- 発売日
- 2024年02月01日
- 出版社
- 医学書院
- 編著等
- 尾崎 紀夫、三村 將
精神医学のスタンダードテキスト、DSM-5-TRの用語に準拠し改訂――精神医学の多様なアプローチを網羅的に解説する定番教科書の第9版。2023年に改訂されたDSM-5-TR日本語版の用語に準拠して記載を刷新した。社会的関心の高い、発達障害を含む児童期の精神疾患や、物質関連症・嗜癖症群なども実臨床に応じた内容に更新している。理解の助けとなる具体的な症例提示や症状を図示したイラストを多く盛り込み、日々の学習や臨床実習、試験対策をサポートする実用的な1冊に。
目次
表紙
奥付
目次
総論
一目でわかる本書の構成[総論]
第1章 精神医学とは
Ⅰ 精神医学とは何か
Ⅱ 正常と異常
Ⅲ 精神医学の方法論
Ⅳ 精神医学の歴史
Ⅴ 精神疾患の分類と診断
第2章 脳科学と精神医学
A 概論
B 精神疾患の生物学的理解へのアプローチ
C 精神疾患の理解に必要なゲノム科学の基礎知識
D 精神疾患の理解に必要な脳科学の基礎知識
E ヒトの脳の構造と機能
F 今後の展望
第3章 精神機能とその異常
Ⅰ 意識
Ⅱ 知覚
Ⅲ 記憶
Ⅳ 見当識
V 睡眠
Ⅵ 知能
Ⅶ 言語
Ⅷ 思考
Ⅸ 感情
Ⅹ 意志,欲動,行動,精神運動
Ⅺ 自我意識
Ⅻ 人格(パーソナリティ),性格
第4章 精神発達
Ⅰ 総論
Ⅱ 発達段階とその特徴
第5章 精神医学的診察と診断
Ⅰ 面接法
Ⅱ 検査法
第6章 精神科治療学
Ⅰ 身体療法
Ⅱ 薬物療法
Ⅲ 精神療法
第7章 コンサルテーション・リエゾン精神医学
A 概念
B 対象とする疾患
C 身体疾患患者とのコミュニケーション,ベッドサイドマナー
D 緩和ケアとサイコオンコロジー(精神腫瘍学)
第8章 精神医療と社会
Ⅰ 精神保健
Ⅱ 地域精神医療
Ⅲ 災害精神医学
Ⅳ 精神保健福祉法
Ⅴ 司法精神医学
各論
一目でわかる本書の構成[各論]
第9章 発達障害(神経発達症群)およびその他の児童期の精神疾患
Ⅰ 児童期の診察の留意点
Ⅱ 発達障害
Ⅲ その他の児童期の精神疾患
第10章 統合失調症
A 概念
B 歴史
C 疫学
D 病前性格
E 病因・病態
F 症状
G 診断・分類
H 鑑別診断
J 治療
K 近縁の疾患
第11章 うつ病
A 概念の歴史的変遷
B 疫学
C 診断
D 診断分類
E 経過・予後
F 自殺リスク
G 治療
H 病因・病態
第12章 双極症
A 概念の歴史的変遷
B 疫学
C 診断
D 診断分類
E 経過・予後
F 自殺リスク
G 治療
H 病因・病態
第13章 不安症・解離症・身体症状症
Ⅰ 概念・歴史・分類
Ⅱ 不安症群
Ⅲ 解離症群
Ⅳ 身体症状症及び関連症群
第14章 強迫症
Ⅰ 総論
Ⅱ 各論
第15章 心的外傷及びストレス因関連症
Ⅰ 総論
Ⅱ 各論
第16章 摂食症
A 概念・歴史
B 疫学
C 臨床症状
D 分類・検査・診断
E 経過・予後
F 治療
G 病因・病態
第17章 睡眠・覚醒障害
Ⅰ 総論
Ⅱ 各論
第18章 物質関連症及び嗜癖症群
Ⅰ 物質関連症
Ⅱ 嗜癖症群
第19章 認知症
Ⅰ 総論
Ⅱ 各論
第20章 てんかん
Ⅰ 総論
Ⅱ 各論
第21章 パーソナリティ症
A 概念・歴史
B 診断・類型・疫学・臨床的特徴
C 病因・病態
D 予後と治療
E 付記:パーソナリティ変化について
第22章 精神科で対応することのある他の疾患および状態
Ⅰ 秩序破壊的・衝動制御症群
Ⅱ 性別違和
Ⅲ パラフィリア症群(性嗜好障害)
Ⅳ 性機能不全群
第23章 精神疾患の原因となりうる他の医学的状態および医薬品,化学物質
Ⅰ 精神疾患の原因となりうる医学的状態
Ⅱ 精神疾患の原因となりうる医薬品,化学物質(乱用・依存性物質を除く)
付録 精神科臨床実習の手引き
A 臨床実習の目的と意義
B 臨床実習の実際
C 精神科における医療面接―予診のとり方を通じて
Column こころの病を描いた映画
統合失調症 『ビューティフル・マインド』
病気不安症 『ハンナとその姉妹』
パニック症 『アナライズ・ミー』
統合失調症 『シャイン』
うつ病 『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』
解離性健忘,とん走 『パリ,テキサス』
強迫症 『恋愛小説家』
PTSD 『再会の街で』
アルコール使用症 『男が女を愛する時』
認知症 『電話で抱きしめて』
ボーダーラインパーソナリティ症 『17 歳のカルテ』
人名索引
和文索引
欧文索引