- 発売日
- 2019年12月19日
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 編著等
- 後藤 友彰
「簿記・会計・監査事務の仕事は98%の確率で自動化」(--オックスフォード大学 マイケル・A・オズボーン准教授)経理財務部門は従来の業務から開放され、より創造的な仕事に取り組むことになる。財務情報と非財務情報を結びつけ、深い洞察力をもって、CEOや他部門に適時・適切にアドバイスを行うことが存在価値になる。
目次
表紙
本扉
はじめに
目次
序章 経理財務部門を取り巻く環境
1「地政学の衝撃」「他人事ではないデジタル対応」ーー尽きない経営者の悩み
成長の阻害要因
地政学の衝撃
サイバー攻撃の必然性
デジタルは他人事ではなくCEO自らの問題
多様化するCEOの課題、今必要となるCFOの役割
2 押し寄せるグローバルスタンダードの荒波ーー日本企業はどう対応する?
国際社会におけるIFRSの動向
日本における制度会計の変遷
IFRS導入による課題
グローバルおよび日本におけるコーポレートガバナンス
コーポレートガバナンス・コードによる影響
3 財務・非財務情報の統合は道半ば
統合報告という新たなチャレンジ
経営者は価値創造ストーリーとKPIの融合を試行錯誤
広がるCFOの役割
4 抱えきれない経営者の悩みーー 今CFOに求められていること
経理財務部門のプロセスとシステムの現状
経理財務部門の組織の現状
経理財務部門の人員の現状
求められる経理財務部門の将来像
第1章 デジタル技術のインパクト
1 デジタルテクノロジーに対するグローバルITリーダーの取り組み
明確なビジョンと戦略はあるのか
デジタル化の効果はどれくらいか
どのようなテクノロジーに投資をしているのか
経営者がITリーダーに求めるもの
2 クラウド型ERP・EPMの普及ーー 会計システムも所有から利用する時代
3 RPAは次のステージへーーAIとの自動連携
4「自然言語処理」がもたらす予測分析の高度化
暗黙知の可視化
定性情報からの思いがけない示唆
5 本格化する事業会社による「ブロックチェーン」の活用
仕組みにより信用をつくる
過大評価や理解不足は禁物
不正取引や不正会計の抑制に利用できる
6 VR技術が人間の情報処理機能を拡張する
情報共有の高度化
人間の視覚機能の拡張
7 サイバーセキュリティ対策とセキュリティ対策のデジタル化
サイバーセキュリティへのアプローチ
デジタル化で変化する責任分界点
セキュリティ対策のデジタル化
8「2025年の崖」をDX推進の契機に
第2章 経理財務におけるイノベーションとは
1 KPMGの考えるFuture of Financeとは
2 経理財務戦略とイノベーション
3 インテリジェント・オートメーション
経理財務業務の完全自動化へ向けた期待と現実
ロボティクスとAIを組み合わせたインテリジェント・オートメーションの実現
AIによりさらに広がる経理財務業務の自動化
税務業務へのデジタル技術の活用
経理財務領域にも押し寄せるクラウド化の波
モバイルを活用したワークスタイル変革
ブロックチェーンが経理財務業務に与える影響
4 インサイト&アナリティクス
経営管理は未来を予測する時代へ
多様なデータを活用したこれからの意思決定
5 組織の簡素化
デジタル時代の経理財務組織の役割
CFOをはじめとする経理財務部門の職務の変化
労働環境の変化
未来の経理財務組織の姿とは
6 スキル&タレントマネジメント
次世代の経理財務に必要なスキルセットとは
デジタル時代のタレントマネジメント
次世代の人材確保戦略
これからのタレントマネジメントの実践に向けて
変革の成功要因とは
7 データマネジメント&ガバナンスと企業統治・コンプライアンス&コントロール
膨大なデータをどう管理するか
サンプリングから全件モニタリングへ
破壊的テクノロジーによる業務の可視化
業務自動化とリスクマネジメント
第3章 イノベーションを進めるために
1 デジタル変革を成功に導く3つのキーワード
Think Big「大きくとらえる」
Start Small「まずはやってみる」
Build Momentum「進化を継続する」
2 デジタル変革の成功のために
デジタル・ビジョンを掲げる
ビジネスモデルの見直し
3 データ分析と業績評価
データ分析を高度化するには
データ分析・業績評価における成功要因とは
4 業務プロセス
組織の壁を越えたプロセスの構築
デジタル化に対応した業務プロセス構築の成功要因とは
5 デリバリーモデル設計
バーチャルCoEと新世代CoE
SDM構築における成功要因とは
6 変革を求められるタレントマネジメント
管理職が心得るべき3つの要点
これからの管理職に求められる資質とは
成功要因とは
7 スピーディなテクノロジー導入
自社に合うテクノロジーを見極めるには
部門の壁を越えた連携
8 デジタル時代におけるガバナンスとは
第4章 未来志向のCFO・経理財務部門を目指して
1 事例 A社における経営管理強化
2 事例 B社における内部統制の強化
3 グランドデザインの重要性
初期段階での経営層のニーズの把握
デジタル技術は手段であり目的ではないことを再確認すること
着眼大局・着手小局
4 デジタル・ファイナンスへの備え
おわりに
奥付