BUSINESS LAWYERS LIBRARY

国家安全保障の脱構築

発売日
2023年03月31日
出版社
法律文化社
編著等
遠藤誠治

ロシアによるウクライナ侵攻で、安全保障の論理や政策を国家の支配的な言説と結びつける風潮が強まっている。安全をつくる主体に焦点をあて、冷戦以後の安全保障概念の深化と拡大(の意義)を踏まえたうえで、多様な主体の実践を可視化し、意義づける。

目次

表紙

はしがき

目次

第1章 国家安全保障の脱構築

はじめに

1 安全保障概念の深化(deepening)と拡大(broadening)

2 なぜ脱構築なのか

3 本書の構成

第2章 冷戦下の僑郷―金門島の生活と華僑送金に見る断絶と変容

はじめに

1 戦後初期の新たな課題―ペストと海賊、国家による徴兵

2 僑郷の再建と課題

3 軍事前線化と社会生活

4 軍事最前線化と僑郷―華僑送金から見た連続・非連続

おわりに

第3章 安全保障とアイデンティティータイ山地民の国籍問題をめぐる2つのコンテクストから

はじめに―報われないポリティクス

1 「人間の安全保障」とアイデンティティ

2 タイ山地民と国籍問題

3 メタコンテクスト

4 サブコンテクスト

5 本質主義批判と「人間の安全保障」

おわりに―エスニック・セキュリティ論の進展に向けて

第4章 安全と豊かさをつくる人々―南アジアの周縁から

はじめに―安全と豊かさをつくるのは誰か

1 国家・自由・暴力

2 草の根の暴力社会と暴力の連鎖

3 盗賊地帯のNGOと女性に対する暴力との戦い

4 女性たちの自助的ネットワーク

おわりに:格差と暴力を超えて―草の根社会から平和をつくる

第5章 文化多様性と安全保障(セキュリティ)―ドイツ多文化社会の経験から考える

はじめに―文化多様性の両義性

1 文化多様性と安全保障をめぐる諸論点

2 ドイツにおける移民のセキュリティ化

3 二項対立図式をのりこえるインタークルトゥーア構想

おわりに―いま、ここに生きる〈ひと〉のセキュリティ

第6章 宗教と安全保障

はじめに

1 宗教と外部社会

2 ハマースとハマース憲章

3 ハマースと一般的原則と政策

おわりに

第7章 国家安全保障の脱構築の先に

はじめに

1 安全保障研究の価値的優先順位

2 国家安全保障の持続性

3 国家安全保障の脱構築から見る東アジア

おわりに

索引

奥付

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