- 発売日
- 2023年04月25日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- 深澤諭史
ネット・SNSを利用するにあたっての、ルール作り・運用、研修のしかた、社内外のトラブル防止など、今すぐ実践できる予防法を紹介。弁護士としての裁判内外の経験を踏まえた1冊。
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 インターネット・SNSトラブルは,発生した時点でアウト?
1 ネットトラブルの被害回復はほぼ不可能という現状
⑴ 被害回復の実情と困難性
⑵ ネットトラブル予防の重要性と本書の内容
2 被害回復ができない法的理由と実情
⑴ そもそも加害者にたどり着けない
⑵ 十分な金額の判決が得られない現実とその理由
⑶ 裁判で勝って勝負に負ける話
⑷ それでもやっぱり回復できない
3 事件は終わるが被害は終わらない
⑴ ネットトラブルは企業の「賞罰欄」
⑵ 冷たい裁判所
第2章 インターネット・SNSトラブルの予防①――組織的・物理的な防御
1 ルール作り
⑴ なせルールを作るのか
⑵ 企業のルールには何があるか
⑶ いらないけれども必要な就業規則の記載
⑷ メールで周知するだけでも効果あり
2 ルール運用のコツ
⑴ はじめに:筆者の経験
⑵ ルール作りと運用の3原則
3 メールの安全な使い方
⑴ なぜ「メール」か
⑵ アドレスはすべて登録する
⑶ 「手打ち」メールアドレスに秘密情報送信は厳禁
⑷ とにかく「返信」
⑸ タイトルにも一工夫を
⑹ メールは保存しておこう
⑺ 安全な通信方法
⑻ 標的型攻撃メールに注意
4 データの共有
⑴ 社内共有と外部共有
⑵ クラウドの活用方法と注意点
5 特に機密性の高い場合の対策
⑴ 特に機密性が高いものに限る理由
⑵ 具体的な対策
6 意外な漏えいルート
⑴ はじめに
⑵ ファイルプロパティ
⑶ PDFファイルの墨塗
⑷ ウェブページを資料にするときの注意
⑸ ウェブサイトへのアクセスで知られること
7 SNS利用のルール
⑴ プライベート利用のルール
⑵ 企業広報としてのルール
第3章 インターネット・SNSトラブルの予防②――心理的な防御・研修
1 すべての原因はどこにあるか
⑴ コンピュータではなく人が原因である
⑵ 「意識」が重要な理由
⑶ 研修の副次的効果
2 研修の実施にあたって心得ること
⑴ 最初からすべて網羅できると期待しない
⑵ やるべきこと・やっちゃだめなことは述べるがそれに頼らない
3 研修の獲得目標
⑴ よくある落とし穴を解説する
⑵ 「個人の責任問題」であることを理解してもらう
⑶ たびたび事件になっていることを改めて確認する
⑷ 社内で処分の対象になることを意識してもらう
⑸ 社外から責任を追及されることを理解してもらう
⑹ 終わった後も終わらないことを伝える
⑺ 具体的な防止策~面倒でないことが大事
4 研修後にやっておくべきこと
⑴ 報告書を提出させる
⑵ 報告書に盛り込むべき内容
⑶ 報告書を作成して集めておくメリット
第4章 インターネット・SNSトラブルの予防③――再発防止
1 再発防止が重要な理由
⑴ 小さな事故・違反から始まっていることが多い
⑵ 小さな事故の再発防止は大きな事故の発生時の説明にも使える
⑶ 是正のきっかけになるし,それをしない従業員を処分できる
2 社内の再発防止
⑴ 言うのも聞かせるのも書面で
⑵ 書くべき・書かせるべき具体的な内容
3 社外起因のトラブルの再発防止
⑴ 対策の意味は「加害者対策」
⑵ 外部への説明,そして「提案」の必要性とコツ
4 加害者との関係
⑴ はじめに
⑵ 加害者が協力的な場合
⑶ 加害者が非協力的な場合:対応法の要点
⑷ 加害者が非協力的な場合:民事訴訟の考慮点~紛争予防を見据えて
⑸ 刑事裁判の関係とリスク
索引
奥付