- 発売日
- 2014年07月11日
- 出版社
- 日本法令
- 編著等
- 深瀬勝範
人材配置の最適化、人事評価の甘辛調整、適正人件費の管理……等、人事労務管理を行ううえで、データ分析を行う機会は多くある。しかし、統計学の知識もないし、的確なデータ分析の仕方もよくわからないといった担当者は多く存在する。本書は、難解な理論や複雑な計算式にはなるべく触れず、実務で本当に役立つExcelを使った統計的手法を、わかりやすく、かつ具体的に解説している。統計学の知識が全くない方、数字が苦手な方、本書の解説とおりにExcelの操作をするだけで、統計的手法が身に付く!
目次
表紙
はじめに
目次
第1章 データ分析の基礎
プロローグ
1 データ分析と統計
(1) データ分析の意図
(2) 「統計」とは
(3) 統計を使う重要性の増大
2 データ分析の進め方
(1) 分析目的の明確化
(2) 仮説の構築
(3) 分析手法とデータの選択
(4) データ分析・結論の報告
3 データの入手方法
(1) 主な統計調査とデータの入手方法
(2) 統計データを使うときの注意点
第2章 基本的な統計的手法
プロローグ
1 分析ツールのインストール
2 度数分布とヒストグラム
(1) 度数分布とは
(2) ヒストグラムの作り方
(3) ヒストグラムの見方
(4)「正規分布」とは
3 散布図
(1) 散布図とは
(2) 散布図の作り方
(3) 散布図の見方
(4) 散布図を見るときの注意点
4 データの標準的な値を見る
(1) 代表値とは
(2) 代表値の算出方法
(3) 代表値を世間水準と比較するときのポイント
5 データの散らばりを見る
(1) 分散と標準偏差
(2) 標準偏差の性質
(3) 最大値・最小値と分位数
6 代表値などを簡単に算出する
(1) データ分析でよく使うエクセルの関数
(2)「基本統計量」を見る
7 その他、知っておきたい統計的手法
(1) 加重平均
(2) 幾何平均(相乗平均)
(3) 移動平均
(4) 線形補完法(直線補間法)
第3章 労務構成の分析〜人員比率の分析と人材ポートフォリオの最適化〜
プロローグ
1 労務構成の分析
(1) 年齢別、勤続年数別の従業員構成を見る
(2) 年齢・勤続年数の同業水準との比較
(3) 特定の会社との年齢・勤続年数の比較
(4) 年齢別従業員分布図(ピラミッド・グラフ)の作り方と見方
(5) 勤続年数別従業員分布図のチェックポイント
(6) 管理職比率を世間水準と比較する
(7) 組織管理の構造分析を行う
(8) 直間比率を世間水準と比較する
(9) 正社員比率を世間水準と比較する
2 人員の時系列分析と将来予測
(1) 人員の時系列分析
(2) 入職率、離職率のチェック
(3) 労務構成の将来予測
3 人材ポートフォリオを使った最適配置
(1) 人材ポートフォリオとは
(2) これまでの人材ポートフォリオ活用の失敗
(3) 人材ポートフォリオの作り方
(4) より高度なシミュレーション
(5) エクセルの「シナリオ」の活用
4 相関と回帰分析
(1) 共分散
(2) 相関係数
(3) 回帰分析
(4) 相関係数、回帰分析の使い方
(5) 相関係数、回帰分析を使うときの注意点
5 事例紹介
(1) 事例企業紹介
(2) 背景
(3) 人員配置計画の策定
(4) 人員配置計画の実践(採用計画への展開)
(5) 成果・効果
第4章 人事制度運用におけるデータの分析〜「業績向上」と「公正な処遇」を実現する人事制度の運用〜
プロローグ
1 制度運用におけるデータ分析の必要性
(1) 人事制度のポイントは「基準」ではなく「運用」
(2) 現行の制度運用の「おかしなところ」
2 等級制度の効果的な運用方法
(1) 等級制度の運用のポイント
(2)「人材マップ」の作成とチェックポイント
(3) ドリルダウン機能を使った昇格対象者の絞り込み
(4) 昇格率の算出、および人員分布の将来予測
3 評価制度の効果的な運用方法
(1) 評価制度の運用のポイント
(2) データの標準化による評価点の調整
(3) 統計的手法による評価の「甘辛調整」の進め方
(4) 分散分析による全体の評価分布の検証
(5) 各部門の評価の分散の検定(F検定)
(6) 各部門の評価の平均の検定(t検定)
4 目標管理制度の効果的な運用方法
(1) 目標管理制度の運用のポイント
(2) 検索機能を活用した目標シートのチェックと抽出
(3) 目標シートのデータを使ったマネジメントの分析
(4) 業績と目標・結果との関係性の分析
5 研修効果測定、モチベーション向上施策の進め方
(1) 人材育成、モチベーション向上施策のポイント
(2) 研修、施策に関するアンケートを実施するときの注意点
(3) クロス集計とカイ二乗検定によるアンケート結果の分析
6 事例紹介
(1) 事例企業紹介
(2) 背景
(3) データ分析に基づく目標管理制度の戦略的活用
(4) 組織の健全性を測定する指標の作成とチェック
(5) 成果・効果
第5章 報酬と人件費の分析〜合理的な報酬決定と適正人件費の管理〜
プロローグ
1 報酬・人件費に関する分析のポイント
(1) データで「事実」をとらえ、分析者が「意味」を明確にする
(2) 報酬の分析における2つの視点(「水準」と「格差」)
(3) 人件費を分解して、問題解決策を見つけ出す
2 報酬に関する統計用語の基礎知識
(1)「所定内給与」、「年間賞与その他の特別給与額」など
(2) 実在者賃金、モデル賃金
(3) 名目賃金、実質賃金
(4) 消費支出、可処分所得
(5) 実態生計費、標準生計費、理論生計費
3 報酬の分析とモデル給与の算出
(1) 報酬構造の分析
(2) 散布図を使った報酬水準、格差の分析
(3) 箱ひげ図(株価チャート)を使った報酬格差の分析
(4) 回帰分析によるモデル給与の算出
(5) 報酬傾向の分析と昇給管理への応用
(6) 多項式回帰によるモデル給与の算出
(7) 重回帰分析によるモデル給与の算出
(8) 曲面最小二乗法によるモデル給与の算出
4 統計的手法の人事管理への応用
(1) 再雇用制度導入に伴う中高齢者の給与カーブの見直し
(2) 統計的手法を使った業績連動型賞与制度の設計
(3) モデル退職金の算出と退職金水準のチェック
5 人件費分析の基礎∼とらえ方と管理指標
(1)「人件費」のとらえ方
(2) 人件費の管理指標(労働分配率)
(3) 労働分配率のとらえ方と人事施策への展開
6 人件費分析の進め方
(1) 人件費の水準比較、および推移の分析
(2) 付加価値と人件費の関係性の分析
(3) 人件費の構造分析
(4) 事業シミュレーションによる「適正人件費」の管理
7 事例紹介
(1) 事例企業紹介
(2) 背景
(3) 経営改革委員会の組成と事業の将来像の周知徹底
(4) 事業シミュレーションの実施と報告
(5) 成果・効果
索引
参考文献
奥付