- 発売日
- 2024年02月15日
- 出版社
- 医学書院
- 編著等
- 錫谷 達夫、松本 哲哉
最新かつ正確な記述で感染症理解のための土台を築く、心強い1冊――定評ある微生物学の教科書改訂第15版。①3年間隔の定期的な改訂による最新かつ正確な記述、②臨床とのつながりを重視、③分類学を基本としたよく整理された目次構成、④細菌・真菌・ウイルス・プリオン・寄生虫をカバー、⑤「KEY POINTS」の掲載で要点を整理、⑥オールカラーの紙面、などから各病原微生物の特徴を明快に学べる。いまある、そしてまだ見ぬ感染症に立ち向かうための確固たる土台を築く心強い1冊。
目次
表紙
奥付
目次
第Ⅰ編 微生物学の歴史と対象
第1章 微生物学の歴史
A 微生物発見以前の疫病の原因に対する考え方
B 微生物学の起源の予兆
C 自然発生説否定から微生物学のあけぼの
D 病原細菌の発見
E ウイルスの発見
F 抗生物質の発見とその発展
G 微生物学を基盤とした分子生物学の発展と,分子生物学を基盤とした微生物学の発展
第2章 微生物の種類と病原微生物学
第Ⅱ編 細菌学総論
第Ⅱ編の構成マップ
第3章 細菌の構造と機能
A 細菌の大きさと形態
B 細菌の構造
C 細菌の増殖
第4章 細菌の代謝
A 代謝と酵素
B 細菌の異化代謝(分解)
C 細菌の同化代謝(合成)
D 細菌叢としての代謝
E 細菌-ヒト間の代謝
第5章 細菌遺伝学
A 細菌ゲノムの特徴と複製
B 遺伝子と発現調節
C 組換えと変異によるゲノムの変化
D 可動性遺伝因子
E 遺伝子の水平伝達
F 外来性遺伝因子の侵入に対する防御機構
第6章 細菌の病原性
細菌の侵入経路
A 体外から細菌が入り込む経路
B 体内深部に入り込んだ細菌のその後の経路
細菌の病原因子
A 付着,定着
B 細胞侵入
C 栄養獲得とそれに伴う感染局所の障害
D 免疫監視機構からの回避
E 食細胞に対する抵抗性
細菌毒素
A 細菌毒素に関する用語の定義
B 細菌毒素の分子性状による分類
C タンパク質毒素の分子作用による分類
D タンパク質毒素の構造
E タンパク質毒素による病態形成
F タンパク質毒素の医療への応用
エンドトキシン(リポ多糖)
A リポ多糖の化学構造
B リポ多糖の生物活性
C リポ多糖の測定法と安定性
第7章 細菌の分類と同定
A 細菌の分類と菌名
B 細菌の同定
第8章 常在細菌叢
A 皮膚常在細菌叢
B 口腔内常在細菌叢
C 胃内常在細菌叢
D 腸内常在細菌叢
E 上気道(鼻腔・咽頭・喉頭)常在細菌叢
F 泌尿・生殖器常在細菌叢
G 常在細菌叢の制御と健康維持
第9章 細菌の検査室診断
A 顕微鏡検査
B 一般細菌検査
C 薬剤感受性試験
D 抗酸菌検査
E 抗原検査
F 遺伝子検査
第10章 細菌感染症と化学療法
A 抗菌薬投与の考えかた
B 抗菌薬の種類と作用機序
C 抗菌薬に対する耐性
第Ⅲ編 細菌学各論
第Ⅲ編の構成マップ
第11章 グラム陽性球菌
A スタフィロコッカス属(ブドウ球菌属)
B ストレプトコッカス属(レンサ球菌属),エンテロコッカス属(腸球菌属)
C グラム陽性偏性嫌気性球菌
第12章 グラム陽性桿菌
有芽胞菌
A バシラス属
B クロストリジウム属,クロストリジオイデス属
無芽胞菌
A リステリア属
B エリジペロスリックス属
C ユウバクテリウム属
D ラクトバシラス属
E その他のグラム陽性無芽胞嫌気性桿菌
第13章 グラム陰性通性嫌気性桿菌
腸内細菌科
A エシェリキア属
B シゲラ属(赤痢菌)
C サルモネラ属
D クレブシエラ属
E その他の腸内細菌科
モルガネラ科
A プロテウス属,プロビデンシア属,モルガネラ属
ハフニア科
A ハフニア属
B エドワージエラ属
エルシニア科
A エルシニア属
B セラチア属
ビブリオ科
A ビブリオ属
エロモナス科
A エロモナス属
パスツレラ科
A ヘモフィルス属
B パスツレラ属
レプトトリキア科
A ストレプトバシラス属
第14章 グラム陰性好気性桿菌
A シュードモナス属
B シュードモナス属類縁菌
C アシネトバクター属
D ボルデテラ属
E レジオネラ属
F ブルセラ属
G バルトネラ属
H フランシセラ属
I コクシエラ属
第15章 グラム陰性好気性球菌
A ナイセリア属
B モラクセラ属
第16章 グラム陰性偏性嫌気性桿菌
第17章 グラム陰性偏性嫌気性球菌
第18章 らせん菌
スピロヘータ目
A トレポネーマ属
B ボレリア属
レプトスピラ目
A レプトスピラ属
ブラキスピラ目
A ブラキスピラ属
その他のらせん菌
A カンピロバクター属
B ヘリコバクター属
C 鼠咬症スピリルム
第19章 アクチノミセトータ門(放線菌門)
A マイコバクテリウム属(抗酸菌)
B コリネバクテリウム属
C アクチノミセス属(放線菌属)
D ノカルジア属
E その他のアクチノミセトータ門
第20章 口腔細菌
A 口腔の常在細菌叢
B 口腔レンサ球菌
C 齲蝕,歯周病,歯性菌血症
D その他の口腔感染症
第21章 マイコプラズマ
A マイコプラズマ属
B ウレアプラズマ属
第22章 リケッチア
A リケッチア科
B アナプラズマ科
第23章 クラミジア
第Ⅳ編 真菌学
第Ⅳ編の構成マップ
第24章 真菌学総論
A 真菌の性質と構造上の特徴
B 増殖と発育
C 真菌の分類
D 真菌感染症の分類
E 真菌に対する防御機構
F 真菌症の検査
G 真菌症の治療
H 真菌症の予防
第25章 真菌学各論
子囊菌門
A チャワンタケ亜門
B サッカロミセス亜門
C タフリナ亜門
担子菌門
A ハラタケ亜門
B クロボキン亜門
ムーコル門
A ムーコル亜門
第Ⅴ編 ウイルス学総論
第Ⅴ編の構成マップ
第26章 ウイルスの形態・構造・組成
第27章 ウイルスの分類と命名
第28章 ウイルスの増殖
第29章 ウイルスの遺伝・進化
第30章 ウイルスの病原性
第31章 ウイルスの検出と検査
第32章 ウイルス感染症の治療
第Ⅵ編 ウイルス学各論
第Ⅵ編の構成マップ
第33章 DNAウイルス
A ポックスウイルス科
B ヘルペスウイルス目
C アデノウイルス科
D パピローマウイルス科
E ポリオーマウイルス科
F パルボウイルス科
第34章 プラス鎖RNAウイルス
A ピコルナウイルス科
B カリシウイルス科
C アストロウイルス科
D トガウイルス科
E マトナウイルス科
F フラビウイルス科
G ヘペウイルス科
H コロナウイルス科
第35章 マイナス鎖RNAウイルス
A オルソミクソウイルス科
Topics 鳥インフルエンザ
B パラミクソウイルス科
C ニューモウイルス科
D ラブドウイルス科
E フィロウイルス科
F ブニヤウイルス目
G コルミオウイルス科
第36章 2本鎖RNAウイルス
A セドレオウイルス科
第37章 逆転写酵素を持つウイルス
A レトロウイルス科
B ヘパドナウイルス科
第38章 プリオン
第Ⅶ編 寄生虫学
第Ⅶ編の構成マップ
第39章 寄生虫と宿主
第40章 原虫学
A 原虫の分類と特徴
B 原虫感染症
第41章 蠕虫学
A 蠕虫の分類と特徴
B 蠕虫感染症
第Ⅷ編 微生物学の臨床への展開
第42章 感染症の制御と予防
A 感染症が成立するための3要素
B 感染経路に基づく感染対策の実際
C 抗体による治療と予防
D ワクチンによる予防
E 国内の感染症対策と法律
第43章 日和見感染症と医療関連感染
A 感染の定義
B 古典的(正統)感染症と日和見感染症
C 易感染性宿主
D 新興感染症と再興感染症
E 生体防御機構の破綻・障害
F 医療関連感染
第44章 敗血症の病態
第45章 感染症の診断―微生物学から感染症学へ
A 診断学の基本的な考え方
B 感染症へのアプローチ
C 臨床現場で重要な微生物
D ケーススタディ
第46章 滅菌と消毒
A 滅菌・消毒に関する用語の意味
B 滅菌・消毒法の種類
C 滅菌法の実際
D 消毒法の実際
E 滅菌効果の判定法
F 感染拡大防止のための消毒法
第47章 バイオセーフティと病原微生物の取り扱い
A バイオセーフティ
B 病原微生物の取り扱い
付録 細菌学実習に役立つ培地の基礎
付1 主要細菌名カナ表記一覧
付2 本書で用いた略語一覧
微生物名索引
和文索引
欧文索引