表紙

はしがき

目次

凡例

第1部 国際私法の基本事項

［ 第1回 ］国際私法とは何か

1 本連載の趣旨

2 国際私法とは何か

3 狭義の国際私法

［ 第2回 ］公序則

1 安全装置としての公序則

2 公序則による外国法の適用の排除

3 公序と日本法の適用

4 国際私法の全体像

［ 第3回 ］国際私法の法源

1 国際私法の法源

2 条理を法源とすることの理由

3 条理を法源とすることの意味

［ 第4回 ］準拠法選択規則の理念

1 準拠法選択規則の理念

2 最密接関係地法の適用

3 国際的判決調和の実現

4 伝統的理念の現代における意義

［ 番外編 ① ］国際私法と裁判を受ける権利

1 裁判を受ける権利と国際私法

2 外国裁判所による裁判を受ける権利の保障

3 司法制度間の協調の枠組み

4 日本における裁判の意義

第2部 国際私法総論

［ 第5回 ］法律関係の性質決定の対象

1 国際私法による準拠法決定のプロセス

2 法律関係の性質決定の対象

3 対象となる法律問題の特定の方法

4 準拠法選択のプロセスの前提

［ 第6回 ］前提的な法律問題の性質決定

1 前提的な問題の性質決定

2 先決問題に関する議論

3 前提的な法律問題と国際私法上の政策判断

4 法律問題の性質決定と連結政策

［ 第7回 ］連結政策と最密接関係地法

1 連結点の確定と連結政策

2 最密接関係地法の適用の意義

3 通則法における多様な連結政策

［ 第8回 ］連結点と諸外国間の平等

1 一般的な連結点による準拠法選択

2 準拠法選択における内外国法の平等

3 未承認国家と国際私法

4 法秩序間の区別の可能性

［ 第9回 ］不統一法国

1 不統一法国に関する準拠法決定

2 地域的不統一法国

3 人的不統一法国

4 法域選択規則としての国際私法

［ 第10回 ］反致

1 外国国際私法の考慮

2 通則法における反致

3 反致による国際的判決調和の実現？

4 外国法を適用する根拠

［ 番外編 ② ］準拠法選択の基礎にある諸要素

1 総論上の問題の議論の対立点

2 対立の解決―双方の考え方の調整

3 外国法の適用―日本法の適用

4 実質的に適切な準拠法選択規則の探究

第3部 国際私法の意義

［ 第11回 ］私人のための準拠法選択

1 「私人のため」の準拠法選択

2 外国で成立した権利・法的地位の保護

3 当事者自治

4 直接的な私人の利益の保護

5 私人のための最密接関係地法の適用？

［ 第12回 ］多様な法秩序間の協調

1 国際私法を捉える多様な視点

2 法秩序の利害関心

3 法秩序間の協調と準拠法選択

4 最密接関係地法という選択の価値判断

5 おわりに

［ 番外編 ③］国際私法における「多様性」

1 渉外的な私法上の法律関係の規律を支える基本要素

2 私人の利益の尊重のための準拠法選択規則

3 法秩序間の協調を実現する国際私法

4 法廷地である日本の国家的利害関心

5 国際私法の多様性

6 国際私法に関する自覚的な選択の必要性

付録

解説者からの付録

［ 付録Ⅰ ］渉外的な私法上の法律関係の規律の全体像

1 渉外的な私法上の法律関係

2 日本の裁判所における規律

3 国際私法の全体像

［ 付録Ⅱ ］準拠法選択規則の概説

1 準拠法選択規則に関する基本的事項

2 法律関係の性質決定

3 連結点の確定

4 準拠法の特定

5 準拠法の適用

6 準拠法選択に関するその他の問題

［ 付録Ⅲ ］国際民事手続法の概説

1 序論

2 裁判権と国際裁判管轄

3 民事訴訟事件(人事訴訟事件を除く)の国際裁判管轄

4 人事訴訟事件の国際裁判管轄

5 家事事件の国際裁判管轄

6 外国判決の承認執行

7 国際訴訟競合・内外判決の抵触

事項索引

判例索引

奥付