- 発売日
- 2020年07月31日
- 出版社
- 信山社
- 編著等
- 戒能民江、堀千鶴子
困難に直面する女性を支えるための新たな支援のしくみ「女性支援法」の制定を目指す取り組み。DV、性暴力、性搾取、貧困、孤立、そしてそれらに対する支援から遠い女性たち。コロナ禍でこれらの支援ニーズは非常に高い。婦人保護事業の現状とその課題を分析し、改革の方向性を示す、新法制定に向けての推進力となる必読の一冊。
目次
表紙
はじめに
目次
第一部 婦人保護事業の六〇年とその限界
第一章 婦人保護事業の創設と売春防止法
1 公娼制度の廃止と「闇の女」対策
2 売春防止法の制定と婦人保護事業の誕生
第二章 婦人保護事業の六〇年
1 婦人保護事業の危機と対象範囲の拡大
2 DV防止法の根拠法化と婦人保護事業の混迷
第三章 婦人保護事業の現在
1 婦人相談所
2 婦人相談員
3 婦人保護施設
4 婦人保護事業の現在
第二部 女性支援法の制定に向けて
第一章 動き出した「女性支援法」
1 厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」に至るまで
2 「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」の設置
第二章 一〇項目の運用改善
1 運用改善事項の検討
2 運用見直しの方針
3 他法他施策優先取扱いの見直し
4 一時保護委託の対象拡大と積極的活用
5 携帯電話等の通信機器の使用制限等の見直し
6 「婦人保護事業実施要領」の見直し
第三章 「中間まとめ」
1 検討会の議論
2 「中間まとめ」について
3 「将来イメージ図」
4 「中間まとめ」で触れられなかった点
第三部 なぜ女性支援法が必要か
第一章 支援が必要な女性たちに支援が届かない
1 支援が必要な女性たちの現状
2 支援が届かない理由
3 不十分な連携
第二章 売春防止法を法的根拠にすることによって生じる制度的限界
1 特別刑法と婦人保護事業の矛盾
2 行政行為としての婦人保護事業の支援
第四部 新たな女性支援法の制定をめざす
第一章 新法制定にあたっての課題
第二章 新法構想(案)ー全婦連プロジェクト・チームー
引用・参考文献
おわりに
資料編
⑴ 困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会「中間まとめ」令和元年一〇月一一日
⑵ 全婦連PT「女性自立支援法(仮称)の必要性とその要点」平成二八年四月
⑶ 売春防止法
⑷ 婦人補導院法
⑸ 婦人保護事業実施要領
奥付