- 発売日
- 2018年10月26日
- 出版社
- 日本加除出版
- 編著等
- 関口 康晴、町田 裕紀、小川 敦司、田村 裕樹、川口 洸太朗
●マンション内の紛争解決の実務に精通する弁護士が、区分所有法57条~60条(義務違反者に対する措置) に絞って、その法律実務を徹底的に掘り下げた実務書。
●具体的事例を基にしたQ&Aで、様々なトラブルごとにその行為が 1)共同利益背反行為に該当するかどうか 2)該当するとして57条~60条のどれで対応するかを、豊富な裁判例を踏まえて詳細に解説。
●マンション管理に携わる弁護士等の専門家だけでなく、日ごろから管理の最前線に立つマンション管理組合の役員や、マンション管理担当者にも役立つ一冊。
目次
表紙
はしがき
凡例
目次
第1編 総論
第1 はじめに~共同利益背反行為とは何か~
第2 共同利益背反行為者に対する措置
1 共同利益背反行為の主体
2 共同利益背反行為の類型
3 共同利益背反行為の判断基準
4 義務違反者に対する措置
第3 裁判上の措置
1 裁判上の請求を行う主体
2 裁判上の各請求の包含関係の有無
3 行為差止(停止)請求(法57条)
4 使用禁止請求(法58条)
5 競売請求(法59条)
6 占有者に対する解除・引渡請求(法60条)
7 裁判上の措置と個々の区分所有者の権利との関係
第4 共同利益背反行為と民事保全
1 はじめに
2 処分禁止の仮処分
3 仮の地位を定める仮処分
第5 共同利益背反行為と強制執行
1 はじめに
2 区分所有法57条と強制執行
3 区分所有法58条と強制執行
4 区分所有法59条と強制執行
5 区分所有法60条と強制執行
第2編 各論
第1 専有部分における共同利益背反行為
Q1 用法違反①(住宅部分での治療院)
Q2 用法違反②(住宅部分での託児所・保育室)
Q3 用法違反③(住宅部分での事務所使用)
Q4 用法違反④(住宅部分での寄宿舎・シェアハウス)
Q5 用法違反⑤(住宅部分での民泊)
Q6 用法違反⑥(反社会的勢力の事務所)
Q7 用法違反⑦(専有部分への看板設置)
Q8 用法違反⑧(専有部分への日本庭園の設置)
Q9 用法違反⑨(ペットの飼育)
Q10 専有部分における迷惑行為①(悪臭又はゴミ屋敷)
Q11 専有部分における迷惑行為②(騒音又は振動)
Q12 専有部分における迷惑行為③(店舗部分での深夜営業)
Q13 区分所有者以外の者による共同利益背反行為
第2 共有部分における共同利益背反行為
Q14 共用部分への動産設置①(屋上への植木鉢等の設置)
Q15 共用部分への動産設置②(外壁への看板・クーラー室外機の設置)
Q16 専用使用権のある共用部分への動産設置①(バルコニーへの植木鉢等の設置)
Q17 専用使用権のある共用部分への動産設置②(バルコニーへのゴミ放置)
Q18 共用部分の変更行為①(バルコニーへの容易に撤去できない造作物の築造)
Q19 共用部分の変更行為②(駐車場へのベニヤ板設置を理由とする競売請求)
Q20 共用部分の変更行為③(自動ドアの交換)
Q21 共用部分の変更行為④(禁止規約成立より以前の増築)
Q22 共用部分の変更行為⑤(承継人への撤去請求)
Q23 共用部分における迷惑行為①(野鳥,猫の餌付け)
Q24 共用部分における迷惑行為②(違法駐車)
第3 管理費等の滞納による共同利益背反行為
Q25 管理費等の滞納と支払の確保
Q26 管理費等の滞納と専有部分の使用禁止
Q27 管理費等の滞納と競売申立て
Q28 水道料金,電気料金の滞納と供給停止
Q29 管理費滞納者の氏名公表の可否
Q30 口頭弁論終結後の区分所有権の譲受人に対する競売申立て
Q31 競売請求権を保全するための処分禁止の仮処分の可否
第4 その他の共同利益背反行為
Q32 集会決議に従わない行為①(一括受電の拒否)
Q33 集会決議に従わない行為②(共用部分の修繕拒否)
Q34 名誉毀損
巻末資料
建物の区分所有等に関する法律(昭和37年法律第69号)
マンション標準管理規約(単棟型)
判例索引
執筆者一覧
奥付