BUSINESS LAWYERS LIBRARY

担保物権法 民法大系(3)

発売日
2010年10月29日
出版社
信山社
編著等
石田 穣

解釈論の出発点となる基本的問題について判例学説を中心に根本的分析・検討するという方針に貫かれた論文的体系書。まず、抵当権・譲渡担保権・所有権留保など担保物権法を巡る諸問題につき、今まで見過ごされてきた問題を指摘した。その上で、比較法、民法制定過程の議論、条文や論理の整合性、結論の妥当性といった観点から解釈論を洗いなおす。物権法とのかかわりで担保物権法論の問題点とその方向を刮目する。

目次

表紙

はしがき

目次

凡例

第一章 序論

第一節 担保物権の概念

一 一般的見解

二 私見

三 担保物権に準じる権利

第二節 担保物権の種類

一 民法の定める担保物権

二 民法以外の法律の定める担保物権

三 担保物権に準じる権利

四 法定担保物権と約定担保物権

五 典型担保と非典型担保

第三節 担保物権(担保物権に準じる権利を含む)の法的性質

一 目的物や目的債権などから弁済を受ける効力

二 他の債権者に優先して弁済を受ける効力

三 留置的効力

四 他物権性

五 付従性

六 不可分性

七 物上代位性

第二章 留置権

第一節 序

一 留置権の意義

二 留置権の法的性質

三 留置権と同時履行の抗弁権

四 商事留置権

第二節 留置権の成立

一 序

二 他人の物

三 占有が不法行為によって始まったものでないこと

四 目的物=占有物に関して債権が生じたこと(牽連性)

五 被担保債権が弁済期にあること

第三節 留置権の効力

一 序

二 留置的効力

三 競売権

四 優先弁済受領権

五 果実からの優先弁済受領権

六 費用償還請求権

七 物上代位

八 留置権者の義務

第四節留置権の消滅

一 序

二 占有の喪失

三 代担保の提供

四 留置権者の義務違反

五 所有者の破産など

六 被担保債権の消滅時効

七 被担保債権の弁済の提供

第三章 先取特権

第一節 序

一 先取特権の意義

二 先取特権の法的性質

第二節 先取特権の種類

一 序

二 一般先取特権

三 動産先取特権

四 不動産先取特権

五 民法以外の法律上の先取特権

第三節 先取特権の効力

一 先取特権の順位

二先取特権と他の担保物権との関係

三 先取特権者と第三取得者との関係

四 優先弁済受領権

五 物上代位

第四節 先取特権の消滅

第四章 質権

第一節 序

一 質権の意義

二 質権の法的性質

三 叙述の順序

第二節 動産質権

一 動産質権の設定

二 動産質権の効力

三 動産質権の消滅

四 証券による動産質権

第三節 不動産質権

一 不動産質権の設定

二 不動産質権の効力

三 不動産質権の消滅

第四節 権利質権

一 序

二 債権質権

三 不動産物権上の質権

四 株式上の質権

五 無体財産権上の質権

第五章 抵当権

第一節 序

一 抵当権の意義

二 抵当権の法的性質

三 近代抵当権の特質

四 民法典制定後の抵当権制度の発展

第二節 抵当権の設定

一 抵当権設定契約

二 抵当権の登記

三 抵当権の目的

四 抵当権の被担保債権

第三節 抵当権の効力

一 抵当権の被担保債権と目的物のそれぞれの範囲

二 抵当権の優先弁済を受ける効力

三 法定地上権

四 抵当権の侵害

五 減担保請求権

第四節 抵当不動産の第三取得者

一 序

二 代価弁済

三 抵当権消滅請求

四 その他

第五節 抵当権と賃借権

一 序

二 抵当権者が抵当権に優先することに同意をした賃借権

三 六か月の賃貸借延長期間

第六節 抵当権の処分

一 序

二 転抵当

三 抵当権の順位の譲渡

四 抵当権の順位の放棄

五 抵当権の譲渡

六 抵当権の放棄

七 抵当権の順位の変更

八 被担保債権の譲渡に伴う抵当権の譲渡

九 被担保債権の質入れに伴う抵当権の質入れ

一〇 被担保債権の差押えに伴う抵当権の差押え

第七節 抵当権の消滅

一 序

二 被担保債権の弁済による抵当権の消滅

三 時効と抵当権の消滅

四 その他

第八節 特殊な抵当権

一 共同抵当権

二 根抵当権

第九節 特別法上の抵当権

一 立木抵当権

二 工場抵当権

三 財団抵当権

四 企業担保権

五 動産抵当権

六 証券抵当権

第六章 仮登記担保権

第一節 序

一 仮登記担保権の意義

二 判例による仮登記担保権に関する法形成

三 仮登記担保契約に関する法律の制定

四 仮登記担保権の法的性質

五 その他

第二節 仮登記担保権の設定と公示

一 仮登記担保権の設定

二 仮登記担保権の公示

第三節 仮登記担保権の効力

一 序

二 被担保債権と目的物のそれぞれの範囲

三 仮登記担保権の本来的効力

四 仮登記担保権の抵当権的効力

五 仮登記担保権の侵害

六 減担保請求権

七 法定借地権

八 民法三八七条の類推適用の有無

九 民法三九五条の類推適用の有無

一〇 共同仮登記担保権

一一 根仮登記担保権

第四節 後順位担保権者の地位

一 序

二 物上代位

三 競売申立権

第五節 受戻権

一 序

二 受戻権の行使

三 受戻権の消滅

四 第三者による所有権以外の権利の取得

第六節 仮登記担保権の消滅

一 序

二 時効による消滅

三 第三取得者による仮登記担保権消滅請求

第七章 譲渡担保権

第一節 序

一 譲渡担保権の意義

二 譲渡担保権の種類

三 譲渡担保権の法的性質

四 譲渡担保権の比較法的状況

五 叙述について

第二節 非権利移転型譲渡担保権

一 序

二 非権利移転型譲渡担保権の問題点

三 譲渡担保権の設定と公示

四 譲渡担保権の効力

五 共同譲渡担保権

六 根譲渡担保権

七 流動動産譲渡担保権

八 流動債権譲渡担保権

九 後順位担保権者の地位

一〇 受戻権

一一 譲渡担保権の消滅

第三節 権利移転型譲渡担保権

一 序

二 公示方法

三 譲渡担保権の実行

四 その他

第八章 所有権留保

第一節 序

一 序

二 所有権留保の法律上の問題点

三 所有権留保の法的性質

四 叙述について

第二節 所有権留保の設定

第三節 所有権留保の効力

条文索引(外国法)

条文索引(日本法)

判例索引

事項索引

奥付

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