BUSINESS LAWYERS LIBRARY

紛争類型から学ぶ応用民法Ⅱ

発売日
2023年07月20日
出版社
日本評論社
編著等
千葉惠美子、川上良、高原知明

民事紛争を解決するために欠かせない法的思考方法が手に取るようにわかるケースメソッド方式の教科書。全4巻シリーズの第2巻。

目次

表紙

第2巻の刊行によせて

目次

第13章 売買契約について学ぶ[基礎編]― 不動産売買における目的物の品質をめぐる紛争を

1 出題の趣旨

1.債務不履行責任の特則としての契約不適合責任

2.目的物の品質に関する契約の不適合と錯誤制度の関係

2 Xはどのような請求権があると主張するか

1.Xはどのような権利があると主張すべきか

2.どのような要件を充足すると請求権があるといえるのか(訴訟物・請求原因)

3.どのような事実を主張すればよいか(請求原因事実)

3 Xからの請求をめぐる攻防

1.Yからの反論①(契約内容の不適合を原因とする解除の抗弁)とXからの再反論

2.Yからの反論②(相殺)とXからの反論

4 補論―契約不適合による解除と錯誤による取消しの関係

1.契約不適合による契約の解除

2.錯誤取消し

第14章 売買契約について学ぶ[発展編]― 第三者の失火による種類物売買の目的物の滅失と利害関係者の責任

1 出題の趣旨

2 契約責任と不法行為責任の交錯

1.種類物売買の売主に対して履行を求める請求の当否

2.不法行為に基づいて損害賠償を求める請求の当否

3 債務不履行を原因とする損害賠償を求める請求の当否

1.上記の請求権があるというためにどのような要件の充足が必要か(請求原因)

2.責任阻却要件をめぐる攻防―415条1項ただし書と履行補助者の過失

3.履行不能と損害賠償の範囲

第15章 賃貸借契約について学ぶ[基礎編]―土地の賃貸借と賃借権の無断譲渡事例を通じて

1 出題の趣旨

2 Xは誰に対してどのような請求権があると主張するか

1.Yに対する請求

2.Zに対する請求

3 賃料の支払いを求める請求をめぐる攻防

1.訴訟物と請求原因

2.Yからの反論可能性

4 甲土地の明渡しを求める請求をめぐる攻防

1.訴訟物と請求原因

2.Zからの反論①―甲土地の占有権原1(賃借権の承諾譲渡)

3.Zからの反論②―甲土地の占有権原2(背信性なき賃借権譲渡)

4.Zからの反論③―建物買取請求権の行使による留置権等に基づく反論

第16章 賃貸借契約について学ぶ[発展編]― 建物の賃貸借契約における契約当事者間の紛争事例を通じて

1 出題の趣旨

2 XはYにどのような請求権があると主張するか

1.賃料の支払いを求める請求の訴訟物と請求原因

2.甲ビル1Fの明渡しを求める請求の訴訟物

3 賃料の支払いを求める請求をめぐる攻防

1.Yからの反論①―賃料債務の消滅の抗弁等

2.Yからの反論②―修繕義務の先履行による履行拒絶権の抗弁

4 甲ビル1Fの明渡しを求める請求をめぐる攻防

1.請求原因①―賃貸借契約の終了(催告解除)

2.請求原因②―賃貸借契約の終了(無催告解除)

3.請求原因①②に共通するYの反論―留置権に基づく履行拒絶権の抗弁(295条)

第17章 賃貸借契約について学ぶ[応用編]― 適法転貸後に賃貸物の所有者が変更した事例を通じて

1 出題の趣旨

2 Xは誰に対していかなる請求権があると主張するか

3 所有権があると主張して甲の明渡しを求める構成

1.Zに対する請求

2.Yに対する請求

4 賃貸借契約が終了したとして甲の明渡しを求める構成

1.Yに対する請求

2.Zに対する請求

5 補論―転貸借契約に基づく転借料請求の可否

第18章 請負契約について学ぶ[基礎編]―建設請負契約における契約不適合の事例を通じて

1 出題の趣旨

2 Xはどのような請求権があると主張するか

1.報酬の支払いを求める請求

2.遅延損害金の支払いを求める請求

3 Xからの請求をめぐる攻防

1.Yからの反論①―対抗要件の抗弁

2.Yからの反論②―契約不適合に基づく抗弁

3.Yからの反論③―相殺の抗弁

4 請求の当否

1.請負報酬の請求

2.履行遅滞に基づく損害賠償の請求

第19章 請負契約について学ぶ[発展編]― 建設中の建物が滅失・損傷した紛争事例を素材として

1 出題の趣旨

2 請負人は誰に対してどのような請求権があると主張するのか

1.請負契約の個数―重層的な請負を念頭に

2.完成建物および建前と敷地所有権との関係

3.誰が誰に何を求めているか

3 請負人Bからの注文者Aに対する請求をめぐる攻防―完成前に損壊した建前と報酬支払請求権

1.訴訟物・請求原因

2.注文者Aからの反論―請負契約の任意解除(641条)

3.Bからの新たな請求―割合的報酬支払請求権(634条)

4 下請負人Cからの請負人Bに対する請求をめぐる攻防

1.Bに対する乙2下請負契約の不履行に基づく報酬支払請求権をめぐる攻防

2.CのAに対する未完成建物の価値相当額の金員支払いを求める権利

第20章 委任契約について学ぶ[基礎編]―有償の役務提供契約を素材として

1 出題の趣旨

2 原告Bはどのような請求権があると主張しているか

1.本件契約の内容

2.報酬の支払請求

3.損害賠償の請求

3 各請求をめぐる攻防

1.報酬の支払請求

2.損害賠償の請求

第21章 債権譲渡と対抗要件について学ぶ[基礎編]― 将来債権を含む債権群を目的とする譲渡担保を素材として

1 出題の趣旨

2 Xは誰に対してどのような権利を主張するか

1.将来債権を包括的に担保として譲渡できるか

2.α債権に譲渡担保権の効力が及ぶ理由

3.取立権の留保の効力

3 Xの請求をめぐる攻防

1.Yからの反論①―譲渡担保設定契約の無効

2.Yからの反論②―債務者対抗要件

3.Yからの反論③―第三者対抗要件

4 YがXに弁済した場合の後処理

第22章 債権譲渡制限特約について学ぶ[発展編]― 継続的供給契約を素材として

1 出題の趣旨

2 DはBに対していかなる権利を主張するか

3 Dからの請求の当否をめぐる攻防

1.Bからの反論①―債権譲渡の対抗要件

2.Bからの反論②―譲渡制限特約

4 将来債権譲渡と債権譲渡制限特約の扱い

1. 466条の6第3項の趣旨

2.466条の6第3項と466条3項との関係

第23章 預金債権の譲渡と譲渡制限特約[応用編]― 普通預金債権の担保化を素材として

1 出題の趣旨

2 XはYに対してどのような権利を主張したのか

1.Xはどのような請求権があると主張するのか

2.どのような事実を主張すればよいか

3 Xからの預金払戻請求権の存否をめぐる攻防

1.対抗要件をめぐる攻撃防御

2.債権の「譲渡性」をめぐる攻防

4 預金債権に関する債権譲渡制限特約の特則性

第24章 預貯金口座に対する払込みと弁済[応用編]― 無権限で原因となる法律関係が存在しないのに銀行預金口座に振込みが行われた事件を素材として

1 出題の趣旨

2 事案を分析する―どのような法律関係があるか

3 個別観察による紛争の解決

1.BからZ銀行に対する預金の払戻請求

2.AからY銀行に対する預金の払戻請求

3.預金の払戻しを個別観察することによる問題

4 学説の展開

1.口座振込みの取引構造

2.無因性の意味

第25章 定型取引と定型約款について学ぶ[基礎編]― 保険契約約款を素材として

1 出題の趣旨

2 Xはどのような権利があると主張したのか

3 保険金支払請求権の有無をめぐる攻防

1.Yからの反論

2.Yの反論に対するXの再反論

4 請求の当否

判例索引

事項索引

著者紹介

奥付

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