法学界はふたたび私を虚脱状態に陥れた
解説
「統制」と「調査」―内地の司法官・「外地」の法学者にとっての「八月十五日」
一 はじめに
二 司法官の戦時と戦後
三 「慣行調査」と「赤軍」へのまなざし
四 おわりに
台北・京城・天皇制
一 はじめに
二 中村哲の戦前と戦後
三 外地の天皇制
四 京城から東京へ
憲法学史の「語られ方」と法学方法論
一 はじめに
二 鈴木安蔵と長谷川正安
三 マルクス主義法学についての若干の補足
四 結びに代えて
「世界政府論」と「中立論」のあいだ―戦後国際法学のなかの日本政治外交史
はじめに
一 戦前の文脈―純粋法学・対・反純粋法学
二 戦後の文脈―集団安全保障・対・「世界の討議場」
おわりに―政治外交史が国際法学から分離するとき
奥付