- 発売日
- 2024年05月21日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- 大井哲也、岡辺公志
事業者と法律家の双方の視点から詳解した決定版。個人情報保護などの法規制からオンライン広告、コネクティッドカー、医療等のビジネスの潮流までを解説。生成AIにも言及。
目次
表紙
はしがき
目次
凡例
第1章 データビジネスの潮流
1 オンライン広告におけるデータ利活用の概観
⑴企業のデータ活用が消費者にもたらす便益
⑵事業者間でのデータ連携手法と情報銀行
⑶生活者行動データの調査分析手法
⑷企業活動におけるビッグデータ活用の実務的事例~トレジャーデータ株式会社のTreasure Data CDPを例に~
2 コネクティッドカーにおけるデータ利活用の概観
⑴位置情報のユースケース
⑵車載カメラによる映像情報のユースケース
⑶運行関連情報のユースケース
3 医療分野におけるデータ利活用の概観
⑴医療ビッグデータによる保健・医療の改革
⑵データ連携の基盤となるデータプラットフォーム
⑶医療ビッグデータの利活用の具体例
第2章 データ利活用に関する法規制
1 個人情報保護法の規制
⑴データの利活用の視点
⑵個人情報保護法における概念
⑶個人情報に関するルール
⑷匿名加工情報に関するルール
⑸仮名加工情報に関するルール
⑹非個人情報に関するルール
⑺行政が保有するパーソナルデータの利活用
⑻ビッグデータ利活用のユースケース
2 海外居住者を情報主体とするデータの利活用に関する規制
⑴欧州におけるGDPR(General Data Protection Regulation)
⑵米国カリフォルニア州における消費者プライバシー法
⑶中国における個人情報保護法
⑷シンガポールにおけるPDPA(Personal Data Protection Act)
3 データの輸出管理規制
⑴はじめに
⑵安全保障貿易管理制度の概要
⑶貨物・技術の輸出
⑷米国の安全保障輸出管理
第3章 データそのものに対する管理権
1 データ利活用ビジネス/データとは何か
⑴データとは(定義)
⑵最近の新規ビジネス
⑶政府の取組み
2 データに対する権利および保護
⑴データに対する所有権・占有権
⑵データに対するその他の権利
⑶刑事法による保護
⑷データに関する契約の重要性
3 データベース著作権による保護
⑴ビッグデータを構成する各データが著作物として保護されるか
⑵データベース著作物としての保護
4 不正競争防止法上の規制
⑴不正競争防止法による保護の概要
⑵営業秘密侵害
⑶平成30年改正法および令和5年改正法によるデータ保護
⑷民事・刑事上の救済
⑸ケーススタディ
5 不法行為法による保護
⑴最高裁判例の判断基準
⑵不法行為に基づく損害賠償請求の成否
第4章 AIとビッグデータ
1 生成AIにまつわる法律問題
2 開発・学習段階での法律問題
⑴情報処理に関する著作権法改正
⑵AIによる要配慮個人情報の取得
3 生成・利用段階の法的問題
⑴AI生成物に対する著作権法上の保護
⑵AI生成物に対する特許法上の保護
⑶AI生成物による著作権侵害の成否
第5章 データ提供契約等の実務
1 データ提供契約の必要性
⑴法令を補完するための契約による保護
⑵ビッグデータの利活用の場面における契約による規律の必要性
⑶プラットフォームを通じたデータの利活用における契約による規律の必要性
⑷交渉にあたっての考え方
2 創出されるデータを取得・授受して利活用する契約の実務
⑴概要
⑵検討事項
⑶検討
3 プラットフォームにおけるデータに関する契約実務
⑴概要
⑵検討事項
⑶検討
第6章 プラットフォーマーによるデータの囲い込み行為と競争法
1 はじめに
2 海外におけるプラットフォーマーによるデータの囲い込みに対する競争法の規制
⑴プラットフォーマーによるデータの収集行為
⑵収集されたデータへのアクセスに関する行為
⑶企業結合
⑷企業結合における事前届出基準の見直し
⑸欧州のデジタルサービス法とデジタル市場法
3 日本におけるプラットフォーマーに対する競争法上の規制
⑴データの収集・利活用に関する行為
⑵収集されたデータへのアクセスに関する行為
⑶データを収集・利用する企業を当事会社とする企業結合
⑷デジタルプラットフォーム透明化法
⑸取引デジタルプラットフォーム消費者保護法
第7章 オンライン広告施策のための利活用に関する法律問題
1 オーディエンスデータに係る個人情報保護法上の規制
⑴オーディエンスデータとは
⑵オーディエンスデータの個人情報該当性
⑶オーディエンスデータについての個人情報保護法上の規制
2 オーディエンスデータに係る自主規制・海外動向等
⑴JIAAのガイドライン
⑵スマートフォンプライバシーイニシアティブ
⑶プラットフォーマーの利用規約
⑷プラットフォーマーによるプライバシーに配慮した取組み
⑸海外動向
3 ターゲティング広告における匿名加工情報および仮名加工情報の利用
⑴匿名加工情報の利用
⑵仮名加工情報の利用
4 オーディエンスデータの統合
⑴オーディエンスデータの統合に関する法的問題点
⑵オーディエンスデータと個人データの統合
⑶オーディエンスデータと匿名加工情報の統合
5 電気通信事業法上の外部送信規律
⑴外部送信規律の概要
⑵外部送信規律の適用対象事業者
⑶外部送信規律の対応方法
第8章 コネクティッドカーにまつわる法律問題
1 総論
2 自動車の位置情報活用時の法的論点
⑴個人情報保護法
⑵プライバシー権
3 車載カメラによる映像情報活用時の法的論点
⑴個人情報保護法
⑵プライバシー権
⑶肖像権
4 運行関連情報活用時の法的論点
⑴個人情報保護法
⑵プライバシー権
5 コネクティッドカーに関する規制
⑴コネクティッドカーに関するデータに関する規制
⑵コネクティッドカーのセキュリティに関する規制
第9章 医療ビッグデータにまつわる法律問題
1 個人情報保護法上の課題
⑴総論
⑵医療情報の取得時のルール
⑶医療情報の加工
⑷医療情報の第三者提供時のルール
2 次世代医療基盤法とガイドライン
⑴次世代医療基盤法について
⑵認定匿名加工医療情報作成事業者の留意点
⑶医療情報取扱事業者の留意点
⑷匿名加工医療情報取扱事業者の留意点
3 倫理指針について
⑴倫理指針とは
⑵本指針の内容
コラム
加工の方法
仮名加工情報の加工の方法
匿名加工情報と仮名加工情報の差異
交通系ICカードのデータを外部提供した事例
オープンデータについて
プライバシーへの配慮が必要なユースケース
特定利用者情報の取扱い
編者紹介
著者紹介
奥付