BUSINESS LAWYERS LIBRARY

疾風怒濤の米国企業改革ーエンロンに始まりエンロンに終わるー

発売日
2007年06月08日
出版社
第一法規
編著等
菊田 良治

2001年12月に起きたエンロン破産は、米国企業社会に近来稀にみる統治改革の嵐を巻き起こした。本書は、エンロンの破綻からスキリング元エンロンCEOの入獄までをひとつのうねりとして捉え、裁判の内容をもとに、エンロン事件の全体像と、この事件がきっかけとなって制定された2002年サーベンス・オクスレー法制定の背景にある真実に迫って解説。巻末には、サーベンス・オクスレー法の全文和訳を付録として掲載。

目次

表紙

はじめに

目次

第1章 すべてはエンロンから始まった

エンロン崩壊

3人のトップ経営者の責任

エンロン取締役会(監査委員会)の怠慢

シェロン・ワトキンスの内部告発

パワーズ特別委員会の調査報告

第2章 エンロン崩壊の波紋

アンダーセンはまともなエンロン監査を行ったのか

アンダーセン、エンロン関連書類を破棄

ダンカンの暴走を許したアンダーセンの管理体制

アンダーセン監視委委員長にボルカー前FRB 議長が就任

監視委員会レポート

司法省、アンダーセンを起訴

司法省の鉄槌

ボルカーの「ニュー・アンダーセン」と迫る解体の危機

アナリストの利益相反行為とNASD・NYSE の規制案

NY 州司法当局が明らかにしたアナリストe メールの内容

スピッツアー長官とメリル・リンチの合意

SEC、アナリスト新規則を承認

エンロン401k エリサ法訴訟(従業員訴訟)

エンロン詐欺訴訟(株主訴訟)

第3章 エンロン事件とコーポレート・ガバナンス改革

ガバナンスの欠陥が招いたエンロン惨劇

米国コーポレート・ガバナンスの基本型

投資家の保護者としてのSEC に対する期待と不満

アナリスト問題とスピッツアー長官――なぜ州司法長官なのか

監査改革の流れをとめた司法省のアンダーセン刑事訴追

アンダーセンに対する有罪評決

ガバナンスの空洞化をもたらした取締役会の機能不全

ニューヨーク証券取引所の新たな上場基準案

SEC が行った2つの新規則提案

ワールドコムの不正会計発覚

2002年サーベンス・オクスレー法の制定

銀行・証券10社、14億ドルで包括的和解

退陣に追い込まれたピットSEC 委員長

ワールドコム、5億ドルの民事制裁金支払いでSECと和解

好スタートを切ったドナルドソンSEC 新委員長

第4章 ポスト・エンロンの改革推進とその限界

取締役会の改革とNYSE 上場基準の承認

NYSE スキャンダル

投資信託(ミューチュアル・ファンド)の不正取引

企業統治改革の仕掛人

進むエンロン経営陣の責任追及―世紀のホワイトカラー犯罪の主役たち―

取締役指名権を巡る株主と経営陣の熱い闘い―泥沼に陥ったSEC 提案規則―

振り子の揺り戻し

第5章 スキャンダル経営者の刑事裁判

エバース元ワールドコムCEO の刑事裁判

エンロン経営トップの刑事裁判

第6章 サーベンス・オクスレー法制定の背景―エンロン事件に軸足を置いた解説―

エンロン不祥事が引き金

「公開会社会計監視委員会」の創設と監査法人の独立性

公開会社の役員および取締役に関する規定

証券アナリストの利益相反と重要問題に関する調査・報告の規定

証券法違反行為に関する刑事および民事罰と投資家救済

付録 2002年 サーベンス・オクスレー法全文和訳(試訳)

あとがき

著者紹介

奥付

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