- 発売日
- 2018年09月19日
- 出版社
- 民事法研究会
- 編著等
- 圓山茂夫
膨大で難解な法律・政省令・通達・ガイドラインを分析・検証して、消費生活相談の現場や被害救済の実務において活用いただけるよう実践的に解説するとともに、民法・消費者契約法・割賦販売法等と有機的に関連させつつ、できるだけ平易な表現で解説したロングセラー待望の改訂版!(※本書は、最新版[第5版]の掲載があります。)
目次
表紙
目次
第1章 特定商取引法の立法・改正の経緯
Ⅰ 特定商取引法への招待
1 訪問販売
2 通信販売
3 電話勧誘販売
4 連鎖販売取引(マルチ商法)
5 特定継続的役務提供
6 業務提供誘引販売取引(内職・モニター商法)
7 訪問購入
8 ネガティブ・オプション
9 流通形態に着目した分類
Ⅱ 訪問販売法の成立から特定商取引法へ
1 訪問販売法立法時の審議会の答申
2 立法当初の内容
3 訪問販売法の改正、特定商取引法の改正
Ⅲ 特定商取引法の性格
1 目的規定
2 「購入者等」の範囲
3 特定商取引法の規制の特色
4 特定商取引法の改正課題(全体にわたるもの)
第2章 訪問販売
Ⅰ 法規制を必要とする理由
1 訪問販売のトラブル増加
2 訪問販売の問題点
3 特定商取引法の改正課題(訪問販売)
Ⅱ 訪問販売の適用要件
1 概説
2 当事者
3 契約場所
4 商品・役務の原則適用方式と特定権利
5 契約の申込みと契約の締結
6 適用除外
Ⅲ 書面交付義務
1 交付書面の種類-申込書面、契約書面、現金取引書面
2 書面交付義務の適用除外
3 記載事項の概説
4 目的物の特定に関する事項
5 代金支払い、商品の引渡し等
6 当事者等の確定に関する事項
7 クーリング・オフに関する事項
8 その他の取引条件
9 現金取引書面の記載事項
10 契約変更と新書面の交付
11 新聞の訪問販売と契約書面
Ⅳ 行為規制
1 概説
2 氏名等の明示義務
3 勧誘を受ける意思を確認する努力義務
4 継続勧誘・再勧誘の禁止
5 書面交付義務
6 不実告知の禁止
7 事実不告知の禁止
8 威迫、困惑の禁止
9 公衆の出入りしない場所での勧誘の禁止
10 債務の履行拒否、不当な遅延の禁止
11 過量販売の禁止
12 迷惑な勧誘、迷惑な解除妨害の禁止
13 判断力不足に乗じた契約締結の禁止
14 適合性の原則
15 契約書等に虚偽の記載をさせる行為の禁止
16 生命保険の被保険者同意条項の制限
17 消費者に代金を支払わせるための不当な行為の禁止
18 立ちふさがり・つきまといの禁止
19 誘導開封の禁止
20 行政処分に違反する行為
21 訪問販売協会会員等の詐称の禁止
22 地方自治体の条例による行為規制
Ⅴ クーリング・オフ
1 クーリング・オフ制度の趣旨
2 要件の概説
3 書面受領日から起算して8日間が経過するまで
4 クーリング・オフ回避行為が行われた場合の期間延長
5 クーリング・オフの例外
6 書面による通知
7 クーリング・オフの効果
8 書面不交付、書面不備とクーリング・オフの期間延長
9 個別信用購入あっせん契約のクーリング・オフ
Ⅵ 過量販売解除権
1 要件
2 効果
3 個別信用購入あっせん契約の過量販売解除
Ⅶ 取消権
1 要件
2 効果
Ⅷ 損害賠償等の額の制限
1 趣旨
2 契約解除に伴う損害賠償額の制限
3 債務不履行による損害賠償額の制限
Ⅸ 業界団体-日本訪問販売協会
第3章 通信販売
Ⅰ 法規制を必要とする理由
1 通信販売のトラブルの状況
2 通信販売の問題点
3 通信販売の規制枠組みと改正の課題
Ⅱ 通信販売の適用要件
1 概説
2 取引の当事者
3 申込手段
4 商品・役務の原則適用方式と特定権利
5 事業者が申込みを受けて行う取引
6 適用除外
Ⅲ 行為規制
1 広告の表示義務
2 広告表示事項の一部省略
3 誇大広告の禁止
4 前払式通信販売における承諾等の通知
5 債務の履行拒否、不当な遅延の禁止
6 顧客の意に反して契約の申込みをさせようとする行為
7 通信販売協会会員等の詐称の禁止
Ⅳ 法定返品権
1 趣旨
2 要件
3 効果
4 解除をめぐるトラブル
Ⅴ 業界団体-日本通信販売協会
Ⅵ 個別の問題
1 インターネットオークション
2 健康食品等の錯覚商法
Ⅶ 迷惑広告の規制
1 迷惑メール広告規制
2 迷惑ファクシミリ広告規制
第4章 電話勧誘販売
Ⅰ 法規制を必要とする理由
1 トラブルの現況
2 電話勧誘販売の問題点
3 特定商取引法の改正課題(電話勧誘販売)-不招請勧誘の規制強化
Ⅱ 電話勧誘販売の適用要件
1 概説
2 勧誘方法
3 訪問販売、通信販売と共通の項目
4 適用除外
5 電話を用いた勧誘と特定商取引法の適用関係
Ⅲ 行為規制
1 規制項目の一覧表
2 書面交付義務
3 氏名等の明示義務
4 継続勧誘・再勧誘の禁止
5 不実告知の禁止
6 事実不告知の禁止
7 威迫、困惑の禁止
8 前払式電話勧誘販売における承諾等の通知
9 訪問販売と同じ禁止行為
10 日本コールセンター協会
Ⅳ 民事ルール
1 クーリング・オフ
2 過量販売解除権
3 取消権
4 損害賠償等の額の制限
第5章 連鎖販売取引
Ⅰ 法規制を必要とする理由
1 連鎖販売取引とは何か
Ⅱ 連鎖販売取引の適用要件および当事者
1 概説
2 取引の種類
3 特定利益
4 特定負担
5 マルチまがい商法(連鎖販売取引の脱法行為)の終焉
6 連鎖販売取引の規制対象者
7 特定商取引法が保護する参加者-無店舗個人
Ⅲ 行為規制
1 概説
2 氏名等の明示義務
3 不実告知の禁止
4 事実不告知の禁止
5 威迫、困惑の禁止
6 公衆の出入りしない場所での勧誘の禁止
7 広告の表示義務
8 誇大広告の禁止
9 電子メール広告のオプトイン規制
10 書面交付義務
11 断定的判断の提供の禁止
12 訪問販売の禁止行為と共通の事項
13 禁止行為の教唆
Ⅳ 民事ルール
1 クーリング・オフ
2 中途解約
3 取消権
4 クレジット会社への支払停止の抗弁対抗
第6章 特定継続的役務提供
Ⅰ 法規制を必要とする理由
1 規制の経緯とトラブルの現況
2 特定継続的役務提供の問題性
3 法改正の課題
Ⅱ 特定継続的役務提供の規制範囲
1 概説
2 役務の種類
3 関連商品
4 提供期間、支払金額
5 適用除外
Ⅲ 行為規制
1 概説
2 書面交付義務
3 財務内容の開示義務
4 訪問販売、通信販売と共通な行為規制
Ⅳ 民事ルール
1 クーリング・オフ
2 中途解約
3 取消権
第7章 業務提供誘引販売取引
Ⅰ 法規制を必要とする理由
1 業務提供誘引販売取引のトラブルの実態
2 内職商法・モニター商法の問題点
3 今後の課題
Ⅱ 業務提供誘引販売取引の適用要件
1 概説
2 業務提供誘引販売業
3 業務提供誘引販売取引
4 業務提供利益
5 特定負担
6 特定商取引法が保護する参加者-事業所等によらない個人
Ⅲ 行為規制
1 概説
2 氏名等の明示義務
3 不実告知の禁止
4 事実不告知の禁止
5 威迫、困惑の禁止
6 公衆の出入りしない場所での勧誘の禁止
7 広告の表示義務
8 誇大広告の禁止
9 電子メール広告のオプトイン規制
10 書面交付義務
11 断定的判断の提供の禁止
12 訪問販売の禁止行為と共通の事項
Ⅳ 民事ルール
1 クーリング・オフ
2 取消権
3 契約解除等に伴う損害賠償等の額の制限
4 クレジット会社への対抗
第8章 訪問購入
Ⅰ 法規制を必要とする理由
1 訪問購入のトラブルの実態
2 法律の空白
3 改正の経緯
4 今後の課題
Ⅱ 訪問購入の適用要件
1 概説
2 当事者
3 契約場所
4 物品の原則適用方式(政令除外制)
5 売買契約の申込みと締結
6 適用除外
Ⅲ 書面交付義務
1 申込書面と契約書面
2 現金取引書面
Ⅳ 行為規制
1 概説
2 氏名等の明示義務
3 勧誘の要請をしていない者に対する勧誘の禁止
4 勧誘を受ける意思の確認義務
5 契約を締結しない旨の意思を表示した者に対する継続勧誘・再勧誘の禁止
6 書面交付義務
7 不実告知の禁止
8 事実不告知の禁止
9 威迫、困惑の禁止
10 物品の引渡しの拒絶に関する告知義務
11 物品の引渡しを受けるための不実告知、事実不告知の禁止
12 物品の引渡しを受けるための威迫、困惑の禁止
13 第三者へ物品を引き渡すときの消費者に対する通知義務
14 第三者へ物品を引き渡すときの第三者に対する通知義務
15 債務の履行の拒否、不当な遅延の禁止
16 迷惑な仕方で、契約を勧誘し、物品の引渡しをさせ、解除を妨げ、物品の引渡拒絶を妨げる行為の禁止
17 判断力不足に乗じて、契約を締結させる、物品の引渡しをさせる行為の禁止
18 適合性の原則
19 契約書等に虚偽の記載をさせる行為の禁止
20 立ちふさがり・つきまといの禁止
21 古物営業法の規制
Ⅴ 民事ルール
1 クーリング・オフ
2 損害賠償額の制限
第9章 ネガティブ・オプション
ネガティブ・オプション
1 趣旨
2 要件
3 効果
4 適用除外-商行為
第10章 消費者団体訴訟
消費者団体訴訟
1 趣旨
2 差止請求の主体-適格消費者団体
3 差止請求できる行為
4 差止めを請求する手続
第11章 特定商取引法の執行
特定商取引法の執行
1 執行の枠組み
2 刑事罰
3 行政処分
4 主務大臣に対する申出
5 指定法人
6 地方自治体から消費者庁への通知義務
事項索引
著者略歴
奥付